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ピーチティーとレモンティー4
カップ麺を食べ終え、レモンティーを飲みながらテレビを観る。
彼が頑張っている。
僕も頑張らなければ。
いつかまた会えた時のために。
そういえば何でピーチティーだったんだろ?
やっぱりピンクが好きなのかな?
ピーチティーとレモンティー3
彼はいつものコンビニに入り、ピーチティーを手に取った。
「ん?」
僕の視線に気付いたのか、不思議なものを見るような目で彼は僕を見ている。
「兼近くんの役に立ちたい……」
あの日、気付いたら知らない部屋の中にいて、体中の怪我が手当てされていた。
驚いて周りを見ると沢山の喧嘩相手の姿があって、彼もその中にいた。
普通なら身の危険しか感じないと思うんだけど、なんとなく、本当になんとなく、あそこに
ピーチティーとレモンティー2
「ピーチティーは?おい、ピーチティー」
「兼近くん!ピーチティーです!」
不機嫌そうに言う彼に、僕は慌ててピーチティーを渡した。
「あぁ」
不機嫌そうな表情は変わらないのに、僕の頭をポンと撫でてくれた彼はやっぱり優しくてカッコイイ。
「ん」
僕が飲みかけのピーチティーを受け取ると、彼は颯爽と人波へ向かっていった。
「ピーチティー」
「兼近くんお疲れ様です!」
あっという間に戻って
ピーチティーとレモンティー1
帰宅途中、ふらっと寄ったコンビニでピーチティーを見つけた。
その隣にあるレモンティーを手に取り、会計を済ませる。
ここ1ヶ月程はコンビニで選んでいる余裕もなく、栄養ドリンクやゼリー飲料をほぼ本能のままに買って体に流し込んでいた。
自宅に着いて直ぐにお湯を沸かす。
久々に日付が変わる前に帰って来られたことが嬉しくて、ストックしてあるカップ麺を開けテレビを点けた。
やっぱり今日はそういう日らしい。