私の読書法について
今回は私なりの読書のコツを書いてみる。
まず最大のポイントは「多読術」を採用している点だ。
1冊1冊を深く、じっくり読まずに、1冊ごとにかいつまんで、半分ほど読めば良しとしている。
そのかわり、似たようなジャンルの本を何冊も読むようにしている。
つまり、「数をこなすこと」を重要視しているのだ。
そうすることで、1冊の全てのページから情報を得ようとせずとも、複数の本からトータルで質の高い情報を手に入れることができる。
また、このスタイルを取るのは「パレートの法則」が本に対しても作用すると考えているからでもある。
パレートの法則は「80:20の法則」とも呼ばれ、本で言えば「その本で重要な80%の情報は、全体の20%のページにだけ書いてある」、というようなものだ。
食べ物で言えば、一番美味しいところ、栄養価の高いところだけ食べる、というようなものだろう。
わざわざ皮まで残さず食べることはないのだ。
これが多読術の第一のメリットである。
次に重要なのは、「難易度の低い本から何冊も読むこと」である。
これも先の例と似たようなものだが、1冊1冊を精読しようという気持ちで臨むと、大概わからない情報が多すぎて心が折れてしまう。
この状況を回避することが目的だ。
わからない情報があることが原因なのであれば、そのわからない情報をできる限り減らしてから臨めば良い。
だからこそ、入門書や解説本、マンガなどを何冊も読み、わからない情報を少しずつ、外堀から埋めるようにしていくのだ。
それを繰り返していけば、気づいたときには挫折していた本もすんなり読めるようになっているはずだ。
「1冊あたりの読むページ数は少なくし、凝縮した情報を手に入れるようにする」
「ジャンルごとに難易度の低い本から基礎的な周辺知識を埋めていく」
この2点が多読術の大きなポイントである。
加えて、1冊の読み方としては、「目次を軸にして読む」ことをオススメする。
具体的に言うと、読書するときは、
1. まず目次を開き、
2. 興味のある項目があればそこに飛んで読み、
3. 充分読み進めたか興味がなくなるかしたら、
4. また目次に戻る、
これを繰り返すのだ。
読書を辞めてしまう人の大半は、
「1ページ目から最後まで読もうとする」
「興味のない部分を無理に読み進めようとする」
ことが、失敗の最大の要因となっているように見受けられる。
この方法は、それを回避するためのものなのだ。
また、この飛ばし読みをするにあたり、「もしかしたら重要な情報を読み落としてしまうのでは?」という心配があるかもしれないが、それは似たような書籍を読んだ時にまかなうことはできるし、本当に重要な情報は大概「古典」に記されている。
つまり、多読の最終目標の一つは「古典を精読(全ページ読む)できるようにする」ことであり、多読の対象となるような密度の低い本に対して神経質に考えることは、ある種の弊害となるだろう。
以上、大まかではあるが、私が普段行なっている本の読み方について書かせていただいた。
もしこれに加えて何か疑問点などある場合、コメントでいただければ答えさせていただこうと思う。
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