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今一度整理したい情報の「解像度」と「スコープ」とは?

こんにちは。Kid.iAです。

毎回情報を軸とした「問い」を立て考えたことを書いている本note「Toi Box」ですが、今回の問いは「今一度整理したい情報の『解像度』と『スコープ』とは?」です。

以下過去投稿でも、たとえ同じ情報だとしても「視座の違い」によりその捉え方が変わる、という話を一度したのですが今回の問いも意味合いはそれと同じです。

「視座」と同様に、調整をすることで「同じモノ(情報)」を見ているつもりが実は「違うモノ」だったと気づかせてくれる。

それが「解像度」と「スコープ」です。

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まずは言葉の意味を調べてみるとそれぞれ以下のような意味です。

解像度:画像を表現する格子の細かさ
スコープ:(行動・思考・知覚等の)範囲

ではそれぞれを調整すること、またその違いがどのように「情報」に影響を与えるのかを見ていきましょう。

1.「解像度」の調整

他のnoteやブログでもテーマとして扱っているのをよく見るのが「人生(すなわち時間)の解像度」についてです。

つまりただ「ボーッと一日を過ごす」か、同じ24時間でも「細かく一つひとつの行動を意識して過ごす」か、それによって見えてくる(感じ取れる)ものが違ってくるという話です。

少し前に3週間ほど「育児ワンオペ」を経験したのですが、私はこの時の経験によって「子ども達と過ごす『一日』の解像度」がとても高くなりました。

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ではこの解像度、高ければ高いほど良いものなのかと問われれば個人的には「必ずしもそうではない」と思っています。
(世の中には、細かく見ずに「大まかに」捉えた方がいいものもあるでしょう。)

ただ、こと仕事や育児に関しては「良い効果がある」と言えるのかもしれません。

2.「スコープ」の調整

私が尊敬するビジネスパーソンの一人にビジネス・デザイナーの濱口秀司さんという方がいます。

あまりに有名なので皆さんもご存知かもしれませんが、彼が2012年ポートランドで開催された「TED」に登壇し「人が持つバイアスを壊すための方法」を説明した際、その要素の一つとして挙げていたのが「Scope」です。

動画(14:50〜)を見てもらえるとわかるのですが、とても分かりやすくかつユーモアに溢れたプレゼンで「Scope」について説明されています。

とても印象的だったため、今回私の使う以下画像でも内容を引用させて頂きました。(素材は自分で真似て作ったものなので上手く伝わればいいですが…)

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例えば同じ箇所を見ていてもスコープが広いとその目には「山と川」が映ります。一方で、スコープを限りなく狭くして見てみると「その川でボート遊びを楽しむ人」が映ります。

そしてこれは「どちらがいい」という話ではありません。

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濱口さんのプレゼンの例でいえば、スコープを狭くしてみると一見「楽しそうに川で遊んでいるように見えるボートの人(Fun)」は、スコープを少し広く調整してみると実は「今にも滝つぼに突っ込みそうな助けを求める人(Scared)」だったと気づくことができます。

つまり物事を見る際にスコープを「切り替える」ことで「得られる情報が変わる」ことがここから分かります。

まとめ

ここまで書いてきたことをまとめると以下です。

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こうして書いてみると「解像度」や「スコープ」を調整することは「『視座』を変えることと同じ意味」であることが分かります。

・「母親がやっていた育児をする(視座を変える)こと」で、一日の「解像度」が上がる
・「場所を移る(視座を変える)こと」で、景色の「可視範囲(スコープ)」が広/狭まる

他にも「様々な角度からモノゴトを見る」といった類の言葉は世の中に沢山あると思いますが、それほど「情報」の視方・扱い方に注意が必要だということでしょう。

同じ情報でも、(視座・解像度・スコープなどの視方により)解釈が変わる。

何かしらの情報を扱う際に是非留意しておきたい点です。

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今後の創作の活力になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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