サッカー日本代表の『強さ』を公式化できないか?
こんにちは。Kid.iAです。
Jリーグやプロ野球も優勝が決まり、大好きな「スポーツ」を楽しむ今日この頃です。
そんな私が創作する本note「Toi Box」ですが、今回初めて「スポーツ」に関連した問いについて考えていければと思っています。
タイトルは「「サッカー日本代表の『強さ』を公式化できないか?」です。
私はスポーツの中でも特に「サッカー」が好きで、たまの休みには息子とボールを蹴ったり、Jリーグや海外サッカーの試合に一喜一憂しています。
当然日本代表の試合も毎回楽しみにしているのですが、そんなサッカー好きの私が何故今回の「問い」に至ったのか、背景から順に説明させて頂きます。
テーマの背景
少し昔の話になりますが、今から6年前にサッカーのW杯がブラジルで開催されました。
覚えている方も多いと思いますが、国の期待を背負って挑んだ日本代表は予選でコートジボワール・ギリシャ・コロンビアと対戦し残念ながら一勝も出来ずにグループリーグで敗退してしまいます。そして、その後さまざまなメディアで「日本代表の敗因」について議論が巻き起こりました。
私も全てではないにせよいくつかの記事やインタビューを読んでいるうちに「なぜ負けてしまったのか?要因にはどのようなものがあったのか?」という疑問が頭を巡り、当時その答えを自分なりに考えてみたくなったのです。
そして何故負けてしまったのかという理由について
「日本代表の『強さ』を何らかの因数を使って公式化・視覚化することで分析できるのではないか」
と考えるに至りました。
公式化の方法
私はデータアナリストでもないですしその分野のプロでもないので、どうやってそれをやろうかと考えた末に思いついたことが「関係者たちのインタビューコメントから勝因・敗因のキーワードを抽出すること」です。
具体的には、
・「開催前~期間中~開催後」における選手や関係者のコメントから日本代表の「強さ」を考察できないか?
・そこから日本代表の「強さ」をいくつかの因数に分解した上で「公式化」できないか?
・それを「日本代表以外の国」にも当てはめて比較することはできないか?
というようなことを思い付きました。
関係者のインタビューコメントの情報は2014年当時にどなたかが「まとめサイト」に掲載されていたものや、それぞれの国の選手や監督のメディアに対するコメントを収集し読んでいきました。
それらを読み自分なりに分析した結果、「5つの因数」を抽出することができたので、ここからはその5つを2014年当時インタビュー内で「それが重要と指摘した関係者」の情報と合わせて以下に書いていきたいと思います。
注)関係者コメントにおける抽象的な言葉を一部私なりに置き換えたり、気温などの環境要因や対戦相手との相互作用等の要因は省いたりしていますのでその点はご了承ください。
1. 個のチカラ
一つ目の因数は「個のチカラ」です。
「技術」や「体力」を指す言葉ですね。「土台」として重要なことは誰の目にも明らかな要素です。一時期(当時は特に)この言葉が流行っていた?ように思えます。
当時のコメントでこの項目が重要と指摘していた関係者はオシム氏や本田選手です。
2. 戦略
二つ目の因数は「戦略」です。
それぞれのチームが目指す「スタイル」により、採用する「戦略」や「フォーメーション」も異なります。
当時のコメントでこの項目が重要と指摘していた関係者としては先の二人以外にジーコ氏や内田選手なども指摘していました。
3. コンディション
三つ目の因数は「コンディション」です。
ケガなどの「身体面」だけでなく選手が「精神面」で何か不安を持っていないか等も代表チームの強さに影響するでしょう。
当時のコメントでこの項目が重要と指摘していた関係者は原強化委員長やコロンビアのぺケルマン監督です。
4. モチベーション
四つ目の因数は「モチベーション」です。
賞金や名誉、W杯優勝やグループリーグ突破にかける選手の「想い」は勝敗を左右します。
当時のコメントでこの項目が重要と指摘していた関係者はスペインのデルボスケ監督です。
5. 組織力
そして最後、五つ目の因数は「組織力」です。
一人二人の選手の実力が突出しているだけでは勝てないのが「チームスポーツ」でありサッカーです。
当時のコメントでこの項目が重要と指摘していた関係者は遠藤保仁選手です。
強さの公式
ここまで書いてきたことをまとめ、考え出したのが以下の公式です。
例えば、5.の組織力以外の項目について仮に「強=3」「中=2」「小=1」として置き換えW杯時の日本代表の強さを表すとします。
ここは主観になりますが「個のチカラ=中」「戦略=小」「コンディション=小」「モチベーション=大」とすれば「強さ = 2+1+1+3 =7」といったような計算ができるようになります。
そして次にポイントになるのが「5.組織力」です。
いくら「個のチカラ」が高くてもそれを「チーム」として活かせなければ意味がありません。逆に「個のチカラ」や「戦略」が多少弱くても「組織力」が高いチームは「ジャイアントキリングを起こせる」ことからも、最後の「組織力」だけはMAXを100%とした「掛け算」にしました。
いわばこの「組織力」の出来によって純粋な強さが「7」あるチームが「2にもなりえる」ということです。
日本代表とそれ以外の国の比較
日本代表、また日本と予選同グループの国、また日本と同じく予選敗退した前回王者スペインで、この公式を使いそれぞれの「強さ」を算出してみました。
(数字は完全に主観です。ご了承ください。)
数値の大きさがそのまま当時のグループリーグの順位にもなっています。
いかがでしょうか?
もしかすればサッカーファンの皆さんからは沢山のツッコミが入るような結果かもしれません。
上記分析結果の背景となる考察が以下です。
共通
仮の数字での計算になるが、全チーム決勝トーナメントに向けてモチベーションは同じ強さの3とする。
日本
個の強さはそこそこある中で、戦略を見失い直前の強化合宿でコンディション悪化、組織力は60%ほどとして計算。
コートジボワール
強烈な個の強さがある中でチームとしてはかなり纏まりがなかったため組織力は日本よりさらに下の50%。しかし、結果「個のチカラ」が影響しトータルで日本を上回る。
ギリシャ
個のチカラや国の財政不安からくる宿泊施設環境・コンディションがよくなかったにも関わらず、組織力が抜群に高かったため先の二国と差が出た。
コロンビア
組織としてはギリシャまでいかないまでもその他項目で他チームを圧倒し予選を勝ち抜いた印象。
最後に、異なるグループではありますが優勝候補に挙げられながらグループ敗退となってしまったスペイン。
個のチカラ・戦略は相変わらず低くなかったが、今回のW杯ではデルボスケ監督も敗因として挙げていた(チャンピオンズリーグによる)コンディション及びモチベーションの低下が、ネガティブに反映されたのではないかと考えました。
もしかしたらチームの意識も、レアル所属選手とその他の選手でズレがあったのかもしれません(組織力に悪影響)。
まとめ
当時、コロンビアのペケルマン監督はスタッフをメディカルスタッフ含め増強し選手の「コンディション調整」に力をかけました。
日本の敗因としてコンディションを挙げた原強化委員長でしたが、コロンビアはそこを重視し対応していたという点において日本が習わないといけない点だったといえるでしょう。
それこそ、
コーチ以外のスタッフ増強として『チームビルディング専門スタッフ』を常設し、この公式における「組織力」の向上を目指す
といった方向性も2014年の時点で考えられたわけです。(現在は代表に限らず「チームビルディング」を重視しているクラブが増えてきている印象です。)
当時オシム氏や森重選手、ザック監督なども日本の「目指すサッカーの方向性」は間違っていないと言っていました。
「日本らしいサッカー」
当時どこかその実現が「目的化」してしまっていた感もあるこの言葉。
私はあくまで「戦略の中の一つ」だと思いますし、同時に「コンディション」や「個のチカラ」だけで日本代表の「強さ」や「勝因・敗因」が説明されるわけでもありません。
「組織力(チーム力)」の大きな影響力も加味しながら、この「強さの公式」に入っているような5つの因数全てを意識し今後も日本代表の強化に取り組んでいってもらえたら、サッカー日本代表の一ファンとしてその成長過程がこの上なく楽しみになります。
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今後の創作の活力になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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