青木義明

書いたり描いたり ときどき音楽や映画や書評など フリーランスという名の自由人

青木義明

書いたり描いたり ときどき音楽や映画や書評など フリーランスという名の自由人

最近の記事

フリーランスについて

よくフリーランスっていいですねって言われるけど、一言。 舐めんなよ。 まず、人間関係や組織やらが嫌でって人へ。 仕事は自分で取らなきゃいけない。営業するのは自分だよ。 時間について。 まあ、自由に使えない。 お金について。 資産運用や財務管理は自分。 総論 基本的に資格よりもコミュニケーションスキルが1番。対人関係どうのこうの言ってる奴には向かない。資格よりはったり。簿記など商業系資格はなくても良い。会計ソフトでいい。資格なんかなんの役にも立たない。まあ、組織が嫌で対

    • 好きになること、愛すること

      ずっと放棄していた。 誰かを好きになってはいけない。 愛してはいけない。 放棄というよりは制約にしていた。 端的に言えば、今、僕には愛している人がいるし、その人も僕を愛してくれる。 初めて話をした時、素敵な人だと思った。 だんだんと素敵に加えて安心な気持ちが芽生えた。 そして、この人なら自分の全てを曝け出してもいいかなと思った。 今、僕らは付き合い始めた。 でも、不思議なのは、一緒にいる時も、もうずっと連れ添った人みたいなのだ。 俺はマザーテレサでもない。 愛はひとつしかない

      • 太陽

        すりぬけたからだもおもひも 秋のそらに おもひだすのは こえとにほい 思ひ出は  かたまりになって照らすのだ 闇は光になり わたしをころす 闇を抜け ただそこは青く空は遠い  まっしろなわたしはただ穴を掘る 垂れ流した言葉は溢れ出し 闇夜を照らし太陽となる かなしみは 夢のなかでゆっくりとけて  だけどもやはり かなしみなのだ 夜明けまで太陽を待ちながら  歌う朝と夜のうた つぶやいた そのことばたちはかたちになり わたしをころしただかがやいた

        • 僕について語る

          トマス・ピンチョン的に素顔を隠そうかとも思っていたけれど、僕についてどんな人間なのかを書き記してみたいと思う。 生い立ちは信州の寂れた山奥の温泉街。 父方の祖父は教育者で陛下から叙勲をもらっており、一方、祖母は若い頃には当時の田舎では珍しく女性の地位向上運動をしていた活動家だった。 父親と母親はごく一般の人間だったけど。 決して裕福な家庭ではなかったが、家にはオルガンやギター、文学全集や専門書や文学書がぎっしり詰め込まれた大きな本棚があり、また物理学者であった祖父の部屋に

        フリーランスについて

          誰かを好きになるってこと

          誰かを好きになるってことは 今日から好きになるとかってことではなく いつのまにかその感情に気がつくってこと 世界のことでも半径1メートルでもなく 誰かが僕の頭の中にいるってこと 何でもなかったことが 何を意味を持たなかったことが いつのまにか変わるということ ちょっとしたことにうれしくなり どうでもいいことで傷つくこと 今好きになりかけている人がいるけれど 僕の日々はこうして進んでいる

          誰かを好きになるってこと

          渡り鳥

          渡り鳥は飛び続けるのだ たったひとつの果てを目指し 太陽という 空の向こうの発光体目指し 彼は飛び続ける 荷物も持たず 希望やおもひでなどは 途中に置いて ただそこを目指し やがて 大気圏に突入し 彼の羽は燃え始める 2千億の星 銀河の恒星 たったひとつの果て ただひとりぼっちで 飛び続ける 光球目指し やがて 彼は太陽を見つけた 彼の羽もからだも たましいも 太陽という光球に焼かれる すべて焼き尽くされる ただの灰になる 何故 太陽を目指していたかは忘れて でも彼は

          帰り道

          今日はダメだったとか 昨日はよかったとか 明日からどうしようかとか 頭ん中うるさく考える あのひとのことか ぼくのこれからとか ひとりぼっちか このさきふたりぼっちか 揺れながら考える 大人になりすぎたってこと そんなこと どうでもいいこと 帰り道買った アポロに 今日も星はなかった

          きらいがだんだんすきになっていく

          まとまらない癖っ毛も 一重の瞼も 細いカラダも 逆さまつ毛も 左右でほんのちょっとだけ違う視力も 大人になった今 ほんのほんのちょっとだけど それは わたしの一部として たしか昔は 嫌いだったはずなんだけど 好きになっている ずっとそれはこれからも きっとこれからも 好きという気持ちと実感とともに 当たり前に 魔法ではなくて 現実として たったちょっとだけど 誇りとして わたしという存在として そこにあるのだ

          きらいがだんだんすきになっていく

          やすらひのあさ

          やすらひの朝 いつもより すこしばかりおそく目を覚ます 空は曇天で おはようを ひとり 誰に向けるでもなく 言い訳がわりに 世界に向け 全方位に そっと 投げやりのように でも すっと背を伸ばし わたしはつぶやくのだ 隣にいた あなたやきみという二人称の 人という物体を考えながら それからもう一度 ひとりわたしに向けて おはようを ぼそりつぶやくのではなく 噛み締めながら 喉元に詰まった こみあげる 得体の知れぬ気持ちや 秘密と一緒に 吐き出した

          やすらひのあさ

          秋の空のうた

          僕は小さな頃から空を眺めることが大好きで そして、その向こう側に何かしら 何かは分からないものを 説明できないものを 見ようとしてる 夏の入道雲 秋の空と夕焼けやお月様 冬の大三角形と散り散りに点滅する星々 数年前、結婚を約束してお付き合いしていた女性を自殺で亡くした 秋だった 僕は敢えて葬儀にも参列していないし、ご遺族に命日は聞かなかった 僕なりの供養の形として亡くなってしまった彼女の誕生日にこっそり続けている事がある 夜空を眺め 死んだ事を悔やむのでなく この世界

          秋の空のうた

          赤ちゃんは建設する君という人間を

          以前のnoteではきちんと映画や音楽や書籍等のレビューを書いたりしていたし、お小遣い程度のレビューを頼まれていたけれども、今の僕の脳みそは秋の空模様と一緒なのでぼちぼちと。 僕の読書スタイルは、文学作品はじっくり一冊読み通し、哲学・批評は雑誌感覚、そしてたまにジャンル構わず何冊か同時多発的且つ宴席感覚的に多冊同時に味わうスタイルだ。 レビューを頼まれて更に何冊かの書籍とレコードや映画何本てはならない時はのぞいて基本的には何冊か並行してゆっくりと読んではいるけれども。 最近

          赤ちゃんは建設する君という人間を

          なんかすすんでいける気がする

          今日はトイレではなくてちゃんと部屋から。 ひとり豆電球の灯りの下で。 振り返るとここ数年、いや、昨日まで色んな人やモノとか、とにかくお別れすることが多かった。 自ら去った時も向こうから去っていくことや人とか。 大切な人、大切だと勝手に思い込んでた人とかモノとか。 失って気がつくという身勝手で不謹慎で自己嫌悪という他者への依存主義な美辞麗句。 なぜかふとそんな気持ちは消えた。 だからと言って忘れたわけではないけれど。 失ってしまった人やモノのせいにして生きるのではなく、まずは自

          なんかすすんでいける気がする

          生活

          いざ日常に戻ると自由ではあるのだけれども、さてなかなかこれはこれで大変というか無駄に力も頭も働かなければならず、これが生きるという事だと今更ながら思うのだ。 約三カ月ぶんの放ったらかしにしていたポストに入っていたDMや郵便物の仕分けや手続きの連絡調整や手続きのための申請書類の作成。 積りに積もった雑多なモノの整理。 洗濯に掃除に洗濯に掃除のスパイラル。 もう無駄に時間が過ぎていく。 入院生活で失うのは時間という感覚と概念だわね。 ま、今日一日で取り戻したわけだが。 生活とは無

          文明と発明

          トイレにてスマホで記事を書き終え、尻を拭おうとしたがトイレットペーパーがない。 焦ってSiriに問うが役に立たない。 何をしたかは黙秘する。 トイレットペーパー。 これこそ人類にとっての文明の力と最大の発明ですね。 Siriは尻には役立たずだった。 ひとりぼっちの夜、僕は文明と発明に完敗した。 つまるところ僕がいけない。

          文明と発明

          退院し帰宅すると作業机の上にあるカレンダーは6月のまま。 ドーナツと珈琲を飲みながらこれからどうしようか考える。 しばらくは作品を作ったり積まれたままの本でも読み生活というものを平常運転で営んでいこうと思う。 とりあえず朝を待つだけ。 今日という夜よさよなら。

          退院し帰宅すると作業机の上にあるカレンダーは6月のまま。 ドーナツと珈琲を飲みながらこれからどうしようか考える。 しばらくは作品を作ったり積まれたままの本でも読み生活というものを平常運転で営んでいこうと思う。 とりあえず朝を待つだけ。 今日という夜よさよなら。