渡り鳥
渡り鳥は飛び続けるのだ
たったひとつの果てを目指し
太陽という
空の向こうの発光体目指し
彼は飛び続ける
荷物も持たず
希望やおもひでなどは
途中に置いて
ただそこを目指し
やがて
大気圏に突入し
彼の羽は燃え始める
2千億の星
銀河の恒星
たったひとつの果て
ただひとりぼっちで
飛び続ける
光球目指し
やがて
彼は太陽を見つけた
彼の羽もからだも
たましいも
太陽という光球に焼かれる
すべて焼き尽くされる
ただの灰になる
何故
太陽を目指していたかは忘れて
でも彼は気高く永遠に宇宙の燃え殻になった
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