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とある先生が考えていること

前回のnote、

で記したように、今年は学校のことや自分の仕事のアイデアを具体的に話していきたいと思います。〔とある先生が考えていること〕シリーズとしてアルバムにできたらいいなと模索中です。

さて今回は、先生の中心的なお仕事、授業づくりについてのお話です。

先生の授業づくりの実態、知っていますか?

ところで皆さんは学校の先生がどうやって授業を作っているかご存知ですか?教科性もあるので一概にこう、とは言い切れないので、ここではわたし自身のプロセスを話したいと思います。

1、話す内容と板書を考える

まず初めてその科目を受け持った時に、授業で生徒が何を学びできるようになっているか、そのテーマを考えます。同時に何を説明するのかを考えていきます。その時に参考にするのが使用する教科書や資料集、指導書と言われる教員のための参考書です。スタンダードなやり方だと、教科書の流れに沿って、自分が説明しやすいように板書案をノートやプリントにまとめていきます。

難解な言葉や問題は、意味や解法を詳しく伝えるためにそのノートにメモしておきます。教員の経験年数が重なっていくとこのような〔台本〕は全く使わずに授業できるようになります。

2、生徒への問いかけや活動を考える

次に生徒にどのようなことを考えさせるか、どんな活動をさせるかを考えます。考えさせる活動の目的は様々です。説明を受け身で聞くだけだと人間はすぐに忘却しますので、理解と定着のためが挙げられます。また、自分で課題について思考する力を授業中で伸ばすために回数をふやす目的もあります。さらに、同級生と対話や議論を重ねることで新たな考えを生み出す経験も回数が必要です。そんな目的に合わせて、生徒の学習活動とそこに必要な問いを考えます。

3、1と2で必要となったものを作成する

最後に、授業で実際に使うものを作成したり、資料を集めたりしていきます。例えば、ワークシートの作成や映像資料の調達、スライドづくりなどです。

授業づくりで大切にしていること

と、このように基本的には社会人がプレゼンするときのプロセスとさほど変わらないかもしれませんが、学校の授業特有の視点として次の点を大切にしています。

授業の主体は生徒であり、子どもがその授業で何ができるようになったのか。その目的意識をもって作ること。
子どもの変化に応じて、授業の内容を変化させていくこと。

忙しい日本の教員事情の中で

ところで、今あげた視点を常に持って授業づくりに励めているのかというと、それはノー!と正直に言いたいです。よくニュースにもなっていますが教員の仕事は、クリエイティブな授業づくりよりも、生徒対応や書類対応に追われることで多くの時間が割かれています。部活の問題などもよく聞くことですね。働き方改革については追々触れていくとして、とにかく自分の実感としても思うのです。

授業づくりをゆっくりしている時間がない!授業のこともっと研究したいけど、もっと緊急事案の対応に追われる!

また、実はこうも感じています。

結局教室に行くと、大人は1人だけ。ほかの仕事仲間に意見をもらうわけでもないから、去年と同じでやってしまえ!

ついつい、目的意識は遠ざかり、その場にいる生徒の様子は置いておいて、去年の再現をする。以降エンドレスリピート…

ある時授業の中でふと思う。わたし、伝統芸能してるんか!?と。

これでは、社会の変化にも置いていかれ、対応できない子どもを育ててしまうかも。私の信念とは逆の学校づくりに加担していました。

だから、授業研究を育てることにした。

そこで私は同僚と手を組んで、授業を組織的にアップデートしてしていくことにしました。ただし、1回意見交換しただけだと単発に終わります。授業研究を育て、ロングスパンでお互いの授業をアップデートしあう草の根運動を始めてみようと思います。ただし、授業はいわば聖域です。そう思っている先生がたが大勢います。自分が一番自由にできる場ですから。

そこで、どのような方法でどう働きかけていくかを、自分でブレストしてみることにしました。

次回はブレスト内容を記録します。




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