関東学院大学 生命学系

関東学院大学 理工学部 生命学系の情報をお知らせします。 【マガジン】をご覧ください!

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学系長あいさつ

 ヒトをはじめとして多くの微生物・植物・動物のゲノム配列が解析されたことにより、21世紀は“生命科学の時代”と言われています。これは、生命科学分野に係わる人だけではなく、この時代を生きる全ての人に当てはまる言葉です。考えてみてください。およそ30年前までは一部の人のみが使っていたパソコンを、今では多くの家庭で当たり前のように使っているのです。同じように、テレビや新聞では、DNAやPCRといった言葉が説明もなく使われており、生命科学はすでに私たちの普段の生活に入り込んできつつあ

    • 2021年度1年次生の声

       今年度入学した生命学系・生命科学コース1年生が春学期(4月~7月)に体験し、感じた大学生活の印象について一言、書いてもらいました。フレッシャーズセミナ内で行われたアンケートを、ほぼ原文のまま公開しています(誤字のみ修正しました)。ぜひこのアンケートから生命学系・生命科学コースの実際の雰囲気を感じ取ってください。 *KGUキャリアデザインは自分の大学生活の過ごし方を確認でき、指標となるものもあって、これから意識していこうと思いました。 *入学しはじめたころは友達も誰もいな

      • 研究紹介「細菌の糖脂質でワクチンを改良」川原一芳(生命学系・教授)

         私は細菌(バクテリア)の細胞膜にある糖脂質という物質の研究をしていますが、生命学系の在学生に向けて、そして私どもの学系を目指す受験生の皆さんにも向けて、ここで私の研究室の研究内容を紹介させて頂きます。    細菌の細胞表層には細胞膜がありますが、細胞の内と外を仕切るために細胞膜は内部が疎水的で表面が親水的な構造をとっています。そのような表面の親水性を与える物質が糖脂質(1つの分子の中に脂質部分と糖質部分がある)です。私たちの研究室では乳酸菌(グラム陽性細菌)のグリセロ糖

        • 2020年度卒業研究発表会

          2021年2月8日(月)~9日(火)に理工学部生命学系の卒業研究発表会が行われました。  卒業研究発表会は、4年生が行った卒業研究の成果をプレゼンテーションする場です。今年度は8つの研究室から計44題の発表がありました。今年度は感染症拡大防止のため、一部をオンライン形式で行いました。 ≪題目一覧≫【海老原研究室】・カミツキガメにおける酸味受容体PKD2L1遺伝子の解析 ・ホルスフィールドリクガメの酸味受容体のクローニング ・ヒョウモンガメの酸味受容体のクローニング ・レッサ

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        • ニュース
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        • 授業紹介
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        記事

          取得可能な資格

          ≪教職課程を履修することにより取得可能≫ ・中学校教諭一種免許状(理科) ・高等学校教諭一種免許状(理科) ≪司書過程を履修することにより取得可能≫ ・司書教諭 ・図書館司書 ≪卒業により受験可能≫ ・甲種危険物取扱者 (ただし、化学に関する指定科目を15単位以上習得した場合、在学中に受験可能) ≪在学中に受験・取得可能≫ ・中級バイオ技術者認定試験  バイオの技術進歩に対応して、「遺伝子組換え技術、細胞融合技術、増殖能利用技術並びに生物及び生物由来材料利用技術、そし

          卒業に必要な単位とサブプログラム

          卒業に必要な単位数 124単位共通科目 28単位 理工学部/建築・環境学部共通専門科目、理工学部専門基礎科目 24単位 専門応用科目 64単位 自主選択科目 8単位 サブプログラム 関東学院大学理工学部では、学系、コースに加えてもう1つの分野を体系的、系統的に学修することが出来るカリキュラムをサブプログラムとして設置しています。卒業時には「理工学部サブプログラム修了証明書」が発行されます。現在、理工学部サブプログラムとして設置されているのは、『イングリッシュテクニカル』

          卒業に必要な単位とサブプログラム

          施設・設備

          オリーブテクノセンター  6号館とも呼ばれています。オリーブテクノセンターには生命科学実験専用の実習室があり、生命科学コースの中心になっている建物です。実習室の他にも生命科学研究室があり、3年生の後半からの卒業研究で毎日利用することになります。また生命科学関係の最新の機器が多数導入されており、研究の拠点になっている場所でもあります。 フォーサイト21  フォーサイト21では、教養科目、専門科目に関わらず、多くの授業を受けることが出来ます。大きなスクリーンを備えた部屋が多

          授業紹介

          1年次導入教育 フレッシャーズセミナ、フレッシャーズプロジェクト  春学期のフレッシャーズセミナには、1年生が大学生活を始めるにあたって必要となる大学に関する一般的知識、レポートを書くために必要となる文章作成力などを少人数クラスで学び、大学における学習の基礎を固めていく授業です。秋学期のフレッシャーズプロジェクトでは、まず、簡単で安全な模擬実験を行い、それをレポートにまとめて発表します。その後、班分けをし、テーマを決めて文献調査を行い、コース全員の前で発表します。これらの一

          教育目標・入学者受け入れ方針

          教育目標 講義や実験などの実践的な学びを通し、生命科学分野における最先端技術を修得します。基礎を固めたうえで段階的に進む授業では、自らの力で疑問を解決していく能力を磨くことも重視。薬・医・農・エコロジーなど多彩な業界のエキスパートをめざしながら、さまざまな職場に適応できる応用力も育成します。 入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)  生命科学コースでは、自らの知識と技術によって、校訓「人になれ 奉仕せよ」の説く、人類や社会の幸福に貢献しうる技術者の育成を目指し、以下のよ

          教育目標・入学者受け入れ方針

          真菌学研究室(清水 由巳)

          担子菌類と子嚢菌類の分類学的、分子細胞学的研究 真菌類は、真核生物のモデル生物として生物学の基礎研究分野で用いられてきただけでなく、真菌類が原因菌となる日和見感染に注目した医学分野、また真菌類の二次代謝産物に注目し、例えば発酵、カビ毒などに注目した食品分野など、様々な分野でその潜在的な能力が見つけ出され、私たちの生活向上に利用されています。本研究室では、「真菌分類の基準となっている表現型が菌にとってどのように重要なのか」を分類学的、分子生物学的、細胞学的に研究し解明することを

          真菌学研究室(清水 由巳)

          植物分子生物学研究室(近藤 陽一)

          遺伝子工学を利用した植物の仕組みの解明と改良 植物は進化の過程で様々な環境ストレスの感知機構と、それに対応するための防御機構を獲得してきました。当研究室では遺伝学という伝統的な学問と、分子生物学という最新の学問の知識と技術を利用して、これら機構を明らかにしていく事を目指しています。また得られた知見や遺伝子資源を利用して、作物に環境ストレス耐性などの有用な性質を付与する事も試みています。 研究詳細 卒業研究2020年度 ・ゲノム編集によるZAT9H1の組織特異的発現部位の解

          植物分子生物学研究室(近藤 陽一)

          細菌生化学研究室(川原 一芳)

          細菌由来糖脂質の構造と生合成に関わる研究 近年、細菌(バクテリア)由来の糖脂質は微生物と動植物との相互作用において重要な働きをしており、自然免疫とよばれる免疫システムに係わっていることがわかってきました。当研究室では主に細菌が作る糖脂質について、化学構造と生合成遺伝子を調べ、これを基にして、免疫活性や保湿活性などの有用活性を有する糖脂質の生産を目指した研究を行っています。これ以外にも、難分解性物質の分解菌やその酵素の研究など、細菌を用いた幅広い研究を展開しています。 研究詳

          細菌生化学研究室(川原 一芳)

          細胞生物学研究室(尾之上 さくら)

          動物細胞を用いた生体反応に関する研究 生命の最小単位は細胞であり、細胞の働きは、発生や分化をはじめとした種々の生体反応と関連しています。当研究室では、種々の生体反応を解析することを目的として、培養細胞を用いたいくつかの研究を行っています。例えば、食品添加物による神経伸長への影響についての研究、食品添加物によるアレルギー反応についての研究、環境とストレス関連遺伝子との相互作用についての研究などです。また動物細胞による有用生理活性物質の産生についての研究も始めています。 研究詳

          細胞生物学研究室(尾之上 さくら)

          生命創薬科学研究室(飯田 博一)

          医薬品や化粧品開発の研究 化学と生命科学を融合させた医薬品や化粧品開発の研究、その中でも特に、有機化学を基盤とした生命科学研究である「ケミカルバイオロジー」の研究を進めています。いくつか例を挙げると、小分子有機化合物による生体機能のコントロールを目指したDNA塩基配列選択的なアルキル化剤のデザイン及びその反応性の解析、小胞体ストレス防御ケミカルシャペロンとしての4-フェニル酪酸誘導体の合成と構造活性相関、新規アルツハイマー病治療薬としてのメマンチン誘導体の合成と構造活性相関な

          生命創薬科学研究室(飯田 博一)

          藻類代謝生理学研究室(新家 弘也)

          藻類の代謝やバイオ燃料生産に関する研究 近年、トウモロコシやサトウキビなどを原料とするバイオ燃料より生産効率の良い、藻類によるバイオ燃料が注目を集めています。当研究室では海産性ハプト藻の作るアルケノンという特殊な脂質に着目し、その合成や蓄積に関わる制御機構の解明を目指しています。これ以外にも、重イオンビームを用いた変異体創出技術の開発、色素(カロテノイド)合成や微量元素の利用機構の解明など、藻類を用いた幅広い研究を行っています。 研究詳細 卒業研究2020年度 ・オイル高

          藻類代謝生理学研究室(新家 弘也)

          動物分子生物学研究室(海老原 充)

          動物の味覚受容に関する研究 クジラやイルカは、餌とともに大量の海水を飲み込みます。私たちが同じような行動を取ったら、塩辛さのためにむせてしまうことでしょう。彼らはどうして大丈夫なのでしょうか。実は、塩味はもちろん、甘味、うま味、苦味などもほとんど感じていないのです。これは、海での生活に適応した結果と考えられています。同じような適応は、陸棲の動物にも見られており、生育環境と味覚受容、そして進化が密接に関係していることが明らかになりつつあります。本研究室では、動物の味覚受容とその

          動物分子生物学研究室(海老原 充)