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生命創薬科学研究室(飯田 博一)

医薬品や化粧品開発の研究

 化学と生命科学を融合させた医薬品や化粧品開発の研究、その中でも特に、有機化学を基盤とした生命科学研究である「ケミカルバイオロジー」の研究を進めています。いくつか例を挙げると、小分子有機化合物による生体機能のコントロールを目指したDNA塩基配列選択的なアルキル化剤のデザイン及びその反応性の解析、小胞体ストレス防御ケミカルシャペロンとしての4-フェニル酪酸誘導体の合成と構造活性相関、新規アルツハイマー病治療薬としてのメマンチン誘導体の合成と構造活性相関などの研究を進めています。また、近年は、国連が定めた『持続可能な開発目標 (SDGs)』に従った省エネルギー条件での化学反応の技術開発も行っており、マイクロ波照射反応や超高圧反応といった特異な反応環境を利用した医薬品や化粧品の単工程合成開発も進めています。

研究詳細

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卒業研究

2020年度
・トラネキサム酸合成へのマイクロ波照射法適用の試み
・マイクロ波照射下でのDMAP触媒を用いた選択的 1,4-付加反応
・マイクロ波照射によるアクリルアミドのMichael付加反応
・マイクロ波を用いたアミド化反応:ピロールイミダゾールポリアミドの合成
・マイクロ波照射Friedel-Crafts反応によるフルオレン誘導体の合成
・マイクロ波照射下におけるヨウ素と芳香族の求電子置換反応

2019年度
・マイクロ波照射Hofmann転位反応を用いたメマンチン合成への応用
・マイクロ波照射によるMichael付加反応へ及ぼす影響の研究
・マイクロ波照射下での1,4-付加反応と転位反応の機器依存性
・4位をアミノ基に置き換えた4-PBA類似体の効率的な合成
・マイクロ波照射下における酵素を用いた立体的選択なアセチル化

2018年度
・マイクロ波照射加熱下での溶媒の温度と沸点との比較-過熱現象
・マイクロ波照射下でのTMSCNとカルコンの反応の選択性
・マイクロ波照射下でのエステル化反応
・固相触媒開発における固相担体へのエーテル結合導入の検討
・マイクロ波照射反応におけるエーテル結合を用いた再利用触媒の検討
・マイクロ波照射下での1,4-付加反応とβ-ラクタム環への変換
・1-ブロモアダマンタンを用いたメマンチン合成
・4-PBA類似体の合成と藻類細胞への影響
・生命体にマイクロ波照射が及ぼす影響調査のための基礎研究

2017年度
・DNA塩基配列に特異的な結合するピロールポリアミドの合成
・カルコン誘導体の合成とアミン類とのマイクロ波照射下Michael付加反応
・ERストレスを防御する4-PBA類似体の簡易合成法の確立
・マイクロ波照射反応における触媒の検討
・マイクロ波照射Michael付加反応における再利用触媒の開発

2016年度
・ディスタマイシン合成を目的とした有用な基質の合成
・ニトロピロールアミドの効率的な還元と長鎖ピロールポリアミドの合成
・マイクロ波照射法を利用したHilbert-Johnson 反応
・マイクロ波照射下でのアニリン類とカルコン類との反応
・マイクロ波照射下でのアニリンを用いたMichael付加反応の応用検討
・アニリンとアクリル酸メチルのマイクロ波照射Michael付加反応
・アミノ結合を持つ4-PBA類似体合成と誘導体への応用
・小胞体ストレス防御物質としての4-PBA類似体合成の試み
・マイクロ波照射Michael付加反応によるN,N-ジメチルアクリルアミドの低減

2015年度
・4級アンモニウム塩水溶液触媒でのマイクロ波照射Michael付加反応
・マイクロ波照射下でのアクリロニトリルとフェノールのMichael付加反応の圧力効果
・DMAP存在下のフェノールとアクリロニトリルのマイクロ波照射Michael付加反応
・マイクロ波照射下での芳香族アミンのMichael付加反応
・アミノ結合をもつ4-PBA類似体合成とp-メトキシ誘導体への応用
・アミノ結合をもつ4-PBA類似体の1H NMRの完全帰属
・Friedel-Crafts反応を利用した4-PBA誘導体の一段階合成
・ニトロピロールアミドのニトロ基の効率的な還元とアミド化反応
・ディスタマイシンAの合成を目的としたDNA塩基配列結合物質の伸長反応
・TMSCNとカルコンの1,2-付加反応とマイクロ波照射下での1,4-付加反応

2014年度
・短工程での4-PBA誘導体の合成
・エーテル結合をもつ4-PBA類似体の合成と構造活性相関
・アミノ結合をもつ4-PBA類似体の合成と構造活性相関
・ビニルピリジンとマロン酸ジエステルのマイクロ波照射Michael付加反応
・TMSCNとカルコンのマイクロ波照射下での1,4-付加反応と1,2-付加反応
・4-ニトロピロール-2-アミドの選択的なニトロ基還元反応
・ディスタマイシンAの合成及び1H NMRと13C NMRの完全帰属
・4-PBA誘導体の簡便合成を目的とした反応条件の検討
・長鎖Py-Imポリアミド合成を目的としたアミド結合形成反応の最適化

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