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施設・設備

オリーブテクノセンター

オリーブテクノセンター

 6号館とも呼ばれています。オリーブテクノセンターには生命科学実験専用の実習室があり、生命科学コースの中心になっている建物です。実習室の他にも生命科学研究室があり、3年生の後半からの卒業研究で毎日利用することになります。また生命科学関係の最新の機器が多数導入されており、研究の拠点になっている場所でもあります。

フォーサイト21

フォーサイトヘッダー写真

 フォーサイト21では、教養科目、専門科目に関わらず、多くの授業を受けることが出来ます。大きなスクリーンを備えた部屋が多数あるため、コンピューターを利用した授業、セミナー等にも利用されています。また学生が自由に使えるコンピューター実習室もあり、レポート作成等を行うことが出来ます。最上階には周辺を一望出来る展望室があり、昼時になると多くの学生が景色を楽しみながら食事をしています。

生命科学実習室

生命科学実習室

 生命科学コースでは実践的な学びである実習を重要視しています。生命科学実習室はオリーブテクノセンターにあり、生命科学コースの実習の全てを行っている場所です。即戦力になる人材育成のために、頻繁に利用する機器は可能な限り最新のものを使用しており、実際にそれらの機器を使って実験を行います。実習では25名程度の人数に、教員2~5名、TA(SA)2~4名で指導にあたっており、少人数教育を実践しています。

安全キャビネット

安全キャビネット

 安全キャビネットとは、無菌作業を行うための設備で、いわゆるクリーンベンチの上位版です。生命科学実習室には大型の安全キャビネットが2台あり、卒業研究でも利用されています。生命科学の実験において無菌作業は必要不可欠であるため、2年次からの実習で頻繁に利用することにより、無菌作業の習熟を徹底しています。

質量分析機

質量分析器

 質量分析機とは、生体内のタンパク質、脂質、糖などの分子量を測定する装置で、生命科学の研究には欠かせないものです。現在、高分子をレーザー照射でイオン化し直接測定できるMALDI-TOF MS装置と比較的低分子を分析するGC-MS装置の二種類が稼働しています。これらの装置は最先端の研究にも使用しますが、卒業研究や3年次の実習で使用し、学生にもその分析能力を体感してもらいます。

DNAシークエンサー

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 DNAシークエンサーは、生物の遺伝情報であるDNAの配列を読むための装置です。現在の生命科学に関わる研究では、大なり小なりDNAが関わっていることが多く、DNAの配列を読むことで多くのことが解ります。実際にDNAの配列を読むことは遺伝子工学の基礎であるだけでなく、DNAの物質的正体の理解の助けにもなります。そこで3年次の実習において、実際にこの機器を利用しDNAの配列を読む実験をしています。
(Ⓒ2019 Thermo Fisher Scientific Inc. Used under permission www.thermofisher.com)

超分子構造解析装置(NMR)

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 化合物を磁場の中に入れることによって、化合物中に存在する 1H(水素)や 13C(炭素の同位体)といった核スピンをもつ原子同士で共鳴現象が引き起こされます。この現象を観測する装置が NMR です。この装置を用いると、α-グルコースとβ-グルコースの関係のような水素の位置が異なるだけの2つの化合物の区別も容易にでき、二次元NMRなどの最新の技術を用いることで、どんな複雑な分子構造をもつ化合物であってもその構造を決定することができます。

リアルタイムPCRシステム

リアルタイムPCR(2019)

 リアルタイムPCRシステムは、分子生物学の研究分野において良く使用される機器で、遺伝子の活性化レベルを調べることができます。分子生物学とは生命現象を分子レベルで理解する学問ですが、この分野では現在どの様なの遺伝子が、どの程度活性化されているかを調べるのが重要になっています。このシステムでは、PCR法というDNAを増幅する仕組みを応用し、活性化レベルが低い遺伝子についても解析対象とすることが出来ます。

フローサイトメーター

フローサイトメーター

フローサイトメーターは、液体に懸濁した細胞やその他の粒子の計測、選別、特性解析を迅速かつ定性的に行える装置です。
(CytoFLEX:ベックマン・コールター社製)

蛍光顕微鏡

蛍光顕微鏡

 細胞内の目的物質の局在や移動、量的変化を検出および可視化することができる装置です。
(BZ-X700:キーエンス社製)

共焦点レーザー顕微鏡

共焦点レーザー顕微鏡(近藤)

 共焦点レーザー顕微鏡は蛍光顕微鏡の一種で、高出力のレーザー光とピンホールを利用して、焦点周辺の狭い領域の像のみを観察することができる顕微鏡です。ピントの合った像のみが得られるので、高解像度のイメージ画像を撮影でき、ピントを少しずつ変えた複数のイメージを用いて、三次元画像に再構築することも可能です。特に細胞が折り重なったような組織等を観察する時に、その力を発揮します。

ケミルミイメージングシステム

ケミルミ(2019)

 化学発光像や蛍光像を撮影するための装置です。生命現象の実行部隊であるタンパク質を検出することは、生命科学の研究分野において非常に重要です。発光するように標識したタンパク質を感度良く検出するために、カメラの温度を-65℃まで冷却し、ノイズを可能な限り除去した奇麗な検出画像を得られます。

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