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命令では人は動かない。

命令を質問の形に変えると、気持ちよく受け入れられるばかりか、相手に創造性を発揮させることもある。

今回は、デール・カネーギーの言葉を紹介したい。デール・カネーギーは、アメリカの作家で、教師として、自己啓発、セールス、企業トレーニングなどの様々な対人スキルに関する指導者である。デール・カネーギーの代表的な本として「人を動かす」がある。その中で、他者に対する自己の行動を変えるより、他者の行動を変えることができる、という考え方が柱となっている。

皆さんは、命令されるとどのような気持ちになるだろうか?おそらくいい気分はしないと思う。私もそうである。自分の行動は、自分で決めたい。だから、命令されると非常に不快な気分になる。しかし、職場、学校など様々な場面で命令が行われている。部下、子どもたちの「成長のため」という思いを込めているとしても、命令では、部下や子供たちには響かない。むしろ気持ちは離れていくばかりである。

だから、思いを伝えるときは伝える側の工夫が必要である。部下や子どもたちに、その行動をした後の未来を創造させる必要があると思う。私は、塾講師として、子どもたちに自分のやってもらいたいことを伝えるとき、必ずその行動をすることでのメリットや未来を話すようにしている。そして、やるかやらないかを生徒自身に選択してもらう。自分から進んで何事にも望まないと、前には進めないからである。

会社や学校での人間関係は、今問題となっている。お互いの関係が上手くいくためには、お互いが納得しないといけない。だから、お互いが納得するためには、お互いが自分の行動は、自分で決める必要があると思う。だから、命令はやめて、相手に質問し、将来、結果を創造してもらう必要がある。自分が納得したことであれば、必ず自分から積極的に取り組んでくれるはずである。そして、期待した以上の結果を出してくれる。そのような経験を私は何度もしてきた。


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