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すべては違和感から始まる

今回は、「違和感」について書きたいと思います。皆さんの中で、いい意味でも悪い意味でも「違和感」を感じることがあると思います。成功するために、この「違和感」を見逃さない、蔑ろにしないことが大切であるという話をしたいと思います。

人は、「悪い意味での違和感」は敏感に感じ取れます。例えば、スポーツ選手が、自分の身体のどこかの部位が今までとは少し違う。人間関係において、なんとなく相手の接し方に冷たさを感じる。今まで出来たことが、なぜか出来なくなってきた。など様々な事例が挙げられます。そして、人は改善しようと行動を起こします。これは、このままでは……という思いが働き、行動意欲を駆り立てると思います。これは、行動を起こしている点でいいことです。

人は「良い意味での違和感」には鈍いように感じます。いい意味での違和感とは、例えば、ダイエットをしている人が、夜にお菓子を食べなくなった。勉強において、少しづつ授業の内容がわかってきた。スポーツにおいて少し上手くなったような気がする。などです。しかし、このような努力は続かないことが多いです。なぜならば、人は、結果第一主義であるからです。ダイエットは、どれだけ体重が落ちるかが大事であり、勉強は、何点とれるかが大事で、スポーツは、勝つことが大事だからです。私は、結果は最終的なご褒美であり、すべては過程が大切だと思います。

私は、塾講師として、受験生には問題を解くときの違和感を大事にするように伝えています。特に高校生は、勉強内容も難しく、なかなか自分の思い描くように、成績は上がってくれません。結果ばかりを追い求めると、上手くいかない場合、心が折れる可能性が高いです。だから、日々の勉強の中で、「少し英語長文を早く読めるようになった。」とか「数学の問題で前より書けるようになった。」というような違和感を大事にさせます。そして、結果は、入試本番で出せば良いと言い聞かせます。(模試でいくら高得点をだしても、本番で出さなければ意味がありません。)そうすることで、子どもたちは、前向きに受験勉強に取り組んでくれます。

そして、私からのお願いです。子どもが、一生懸命、勉強に励んでいる場合、結果だけを見て、子どもを評価しないでください。結果は、すぐ出せる子どももいれば、時間がかかる子どももいます。だから、子どもの勉強への取り組みをみてください。そして、努力を認めてあげてください。そうすれば、必ず子どもは、素晴らしい結果を出してくれます。私は、そう信じています。

最後に、違和感についての名言を紹介します。

本当に優れた人物は、物事のわずかな変化や違和感を見逃さない(韓非子)



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