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詩集

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noteを始めてから書いた詩を全て載せてます。 気付いたら400詩を超えてました😂
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2020年12月の記事一覧

詩)過剰

膨らみきった期待感 事あるごとに大きくなって とっくに実物を超えた巨大な虚像 その影に隠れ…

kesun4
3年前
56

詩)羽虫

羽虫は青白い光に飛び込む 一瞬の音と光に目を奪われる 羽虫の生き様は知らないが 望まずして…

kesun4
3年前
70

詩)足りなかったもの

言葉は貴方を写し出す いくつもの言葉で 貴方を描き彩り匂いを付ける 言葉は貴方を作り出す …

kesun4
3年前
71

詩)私の手

私の手は小さい 冬になれば冷たくなり 白い息をかけながら両手を擦る 私の手は不器用だ 細か…

kesun4
3年前
77

詩)記憶

人の記憶は曖昧で 如何様にも書き換えられて 塵も泥も主観の膜で濾過されて 清流みたいにキラ…

kesun4
3年前
66

詩)生きる事を諦めるな

深淵を覗く者は彼方の住人から手招きをされ いつの間にやら自らの手でその首をしめる 此方の有…

kesun4
3年前
74

詩)はたらくということ

毎日、腹は減る 腹が減れば何かを食べる 食べる為には金がいる 金を得る為に私は働く 働く事はただそれだけの事 毎日、穴を掘っては埋めて 単調な日々の繰り返し 時にはその穴にはまり 眠ってしまいたくなるけれど 金の為だとまた穴を掘る 疲れた後に酒でも飲んで タバコの煙と愚痴を吐き出し たまには馬鹿笑いして 一緒に働く貴方と分かち合う 働く事はただそれだけの事 生きる為に働くけれど 働く為に生きているわけじゃない それでも働いた後の飯は旨い 自分を削って働いて 空腹の意味を

詩)Xmas

遠い昔、何処かの国で男が神になった日 この日を境に男は世界でただ1人 多くの人の願いを聞け…

kesun4
3年前
63

詩)無根拠

勝手に迷い込んだ道 一本道を迷宮にかえて 絶望と手を繋ぎ足を動かす 独りよがりの妄想に 小…

kesun4
3年前
67

詩)自由

繋がれた犬は 鎖を引きちぎり走り出した 何処までも広がる世界 自分の速さに酔いしれた 心臓…

kesun4
3年前
76

詩)最後の言葉

私の言葉はどれほど響くのか 誰の目に留まり 誰の耳に入るのか 言葉で貴方の琴線に触れたい ほ…

kesun4
3年前
68

詩)伝えられない

驚く程に言葉が出ない 探しても探しても見つからず 扁桃体を絞ってみても 海馬をひっくり返し…

kesun4
3年前
72

詩)骨と臓物

私を殺すなら食べて欲しい 私を血肉に変えて欲しい 感謝して残さずに食べて欲しい 食べないの…

kesun4
3年前
89

詩)涙を下さい

涙が欲しい 悲しみが散乱として どれを拾えばいいのかと 答え合わせも終わらぬ間に 奪われてしまった涙 盗んできた贋物を真実だとのたまう 混沌とした世界は訳もわからずに下を向いた 明日という言葉にすがり 今日を疎かにしていても 陽はまた登り頬を照らす 涙が欲しい 誰にも汚されない 何者にも邪魔されない 血の温もりを感じる涙を 最後までお付き合い頂きありがとうございます。 宜しければご感想等、頂けましたら幸いです。 詩をまとめたマガジンがありますので、 こちらの作品を気