詩)私の手

私の手は小さい
冬になれば冷たくなり
白い息をかけながら両手を擦る

私の手は不器用だ
細かい仕事をこなす事も
水をすくう事も苦手だ

私の手は弱い
拳を作ったとしても
壊せる物などたかだか知れている


小さくて不器用で弱い手だけれど
そっと貴方の手を握らせて欲しい
ずっとじゃなくてもいい
貴方が必要な時だけでいい
何も出来ない手だとしても
少しの間なら貴方を救えるかも知れない



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