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新入社員さんへ:良い上司、悪い上司との建設的な付き合い方

新入社員の皆さん、職場での上司との関係は非常に大切です。上司がどれくらいあなたに注目しているか、その「心の矢印」がどこに向いているかによって、上司の人となりがわかります。自分に関心を持ってくれる上司は、あなたの成長を願い、サポートしてくれます。しかし、関心があなたに向いていない上司は、自身のキャリアだけに集中するかもしれません。

この記事では、上司の関心の方向を見極める方法と、もし関心が向いていないと感じた場合の対応策を、僕の経験からお伝えします。


心の矢印が向いている上司の特徴

心の矢印があなたに向いている上司は、あなたのことを真剣に考え、支援する良い上司です。これを見極めるには、上司の発言や態度が本当にあなたを思ってのものかどうかを感じ取ることが大切です。たとえば、上司が仕事にどれほど真剣に取り組んでいるかを見せてくれたり、自分の仕事の管理方法を教えてくれることなどが挙げられます。要は、仕事への取り組み方や知識を惜しみなく共有し、ヒントを与えてくれる上司が理想的です。

これを友人関係に例えるとわかりやすいですね。あなたに真剣に向き合う友人は、何か困ったときに利害関係なく接してくれます。忙しい中でも、あなたが悩んでいるときに時間を作ってくれる友だちです。反対に、利害関係で接してくる人は、本当に必要なときにはそばにいてくれないことがあります。

このように、上司との関係を、あなたの今までの友人関係に当てはめて考えるのも良いと思います。


心の矢印が向いていない上司の特徴

心の矢印があなたに向いていない上司は、あなたにとってあまり良くない上司かもしれません。こうした上司は自分の立場や昇進にばかり気を取られ、部下へのサポートが表面的になりがちです。「教育している」と主張するものの、それは単なる見せかけにすぎません。彼らは自分より立場が上の人々への印象を良くすることに熱心で、部下の成長よりも自分の利益を優先する傾向があります。


心の矢印が向いていない上司への対処法

心の矢印があなたに向いていない上司への対処法について、この上司たちを二つのタイプに分けて説明します。

① 仕事ができる上司への対処法

心の矢印があなたに向いていないと感じる上司でも、仕事のできる上司なら彼らから学ぶことは多いです。あなたが彼らから仕事のノウハウを学ぶ姿勢があれば、それが成長につながります。

要するに、そのような上司は仕事はできるものの性格が悪い、あるいは、自分に厳しい分、他人にも厳しい傾向があります。これが原因で一緒に働くのが難しいかもしれませんが、あなたの取り組み方次第で、この状況を有利に変えることができます。

基本的に仕事ができる上司には、独自のテクニックや効率的な仕事の進め方があります。彼らの性格が難しい場合でも、その特性を仕事に生かしていることが多いです。たとえば、感情に流されずに冷静にタスクをこなすことができる人もいます。また、彼らは効率的な作業方法を自ら開発しているかもしれません。このようなスキルやアプローチを観察して学ぶことが、あなたの成長につながります。

自分の意見やアイデアを積極的に上司に伝えることも大切です。性格が難しい上司の場合、反応が良くないこともありますが、自分から積極的に提案することで、その上司には無い、あなたならではのアイデアが生まれるかもしれません。これにより、初めは厳しくても、上司のあなたに対する見方が変わることもあります。

また、性格が悪い上司には、あなたが成し遂げた成果を横取りされることもあるかもしれませんが、そうした経験も学びの一部です。あなたはとても悔しい思いをすると思いますが、あなたが成し遂げたことがあなたの成長につながったのも事実です。その経験が、あなたの将来に必ず役立つのです。

② 仕事ができない(やる気のない)上司への対処法

仕事ができない上司は、基本的に仕事に対してやる気がないのです。このような上司の下では、仕事への取り組み方やノウハウを学ぶ機会が少なく、成長が阻害されがちです。このタイプの上司に仕事の相談をしても、有益なアドバイスを得ることができず、結果として部下は「相談してもしょうがない」と考え始め、自分で解決策を見つけるようになります。相談が無意味だと感じ始めると、自然と自立心が芽生えるものです。

上司と一定期間仕事をして頼りにならないと感じたら、その上司がいてもいなくても同じだと割り切り、自分で仕事を構築する姿勢を持つことが大切です。自分で仕事を構築するということは、勉強で言えば、独学で成績を上げるのと同じく、自ら道を切り拓くことになります。何か新しいことにチャレンジする際は自力で問題を解決する能力が必要です。このように自主的に行動することで、他では得られない貴重な経験を積むことができるのです。

また、やる気のない上司は、あなたのやり方にあまり口出しをしてきません。したがって、仕事を自由に進めやすいのです。この状況を活かして、自分なりの方法で挑戦し成長することができます。


結局は自分次第

新入社員の皆さん、良い上司のもとで働くことは職場での成功と満足感に大きく貢献します。しかし、条件が理想的でなくても、成長する機会は数多く存在するのです。上司が期待に応えない場合でも、自分で学び、自己を高める方法を見つけ出すことが重要です。環境に左右されず、自ら積極的に行動すること、どんな状況でも成果を出す力を身につけることができます。結局のところ、成功への鍵は自分自身の考え方にあるのです。


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