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日本国憲法を勉強す📚(#3)〜表現の自由(憲法21条)〜

先日、【 日本国憲法を勉強す📚(#2)〜三権分立〜 】を投稿しました👇

日本国憲法は、私たちの権利を守るための基盤となるものです。しかし、政府は憲法改正を検討しており、その改正が行われれば多くの問題が生じます。特に、私たちが当たり前のように享受している基本的人権、たとえば言論の自由や表現の自由が制限されるリスクがあります。

憲法改正が具体的に何を意味し、何が変わるのかを理解するには、憲法についての知識が必要です。この機会に深く学んでいきたいと思っています。

こちらの動画は、今年の3月3日に行われた、深田萌絵氏と秋山弁護士による【憲法改正反対の勉強会】になります。今回も、この動画の文字起こしを元に自分なりにまとめてみました。26分27秒からの内容について語っていきます。


表現の自由(憲法21条)について

前回は「人権規定」のところまで語り、憲法の本質は「邪魔するな」ということを語りました。その「人権規定」で最も大事なのが「表現の自由」ということになります。

表現の自由(憲法21条)

1、集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、
これを保障する。
2.検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、
これを侵してはならない。

・情報の流通を妨害させない権利
 表現の自由=情報のコントロール権
 
・自己実現
 ・自己統治

『YouTube:【特別公開】弁護士が語る、自民党憲法改正で日本が危ない!|深田萌絵TV 』より

「表現の自由」には主に二つの重要な側面があります。一つ目は、集会、結社、言論、出版などに関する自由が保障されていることです。二つ目は、検閲が禁止されており、通信の秘密が侵害されないことが定められています。

表現の自由 = 情報のコントロール権

情報のコントロール権とは、個人が自分に関する情報をコントロールし、その情報がどのように使用されるかを決定する権利を指します。これには情報へのアクセス、その使用、及び配布の自由が含まれます。


この憲法21条情報の流通権だと言われています。情報の流通を国家権力によって妨害されない権利だと言われています。

なぜ情報の流通が尊重されなければならないのかというと、私たちは多様な情報を受け取り、また発信することができるからです。この自由がなければ、選択肢が生まれず、私たちは重要な判断、たとえば憲法を改正するかどうかのような選択をすることができません。

たとえば、パンデミック条約の内容を知らなければ、それが私たちにとって利益か損害かを判断することができません。私たちは情報を知る権利があり、それを友人や家族と共有し、共に考えることができる必要があります。また、たとえば「パンデミック条約は、おかしいんじゃないの?」と疑問を持ったときに、自分の意見を自由に表現できなければ、真に幸せを追求することはできません。

この憲法21条の価値を「自己実現」と「自己統治」、この2つの価値があると言われています。

自己実現について

自己実現

自己の人格を形成し、発展させていくためには、
・情報の収集、受領
・情報の選択、保有
・情報の表現、発信
について、
自由である(妨害を受けない)ことが重要

『YouTube:【特別公開】弁護士が語る、自民党憲法改正で日本が危ない!|深田萌絵TV 』より

「自己実現」とは、私たちが本当に幸せになりたいとき、自分の好きなこと、嫌いなこと、正しいと思うことやおかしいと思うことを自由に表現できることです。言いたいことが言える自由は、自分の人格を形成し、発展させる上で非常に重要です。そして、この自由が自分の幸せを追求するためにも不可欠です。私たちは様々な情報を集め、受け取り、選択し、そして保持する権利があります。これらの情報を自由に発信できること、そしてその過程で妨害されないことが大事なのです。

この「表現の自由」がなければ、私たちは活動ができないのです。これは政府から与えられてるのではなく、私たちが「人として生まれたときから、すでに持ってる」ということなのです。それにたいして「邪魔するな」ということなのです。


自己統治について

自己統治

・自由意思の尊重
・自己を支配するのは自分の意思によってのみ
・個人が表現行為を通じて、政治的な意思決定に参加
 ⇒国民主権
民主政の過程に瑕疵を受けると修復が困難
(表現の自由の優越的地位)

『YouTube:【特別公開】弁護士が語る、自民党憲法改正で日本が危ない!|深田萌絵TV 』より

「自己統治」というのは、「政治問題について発言が封じられたらどうか」ということを考えれば分かりやすいのですが、まずは、「自由意思の尊重」があります。その中で、「自分を支配するのは自分の意思によってのみ」というのがあります。私たちが自分の意思に反して義務を課されたりしたら、それは幸せではないのです。もし自分が何か縛られるとしたら、それは自分の意識や言葉や行動によってのみ、これが憲法の価値ですし、それが民法に現れて私的自治の原則ということになっています。

私たちは社会生活の中で様々な約束をします。約束をすると、約束に縛られます。でもその約束をしたのは自分です。自分で約束したことで縛られるのですから納得がいきます。しかし、他人から無理強いされた規則に従うことは受け入れがたいものです。この点こそが、自己統治の重要性を示しています。自己統治とは「自分のことは自分で決める」という原則を意味します。

政治においても、「個人が表現行為を通じて政治的な意思決定に参加」することが重要です。政党が私たちの知らないところで決定したことをただ従うのではなく、「どのような法律を作るか」や「おかしいと思うものに対して異を唱える」自由が保証されるべきです。このために「表現の自由」は非常に大切です。

「表現の自由」が保護されれば、何か問題があると感じたときに「おかしいじゃないですか」と声を上げることができ、同意する人々も自らの意見を表明する自由があります。このようなプロセスが社会を前進させるのです。

戦前、治安維持法や治安警察法が施行された時期には、国に不都合な発言をするだけで逮捕されることがありました。しかし、世の中を良くするためには、おかしいと思うことを声に出して言うことが重要です。必ずしも団体に属してデモ行進をする必要はありませんが、個人が自分で考え、問題があると感じたことを指摘できる自由が必要です。


つづく・・

今回はここまでです。

次回は、動画の45分26秒から「現行の憲法と自民党の改正案を比較し、改正された場合の影響」についてお話ししたいと思います。

【憲法改正反対の勉強会】の第二弾が6月15日に開催されるそうです。今、僕は第一弾の勉強会について話しているところなので、早く終わらせて第二弾に備えたいと思っています!頑張ります!😁


【日本国憲法を勉強す📚(#1)〜憲法は僕らの味方〜】はこちら👇


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