#読書感想文 No.13

今回は人工知能の技術が進展すると、経済にどのような影響が出るのか?という本を紹介します。

(私も含めて)IT分野に詳しくない人は、聞き慣れない言葉にトコトン弱いのではないでしょうか?最近の社会は横文字で溢れ返っていて、ちょっと生きづらい(笑)。

ここで少しだけ(私も覚えたてなので簡単に)本の内容の一部を説明します。

「AIって何?」

AIとセットで語られることの多い「IoT」(モノのインターネット)と「ビッグデータ」もまとめて説明してみます。

IoTは言葉の通り、様々なモノが通信制御されるようになっています。例えば、洗濯機や冷蔵庫なんかも、今ではスマホで操作できたりします。これは、洗濯機や冷蔵庫とスマホがデータのやり取りができるから可能な仕組みです。

IoTが普及すると、いろんなデータを収集することができるようになります。例えば、冷蔵庫を頻繁に開閉する時間や、洗濯をする時間帯など。収集したデータはどんどん蓄積されて、膨大な量になります。これがビッグデータです。

集められた膨大な情報を抽出すると、規則的なパターンが見つかるときがあります。このパターンを見つける方法は、簡単に言えば統計学を利用しているので、「ビッグデータ=統計」と言えるでしょう。

統計学といえば、なんだかよく分からないけど複雑な計算とかありそうですよね。ところで、コンピュータは計算が大得意です。人間から「このデータの山から、与えた条件に合うデータを見つけておいて」と命令(これがアルゴリズム)されたら、忠実に調べてくれます。

この「アルゴリズム」によって自動的にデータを抽出、解析、統合するのがAIです。(この辺は詳しい人にはツッコまれそうですが、ニュアンスとして捉えてくださいm(__)m。)

Amazonなどでよくある「おススメ機能(リコメンデーション)」は、まさにAIなのです。

「AIの何がヤバいの?」

シンギュラリティ」という言葉を聞いたことがありますか?「コンピュータのデータ処理(量と速度)が、人の脳の処理(量と速度)を上回る技術的特異点」です。要するに、人より賢くなるということです。

すでに一定領域においては、コンピュータのほうが優れているでしょう。

計算機能をはじめ、チェスや囲碁などを代表するゲーム精密作業なども機械のほうが、均一にスピーディーにできるでしょう。

これらは、「特化型AI」と呼ばれるもので、ある一分野に優れた能力を発揮します。これも十分ヤバそうですが、上記の「シンギュラリティ」では、「汎用型AI」が登場するのではないかと言われています。

「汎用型AI」が登場すると、コンピュータが得意な分野の職業は代替されるでしょう。例えば、伝票整理といった経理職、過去の判例を解析すれば弁護士や裁判官のお仕事の一部も対象かもしれません。今存在する多くの職種はコンピュータに取られてしまいます

もちろん、新たな職種も出てくることでしょう。

多くの作業を機械が請け負ってくれるなら、人は働かなくてもよくなります。ですが、その時代になっても貨幣制度が残っていたらどうでしょう?どうやって貨幣を得て、光熱費や食費を支払いますか?

そこで登場するキーワードが、「BI=ベーシックインカム」です。全員に一定のお金を支給するのです。そうして最低限の生活が保障された状態で、働きたい人だけが働いて、生活費に上乗せする社会、想像できますか?

もしそうなったら、働きますか?働きませんか?

なんだかAIでかなり文字数を使ってしまいました( ̄▽ ̄;)。

技術的進歩や経済といったものは、はっきり言って、自分の日常とかけ離れたモノだと思っていませんか?

ですが、今、情報をどれだけ集めて、自分の責任でどういう行動をするかで、数年後、十数年後の将来に大きな差が生じます。

まあ、noteにいらっしゃる方々は、皆さん情報に敏感で、行動力もあるので、私の方が逆に、もっと多くの情報を集めに行かないとヤバそうです(;'∀')。

ということで、今回の投稿は以上です。

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