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提案と、それを超える提案

今回はビジネスの話です。

職場などで、生産性向上や業務改善といった視点は、誰もが持っていると思います。

特に、日々の現場を精一杯どうにかしようとされている人にとって、改善策や上への提案は自身の進退にも関わる心の叫びでもあると私は考えています。

ですが、どれだけ改善を訴えても、なかなか自分の思うような環境改善は行われないこともあります。

だからと言って、その都度、退職をしてしまっては私たちのキャリアが傷ついてしまい、言葉を選ばずに書くのなら、被害者のはずの労働者としての私たちが、加害者であったりジョブホッパーとして取り扱われるリスクが上がってしまうのも事実です。

一般的な企業では、どのように職場の環境改善がなされているのでしょうか。

実は、私のキャリアは「一般的な企業」で働いた経歴がありません。

あまり悪く書くのも申し訳ないのですが、中央値よりも劣る環境下で働いた経験の方が長いかもしれません。

ここでいう「一般的な企業以下」とは、社内規則や福利厚生、有給休暇等の取得ハードルの高さなど元に書いています。

前職では、定時になっても経営者が「おつかれ」と言わない限り、仕事が終われませんでしたし、現職では、社内規則を私自身が見直して作り変えている最中です。

…社内規則の策定など、これまでやったこともないことですが、これをやらない限り変わらないと思って着手していますが、専門家ではないので苦戦中ですw。

しかし、これって不思議だと思いませんか?

専門家でもない人間が、職場環境の改善のために、就業規則やルールを作っているのですから。

最初は、別の人間が、上の人間に掛け合っていたそうです。

「社内環境をどうにかしてください」と。

しかし、上の人間が改善案を講じても、それは現場を満足させるものではなかったようです。

相互にわだかまりが生じ、不和の空気が流れている中、私は出向先から戻されました。

「今の空気を変えてほしい」

そこで、これまでの人が行った上の人間への提案をヒアリングし、なぜ滞っていたのかを分析することにしました。

結論的には、言語化しきれていない提案のため、上の人間が行う改善案と提案者の元々の訴えとの間に齟齬が生じていたことが分かりました。

…間違っても、みなさんの会社は、もっと良い環境ですよね?

話を戻しますが、「誰に、何を、いつまでに、どのように、どうするのか」といった情報を伝えなければ、想いだけでは提案とは呼べません。

最初に、話し合いによって上の人間の思考や理念を読み解き、それに即したプランを、実行可能な状態で提案しなければ、仕組みや制度がしっかりしていないような会社では決裁が取れないこともよくあります。

そもそも、明確な計画がある会社では、仕組みや制度がキチンと運用されているからです。


現場の声は会社にとって貴重な情報です。

上に立つ人間は、しっかりと傾聴する姿勢を持つことが肝要ですし、現場の人間は、運用に値する提案を練り上げる努力をしてみることが大切だと私は考えています。

歩み寄るのではなく、磨き合うことでしか、その会社を輝かせるような制度は成り立たないのですから。

ということで、最後までお読みいただきありがとうございました。

今回の投稿は以上です。

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