#読書感想文 No.49
大学の期末試験を終え、息抜きがてら、積読本を読んでいます。
今回は「自己肯定感」の書籍です。
あなたは、何か心にモヤモヤするものがありませんか?
その何とも言えないモヤモヤ感、もしかしたら本書がスッキリさせてくれるかもしれませんよ?
ということで、最後までお付き合いいただけると幸いです。
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そもそも自己肯定感って?
自己肯定感とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり、自尊心、自己存在感、自己効力感、自尊感情などと類似概念であり同じ様な意味で用いられる言葉である(出典:ウィキペディア)。
日常生活において、いつでも、ありのままで居られる人間は珍しいでしょう。
むしろ、社会環境や自分以外の誰かを、何らかの形で意識しながら生活している方のほうが多いでしょうし、それが一般的です。
「自己肯定感が下がる」という言葉がありますが、どういったシチュエーションが、あなたの自己肯定感を下げてしまうのでしょうか?
本書では、14のタイプに自己肯定感が下がってしまう方の特徴を分類しています。
どれか一つに該当する方もいれば、複数該当する方もいることでしょう。
私も複数該当者でした。
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複数該当したからと言って、落ち込むことはありません。
先に述べた通り、「自己肯定感=ありのままの自分」だとするならば、素直に該当していることを認めることも大切だと思います。
なぜなら、本書には、その下がってしまっている自己肯定感を改善する処方箋も記載されているからです。
…私もたまにやってしまうのですが、一人で読書しているにもかかわらず、本の著者が問う質問に答える際、ありのまま応えることに躊躇うことがあります。
おそらく、こういったときは自己肯定感が下がっているのでしょう。
では、なぜ私を含めて、人はこのような行動をしてしまうのでしょうか?
本書では、このように自分で生み出している「モヤモヤ感」を、「心のクセ=メンタルノイズ」という言葉で表現しています。
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メンタルノイズは、脳が勝手に作りだし、増幅していくものだと本書では伝えています。
つまり、「あなたが悪いわけではない」と訴えかけているのです。
さらに、このメンタルノイズを形成しているのは、幼少期の潜在意識だともしています。
「潜在意識=意識と無意識をつなぐパイプ役」
突然ですが、あなたはこの記事を読みながら、画面をスクロールしていると思うのですが、スマートフォンでスワイプする行為や、マウスのホイールを動かす際、「今から画面をスクロールさせるぞ。スワイプしよう…」と考えてから指を動かしますか?
ほとんどの方が、無意識に指を動かして、画面をスクロールさせていると思います。
このように、人は日常生活の9割程度の行動を無意識のうちに行っているとされています。
これは、「意識」することより「無意識」な行動の方が優位に働くことに繋がるため、「何か新しいことを始める」と「意識」しても「習慣化=無意識」に移行することが難しいことを示しています。
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この「無意識」や「潜在意識」に潜む「メンタルノイズ」を除去するには、「自己認知=気づくこと」が大切です。
「気づく」ことで、私たちは頭の中で繰り返される、このグルグルモヤモヤの「負のループ」から抜け出すことができるのです。
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話は変わりますが、個人的には、現在「自己肯定感低めの方」に読んでもらうのはもちろんですが、「子育て中の親御さん」に、特に読んでもらいたいと考えています。
というのも、途中で述べましたが、各人の「メンタルノイズ」が形成されるのは、幼少期の体験が無意識や潜在意識の中でくすぶり続けていることが原因です。
子育てというのは、どんなに立派なご両親、ご親族の方のサポートがあっても、ストレスの起こりやすいイベントであると思います。
その矛先が、それこそ「無意識」に、お子さんに向かうこともあるでしょうし、それが、のちの成長されたお子さんの「メンタルノイズ」となることもあるのです。
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…少し私の発言自体がストレスを与えかねないモノになってしまって、ゴメンナサイね(;´・ω・)。
「ストレス」と「メンタルノイズ」について、ちょっと補足させてください。
1967年、アメリカのワシントン大学のホームズとレイらの研究により、人間は何らかのライフイベントが起こるとストレスを感じることが発表されました。
「ストレス指数ランキング」として有名な、ホームズとレイのストレス度表(社会的再適応評価尺度)です。
これによると、喜ばしいはずの「結婚」というイベントに係るストレス指数というのは、「失業」することよりも高いストレス指数に位置付けられています。
…もちろん、誰にでも当てはまるランキングではありません。
ただ、「ストレス」という言葉は「悪いモノ」と捉えがちですが、「メンタルへの負荷」だということの説明にはなるのではないでしょうか?
繰り返しますが、「ストレス=害悪」ではないのです。
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「メンタルノイズ」も同様で、先に述べたように、脳の活動の一つであって、ある意味「どうにもならないモノ」だということをゆめゆめ忘れないようにしてほしいと思います。
要は「捉え方」なのです。
例えば、長所としての「行動力がある」は、「せっかち・考えが足らない」という短所として見ることも出来てしまうのです。
大切なのは、偏らないコトだと、私は思います。
私の稚拙な表現力では伝えきれないことが多すぎるので、ぜひとも、本書を手に取ってもらいたいと思います。
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最後に、私が印象的だった、「本当は自己肯定感に高いも低いもない」という言葉が何を意味するのか?
ぜひ、読まれた方がどう捉えたのか、お聞かせいただけると嬉しいです。
ということで、今回の投稿は以上です。
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