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[すこし詩的なものとして]0049 なぜわたしは

ふとした瞬間
自分は生きているということに気づく

とある瞬間
自分はなぜ生きているのかということに行き当たる

少し頭をまわしてみる
そんなくだらない(ように思える)ことに時間を使うのはもったいないと思ったりもする

ふとした瞬間
また生きているという事実にきづく

とある瞬間
生きるってなんだろうということに行き着く

少し頭を振ってみる
そんなこと考えてみても、何にもならんぞとあちらさんは言う

ふとした瞬間
この人を愛しているんだということに気づく

とある瞬間
夜のとばりにかなしくうつむいてしまう

ひとつ深呼吸をしみてる
布団にもぐりこんでみたら、自分のぬくもりに安心する

ふとした瞬間
どうやって平和に生きられるか考えてみた

とある瞬間
なんでわたしを傷つける人がいるのか不思議に思う

水を1パイ飲み干した
それでもなぜか生きてしまうんだよ、とあなたは言う

ふとした瞬間
わたしは偽物なんじゃないかと思った

とある瞬間
この人も偽物なんじゃないかなと思った

少し頭をまわしてみる
神さまってなんなのと空に叫んでみた

ほら
それでも生きているんだ
死ぬなんてのは選択肢じゃない
死ぬということはなにかに殺されることなんだよ
そんなこと誰が言った?

ほらね
どこにいたって
なにをしたって
わたしはいつでも気づいちゃう
世界はわからないことだらけだってことに

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ああ、また今日も生きてしまった
なんのために?
どうして?
そんな「生きる」に対する疑問は、
年を追うごとに増えてきたように思えます。

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