新倉 健人

アーティスト、エンジニア。東京都出身。 2018年よりGengoRawとして創作活動を実施。人間の創造性、思考、意識について興味があり、機械やAIを使った創作をすることでそれらを探求。2022年第25回岡本太郎現代芸術賞入選。2021年メディア芸術祭アート部門審査員推薦作品受賞。

新倉 健人

アーティスト、エンジニア。東京都出身。 2018年よりGengoRawとして創作活動を実施。人間の創造性、思考、意識について興味があり、機械やAIを使った創作をすることでそれらを探求。2022年第25回岡本太郎現代芸術賞入選。2021年メディア芸術祭アート部門審査員推薦作品受賞。

    最近の記事

    新しい漢字を作る

    蒼頡AI現在岡本太郎美術館にて、「蒼頡AI」という作品を展示しています。ぜひ興味のある方はご覧いただければと思います。(2022年5月15日(日)まで) 作品の説明をすると、「蒼頡(そうけつ)」とは漢字を発明したとされる中国の伝説上の人物です。自然を見る一対の目と文字を見るもう一対の目という「4つの目」を持ち、動物の足跡を観察することで漢字を発明したとされています。 本作では、「文字でありながらイメージでもある」漢字を題材に、AIによってその発生のプロセスの再演を試みました

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      • 人間の認知プロセスの再現

        Translated Landscape物体検出(object detection)技術を用いて、渋谷の街並みを文字の風景へと変換しました。 特定したオブジェクトの名称は、漢字を中心とする日本語文字へと変換。文字の大きさは検出した物体のサイズを反映しています。 こうして作り出された光景は、現状のAIに見えている世界でもあり、我々の頭の中で起きているミリセカンド単位の認知のプロセスの表象でもあり、漢字のような象形文字が生まれる「形→図像→文字」の長い歴史の再演でもあります。

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        • 現代のシニフィエとは

          Signifié On The Web私はSignifié On The Webという作品を作りました。 どのような作品かというと、ある特定の単語をGoogle画像検索にかけ、ヒットした大量の画像をAIに学習させ、そのAIからイメージを生成させました。 例えば下にあるものは、Googleの画像検索で"apple”と調べ、表示された画像をAIにたくさん学習させ、生成イメージさせたイメージです。 下のイメージを見ると、食べ物のりんごとApple社のロゴが入り混じったようなイメー

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          • 言語AIの頭の中に入る

            昨今XAI(AIの説明可能性)が話題になっている。実際にAIが何を行なっているか、AIが行なっていることをどう説明するかが今後重要になってきていると思う。私は自然言語処理のAIを使ったアート作品を作っているが、そのような観点で体験者が、言語AIが何をやっているかを体験できるようなインタラクション作品を作った。 JOURNEY INTO WORD2VEC 作品は言語AIの頭の中を旅するVR体験を提供する。作品のタイトルにあるWord2vecとは膨大な量の文章をニューラルネット

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            AIは思考や創造性を持つことができるか?

            私はAIを使ったアート作品を作っているが、AIが思考や創造性を持つかを考えさせる作品を作った。 機械詩の部屋鑑賞者は詩のテーマを紙に記入し、黒い箱に投入する。数分後に箱からプリントアウトされた詩が2枚出てくる。1枚はAIが自動生成したもの、もう1枚はAI特有の文体を模倣した人間によるものであり、一見すると見分けがつかない。シンギュラリティの議論が盛んにされる中、将棋や囲碁の世界ではAIの指し手から棋士が学ぶといった逆転現象が起きている。本作ではクリエイエィビティの領域におい

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            人間とAIの共創できるのか?

            前回の記事でトレンドワードから詩を生成するAIについて紹介をしたが、この考え方を推し進めて人間とAIが共創する作品を作った。 行間 LINE/SPACE大量の文章を学習したAIが、誰もが知る二文の間に行間を発生させる。 本作では、作成プロセスを可視化するとともに、ベクトルの位置を徐々に移動させたり、異なる文章間を横断させたりすることで、歴史的な言葉を定量的に操作する光景を作り出す作品である。 活用しているAIは前回のものと全く同じである。人間が作った二文ここでいうと、 A

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            AIは詩を作ることができるのか?

            私は日々、AIを活用した創作活動を行なっている。特にAIの中でも自然言語処理に着目し、AIによる文章の生成について研究をしている。今回はAIを使って自動で詩を作るにはどうしたらよいか自分の作品を交えながら考察したいと思う。 Whispers from Buzz私はTwitterのトレンドワードを題材に、AIが詩を綴り続けるインスタレーション作品を作った。 その日その時のTwitterで発話数が多い特定の単語「トレンドワード」をリアルタイムに取得し、関連するツイート群 を統

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            AIを使ったアート作品の展示

            2021/05/31更新 私は日頃AIを使ったアート作品を製作しています。 2018年より石橋友也とともに、アートユニットGengoRawを結成し、創作活動を実施。人間の創造性、思考、意識について興味があり、機械やAIを使った創作をすることでそれらを探求しています。 この度2021年5月15日〜  6月20日までTokyo Arts And Space HONGOという場所で日頃のアート作品を展示した個展を開くことになりました。約1ヶ月行なっていますので、興味のある方はぜひ

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            「意識」の概観1

            前回まで生物の概観をまとめました。無生物から生物への成り立ちが書かれていましたが、次の興味として、生物からどう人間が進化したのかに興味がいくようになりました。今回は通常の生物と人間との差があると思われる脳の作りや、意識の問題についてまとめます。この領域は学べば学ぶほど、扱われている学問の広さに驚き、『意識』というテーマを通じて様々な学問に触れることができることを学びました。 意識研究の多様性Wikipediaでも述べられていますが、『意識』を扱う学問は広く、アプローチ方法も

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            人文科学と人工知能、社会科学と人工知能

            三宅陽一郎先生/大山匠先生の「人工知能のための哲学塾 未来社会篇」について考えたことをまとめようと思っています。こちらの本は「人工知能のための哲学塾」の第三弾になっていて、過去には西洋哲学、東洋哲学が扱われていました。 本の構成全体で2部構成になっていて、前半の三宅先生のパートと、大山先生のパートの別れています。 前半は前作で提示された西洋哲学・東洋哲学によって改良された新しい人工知能モデルを使って、社会科学の次のテーマ性を「理解」、「社会」、「文化」、「愛」、「幸福」の5

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            最近読んだ本のまとめ~生物~

            学生時代を通して、生物を勉強したことがありませんでした。今までの何となくの知識で得ていた生物の知識から想像する生物のイメージでは、理路整然としていなく、暗記科目のように思えたからです。 そのような中、量子力学を学んだこともあり、シュレーディンガーの存在は知っていて、手に取った本が、『生命とは何か』でした。この本を皮切りに、生物に関する本を頻繁に読むようになりました。 自分の勉強も兼ねて、最近読んだ本で着目したポイントをまとめたいと思います。内容に関しては専門家ではないので日々

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            数学→物理→生物→哲学/社会学/経済学へ

            背景私は大学で数学の研究をしていました。それは数学が一番定式化されていると思ったからです。数学は論理体系がしっかりしています。矛盾なくすべてが演繹的に話が進むところが他の学問と違います。特に数学の中でも幾何学を勉強していたので、物理にも興味を持ち、相対論や量子論も進んで勉強していました。しかし、論理体系至上主義だった私は当時ふわふわした曖昧な物理でさえも学問として受け付けませんでした。 社会に出てから、マーケティングをやるようになり、社会がいかに曖昧な部分が多いかを実感する

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            自己紹介

            新倉健人と申します。作品やプロフィールはサイト内にあります。 https://www.kentoniikura.com/

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