単一プラットフォーム上で「稼ぐ」ことに対するなんとなくの違和感
今や「YouTubeやってる?」なんて会話はSNSのアカウントを聞くくらいよくある会話になったかと思います。そのくらいYouTuberになる人が増えてきました。
僕の周りにも何十人とYouTubeに動画を投稿している人がいます。
僕自身は知っている人の動画を見るのは恥ずかしく、あまり見れずにいますが、それでもたまに見てしまうことがあります。
SNSには掲載できる情報に限りがあるから、こういった動画で伝えたいことを伝えるのは十分理解できることです。だから自分の周りでYouTuberになる人が増え出すのも自然な流れのように感じています。
ただ、僕自身は「動画をつくること」もとい「撮影すること」自体に面倒くささを感じてしまい、YouTubeに動画を投稿したいという気分にはなれていません。
旅が好きだからVlogを始めてみたら、なんて言われることもあるけれど、今のところ全くやりたい気持ちは湧きません。
編集時間なども考えると、外野から眺めているだけで十分だと感じてしまっています。
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そもそもの歴史は2005年にさかのぼるそうです。
PayPalの従業員だったアメリカ人3人が、動画を簡単に探せるプラットフォームをつくることを目的にYouTubeのシステムをつくりあげました。
2006年には16億5000万ドルもの額でGoogleに株式買収され、Googleのサービスとなります。
そして、2007年に始まったYouTubeのパートナープログラムによって、現在まで続くYouTubeの広告収入モデルが導入されます。当初はあまり知名度はなかったものの、その後じわじわとその効果が浸透していきます。
元々YouTubeは自分の思い出を切り取ったものや、音楽系の創作物、違法転載の宝庫としての機能がメインでした。
しかし、「YouTubeは稼げる」と言った話が7〜8年前くらいから話題になり、そこから一気にさまざまな動画を制作して投稿する人が増えました。その頃から「YouTuber」という肩書きを名乗る人が増えてきた印象があります。
そうやって、ただの動画公開プラットフォームが、次第に収益を生むプラットフォームになっていきました。
今でも日単位でYouTuberになる人が現れており、改めてこのメカニズムの強さを感じるところです。
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ただ、このYouTuberに関して、なんとなく僕には違和感があります。
それは、収益をこの「広告収入モデル」に依存してしまうということです。
インターネット広告の歴史は古く、アメリカではWindows95が話題となった1995年のインターネット民間商用利用の解禁と共に始まり、日本では1996年のYahoo! JAPANのバナー広告を皮切りに始まります。
それ以来、Webサイトに広告を掲載する代わりに収益を得る、というモデルが確立されていきます。今ではインターネット広告の総収益がテレビ広告のそれを上回るほどに市場が拡大しています。
広告にお金が集まることは経済的には当然のことだと思うし、そこに違和感はありません。ただ、広告収入に依存する、という収益モデルがどうも自分の中で腹落ちしない部分があります。
この収益モデルについて、GAFAを例に出すと、GoogleとFacebookは収益の大半が広告収入となっている広告収益型の企業です。対してAppleとAmazonは共にサービスやプロダクトを提供する販売・小売型の企業です。
あくまで収入の大半の部分に関して言ったもので、収入全てではありませんが、情報サービスのGAFAという4社を比較しても、収益モデルは二分しています。
僕は収益モデルに関して、古臭い考えなのでしょうが、サービスやプロダクトを提供することこそが正しい収益の上げ方、と感じてしまっています。
広告収入自体に批判はないけれど、そこに依存しきっている状態はどこか不健全なものに見えてしまいます。このモヤモヤがある以上、どこかそのサービス自体に良いイメージを抱けずにいます。
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YouTuberに対する批判はないし、僕自身も一視聴者です。しかし、そういったプラットフォームに収益を依存する仕事には違和感が拭えません。
YouTuberの収益モデルはGoogleの匙加減ひとつで決まってしまい、Googleが単価を下げようが、YouTubeに依存した状態では抵抗もできません。
その状況を認識して、他のプラットフォーム(別のサービス、書籍、プロダクトなど)への導線をすでに構築しているような賢い人も大勢いるでしょう。
今の世の中は無料で手に入るものばかりで、サービスやプロダクトにお金を使う状況は昔に比べて減っていると思います。
だからこそ、そういった直接的なお金のやり取りに価値を感じるし、どれだけ時代の流れが変わってもその部分は無くならないと思います。
「投資に分散はつきもの」と言うけれど、「収益モデルにも分散がつきもの」となっていくのがこれからの時代だと常々感じます。
現時点で全然収益が出ていない僕が言うのも説得力のない話ではありますが、プラットフォームに依存しない稼ぎ方を実践していきたいと思っています。
僕のことは以下の記事で紹介しています。
Twitterのアカウントはこちらです。
バナー写真の撮影場所はこちらです。
それでは、また明日お会いしましょう!
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