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聞く側に立つコミュニケーション

このようなネットニュースの記事を見つけました。

「自慢話が多い人や、自分を大きく見せようとして話を盛ったり、嘘をついたりする人」と話すと、疲れてしまい、逆に「飾らずに、素のままの自分を出している人」と話すと、自分自身もリラックスでき、会話が弾む、というコミュニケーションにおける感情について考察しています。

人とどうコミュニケーションをとっていくかは僕にとってもひとつの課題となっています。

元々コミュニケーションはうまくなく、この記事にあるような「自分語り」が激しい人だと認識しており、もっと上手なコミュニケーションをしていきたいと思っていました。

以前の投稿にも書きましたが、良い人間関係をつくるのに大切なことは、一対一でするコミュニケーションだと思っています。

お互いが満足できるようにどのようなコミュニケーションをとれるか、中身の部分をもっと真剣に考えていく必要があります。

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今はジョージアという国で生活しています。ここには海外という自由さに憧れて移り住んだ日本人が多いため、ユニークな人が多く、自然と他人に興味が湧きます。だから日本で感じていた課題は改善されてはいます。

とは言え、ついつい自分のことも多く話し過ぎてしまう時もあり、後で反省することがあります。

日本にいた頃、この記事であるような「自分を大きく見せようとする人」は僕もしばしば出会ってきました。その人の話を聞くと、「その人のすごさ」を実感するより「早く違う話題にならないかな」と思ってしまいます。

自慢話というのは、話している側はとても気持ち良い気分になり、一種の欲望が満たされた状態になります。しかし、聞いている側は興味のないことも多いため、話す側と聞く側に気持ちの面での差が出てしまいます。

その状態は理想ではありません。

コミュニケーションにおける理想は、お互いが話したいことを話し、聞きたいことを聞けている状態だと思っています。

一対一のコミュニケーションで、お互いの話す分量が1:1にならなくても良いと思いますが、終了後にお互いが満足できる状態を目指していく必要があります。

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とある美容師から聞いた話ですが、「売れる美容師」とは技術の高さもさることながら、その美容師のコミュニケーション力の高さによって顧客は満足するそうです。

髪を切っている間に、いかに客にたくさん話してもらうかが、その美容師の実力を決める一つの分かれ道だそうです。客が気持ちよく話すことができれば、リピートしてもらう可能性が高まり、その美容師自身の実力も上がっていきます。

だから美容師には「聞く力」というものが問われているそうです。

しかしこれはサービス業全般にも言えることであり、一対一のコミュニケーション全てにも該当することです。

「人に話をしてもらうために聞き役に徹する」ことは案外難しく、意識しないとできるものではありません。だから日頃からこの習慣を意識して身につける必要があります。

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このnoteを始め、世の中のブログは、著者から読者への一方的なアウトプットのため「自分語り」に通じてしまうことが多々あります。

もちろん何を書こうが自由ではあるけれど、そこでいかに読者のニーズに応えられるか、読んでいて楽しいと思ってもらえるかが大事となってきます。

人はそれぞれの人生で、いろんな経験からいろんなインプットを経て今を生きています。経験は人それぞれ異なるし、そこで生まれる感情も人それぞれ異なります。

だから、感情に根差したコミュニケーションをお互いが取れるようになると双方の満足度も上がっていくと思います。突き詰めると、コミュニケーションの理想とは、お互いが「聞く側」に立つことなのかもしれません。

まだまだ学ぶことが多くあります。もっと良いコミュニケーションを取れるように日々、考えていこうと思います。


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サムネイルの撮影場所はMerab Kostava Street(トビリシ)

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