ジョージアの大自然の中でスノーボード
夏は暑く、冬は寒い。日本で生まれ育った人は、季節の移ろいに安心感を感じるでしょう。
それは日本だけではありません。
僕が今いる東欧のジョージアでも、日本と同じように季節は変わり、30度を超える夏があったかと思いきや、0度を下回る冬の姿もあります。
首都トビリシは、そんなジョージアでは比較的暖かい方ではありますが、それでも0度を下回ったり、雪がちらつく日が幾度となくあります。
そんな冬のジョージア生活で一際楽しいイベントが、ウィンタースポーツです。
昨日まで二日間、トビリシから北に100kmほど行った場所にあるグダウリ・スキーリゾートでスノーボードをしてきました。
ほぼ毎年スノーボードに行っている僕でも、海外で滑るのは初めてでした。
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トビリシからマルシュルートカと呼ばれるバスに乗り込み、2時間でグダウリへ。
半年前に行ったカズベキと同じルートだったものの、季節が夏から冬に変わり、車窓からの景色は全く異なるものでした。
スノーボードへのワクワク感と雪の積もる素敵な景色に気分は高揚します。
いざスキー場に到着すると、積み上がった期待感をさらに飛び越える壮大な景色が目に飛び込んできました。
このスキー場は、森のない草原につくられたため、一面が銀世界。日本のスキー場で見られるような、滑走コースに沿って木が刈り取られた景色とは異なる、見える風景すべてが雪という豪華さ。
滑走コースはあるものの、上級者がコースから離脱した稜線を滑っている様子も見受けられました。
すごい。
ふとその景色に息を飲みました。
人も多く、ジョージア国外からの来客も多くいるように見受けられました。
レンタル施設も充実しており、ウェアやスノーボードの板など一式を借りることができました。常夏の国フィリピンから来て、そもそも冬服一式をジョージアで購入した僕にとって、手ぶらで冬のアクティビティを楽しめるのはとても嬉しいことです。
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雪はとても上質でした。
降ったばかりだろうふわふわした雪がスキー場を覆い、コースの雪は若干固かったものの、日本のスキー場とさほど変わらないように思いました。
リフトに乗って上まで行ってみると、そこからはとても美しい景色が望めました。ちょうど晴れていたこともあって、雪が積もった遠くの山々まで見渡せました。
自然の偉大さに興奮が止まりません。
そんな中で滑るスノーボードは格別で、冷たい風が体を通り抜け、心の底から奮い上がる楽しさのエネルギーを実感しました。
来て良かった。
形容しづらい純粋な感情が湧き上がります。
あっという間に時間は流れ、日が傾き、あたりは暗くなっていきます。初日は数本滑った限りでしたが、とても楽しい時間でした。
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夜はもう一つ別の楽しみがあります。
それは星。
氷点下の真っ暗なスキー場からは、無数の星たちを望むことができました。
オリオン座や冬の大三角、北斗七星、北極星のみならず、三等星や四等星くらいまでの天体ショーに360度包まれます。
あらゆる感覚を研ぎ澄まし、自然が持つパワーやエネルギー、そして審美性などを感じていきます。
あたりの無音で闇夜の空間に浮かび上がる数々の星に、純粋な気持ちになります。
嘘偽りのない潔白さ、大自然かなにかこの世の本質のようなものを学んだ気がします。
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2日目も、朝からスノーボードを楽しみました。
ぎらぎら輝く朝日を浴びて、今日という一日の始まりを感じます。
疲れや痛みが残る年齢になってきたものの、いざ滑り始めればアドレナリンでそれらは吹っ飛びました。
朝の雪は硬く、転んだ時の衝撃に悶えることは何度もあったものの、前日より滑り方が上達し、より一層楽しめました。
コースを変えてみると、遠く下の街が見え、また違った景色を望めます。
お昼にはスキー場のど真ん中でハンバーガーを食らいつきます。自然の中で食べるジャンクフードはまた格別。パワーを注入して、午後も楽しみました。
そんな時間もすぐに過ぎ去り、帰路につきます。一同が静まったバスの中、トビリシへ帰ってきました。
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ジョージアのウィンタースポーツは、日本で味わうものとあまり変わりません。手ぶらで行ける利便性、上質な雪、リフトを始めとした施設。
しかし、一連の体験やここでしか味わえない自然の尊さ、それらすべてを身体中で受け止めると、その様相は全く異なるものに感じられます。
スノーボードというひとつの楽しみを味わいにきたものの、その実態はそれだけに留まらない大きな体験でした。
これらを、ジョージアで苦楽を共にした友達と体験できたことで、全てが綺麗な思い出となりました。
いつかこの時を思い出したら、感極まってしまうかもしれません。
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それでは、また明日お会いしましょう!
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