第36幕 総資産回転率
【貸借対照表と損益計算書②】
→総資産回転率
◆お金の流れ
→資産:調達した資本の運用成果
→負債:金融機関等から調達した返済義務のある資本
→純資産:株主等から調達した返済義務のない資本
※企業は外部から調達した資本(負債と純資産)を投資(資産)に回し、その資産を運用して利益を出している。
◆生産性の考え方
→全ての資産を使っていかに多くの売上を生み出すのか
(※資産の効率の測定)
◆総資産回転率
→売上高/総資産×100=総資産回転率(%)
(例)車屋を例とする。
100万円の設備投資をして200万の利益を出した場合
→200/100×100=200%
※数値が高いほどうまく投資(資産)を利用して利益を稼いでると判断できる。
※業界にもよるが、指標の目安としては1.0〜1.6(100%〜160%)
◆総資産回転率クイズ
→JR東のセグメント別の比較
(A)鉄道事業と(B)小売事業で(C)不動産事業のうち総資産回転率が1番高いのはどれ?
◆解答
→(B)
◆解説
資本回転率と営業利益
(A)0.31回転、12%
(B)1.57回転、6%
(C)0.23回転、20%
※資本回転率と利益率はトレードオフの関係になる事が多い
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