「成長のための量」の再定義
4月から正社員として働き始めたんですけど、残業してます。
具体的な数字を出すと生々しくなっちゃうので書かないですが、少なくない時間、残業してます。
ただ、別にそれ自体はどうでもよくて、むしろそういう環境を望んでこの環境を選んだので、残業そのものに対して、ぼくはなんとも思っていません。
ただ、残業を「望んでしているのか」もしくは「せざるをえないのか」の違いは、認識しておくことが大事だなと思いました。
そうしないと、いつの間にか、残業すること自体が目的化してしまうので。
きのう、残業に関連する、こんなタイトルのnoteを読みました。
便宜的に「成長」を「スキルが増えたり伸びたりすること」とか「給料がたくさんもらえること」とかって定義すると、前提として、成長するために厳しい環境で働くことは大事です。
ただ、「厳しい環境」=「残業が多い環境」となってしまうと、それこそ少し上で書いたように「残業すること」が、手段ではなくて目的になってしまうんですよね。
「高い成果を求められて、かつ残業することを良しとしない環境のほうがより厳しい環境だと思うのです。」
という、上のnote中の言葉は、まさにそうだなと思いました。
繰り返しになってしまいますが、残業自体は、目的化されるものではありません。
「成果」、もっと言うと「成長」という観点で見たときに、「長時間労働」がその妨げになってしまう可能性のある点について、4つあげていました。
4つとも思うところがあったので、自戒の念も込めて、それぞれ取り上げていきます。
①ふりかえりの時間がとれない
長時間労働の弊害の1つ目は、「ふりかえりの時間が取れない」ということ。
別の言葉で言うと「PDCA」になるのかもしれないですが、ただやみくもにやり続けるだけじゃなくて、定期的にその突っ走ってきた跡を振り返って、よかったところ、改善点を、次に生かしてくことは、とても大事とのことです。
ぼくもこれは大事にしなきゃなと思って、月に1回、その月の自分の働きを振り返るnoteを、この4月から書き始めました。
あと、まあ言ってしまえばこの毎日書いているnoteが、日記みたいなものでもあります。
仕事はそれなりにあるのですが、毎日仕事が終わったあとの夜の1時間、半分寝ぼけながらこのnoteを書き続けているのは(いまで毎日更新530日くらい)、1日の中で「考える時間」というものを、強制的に確保するためでもあるのです。
振り返る時間、大事です。
②業務効率化の意識が薄くなる
これ、言われてみて、ああ、そうかと思ったのが、「業務効率化は業務にある程度余裕がないとできないのです。」という話。
個人的に、業務効率化は「仕事が詰まって詰まって、必要に駆られて起こる(=忙しければ忙しいほど業務効率化は進む)」と思っていたのですが、その一方で、余裕がなくなってくるほど「業務効率化しよう」ってところに、意識が向かなくなる感覚もありました。
「まだまだ業務の詰め方が甘いんだな」と思っていたのですが、そうではなくて、そもそもある程度業務に余裕がないと、新しいやり方をテストすることが難しくなるって話は、たしかになと思いました。
ここは意識的に「業務効率化」のための、心理的な余裕と、物理的な時間の余裕の確保を、していくことが鍵になりそう。
③学ぶ時間がとれなくなる
まあこれはそのままなので、あんまりこれ以上書くことはないです。
物事を「インプット」と「アウトプット」の2つに分けたとき、目先の(求められている)アウトプットに時間を割いた方が、なんか物事が進歩してる感覚があります。
その感覚自体は別に間違ってはないのですが、目先の求められているアウトプットばかりこなしていると、それは結局物事が連続的にしか進まないことが多いです。
非連続的な変化や、そもそも違うコースに話を進めるためには、インプットも大切です。
④将来のマネジメントスタイルが限定される
最後は、マネジメントスタイルの話。
一言で言うと「ガムシャラにだけやって成果を出した成功体験しかないと、将来自分が人を束ねる立場になったときに、そのやり方しかできなくなる」ってことです。
ちょっと話が逸れるんですけど、ぼくのチームの長は、めっちゃ早く帰ります。
ぼくの会社の就業時間は9:30~18:30なのですが、大半の日は、18:40になったら、もうオフィスにいません。
これ、実はめっちゃ良いことなのではと最近になって思い始めています。
というのも、部下の立場からすると、上司がオフィスに残っている状態で、やっぱり先に帰りにくいと思うんですよね。
ぼくは自分の上司が上述のようにめっちゃ早く帰るので、あんまり当事者としての経験はないのですが。
べき論としては、「上司なんか関係なく、自分の仕事が終わったら帰ればいいじゃん」なのですが、そこはお互いに人間なので、多少気を使うところは絶対にありますよね。
だから、ぼくが今後人をマネジメントする側になったら、あんまりオフィスにいないでおこうって、いまのうちから、少しだけ考えてます。
仮にやるとしても、家に帰ってから、こっそり一人でやるスタイルの方がいいのかなと。
「短い時間で高い成果を出す」ってことが、一番かっこいいので。
ただ、ここまで「長時間労働の弊害」について書いてきましたが、とは言え、紹介したnoteの著者の方が最後にも書いた通り「成長のために圧倒的な量が必要」なことは、ぼくもそうだなって思います。
noteの最後に書いてある「短い時間で高い成果を求められる環境で働き、業務時間外にも学んだり調べたり仕事のことを考えたりできる人がぐんぐん成長できるというのがわたしの言いたかったことです。」に、全てが集約されています。
ガムシャラに目の前に出てくる仕事をやるだけじゃなくて、調べることとか、学ぶこととか、考えたりすることのバランスに気をつけながら、圧倒的な量を積み上げていけるようになろうと思いました!
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