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大事なのは「10年後に変わっていること」ではなく「10年後にも変わっていないこと」

未来を見通せたらどんなにいいだろうって、思ったことはありますか??

個人の人生においては『そんなの分かったら面白くない!』って思うひともいるかもしれませんが、少なくともビジネスにおいては、絶対に見れないよりは見れたほうがいいですよね。

次のトレンドであったり、次に流行るテクノロジーであったり。

それらを知ることができれば、市場のライバルから一歩抜きん出ることができます。

でも、そうじゃありませんでした。

ビジネスにおいてもっと大事なことを、アマゾンCEOのベゾスさんは教えてくれました。


>米アマゾンCEOベゾス氏、キレッキレで熱弁した 「本当の未来予想」 【re:MARS登壇】


上の記事中で、ベゾスさんは、このような発言をしています。

私は『今後10年でなにが変わるのか』を頻繁にたずねられます。
なにが変わるかよりも、むしろもっと重要なのは“なにが変わらないか”の方です。
そのことを真剣に考えることをおすすめします。
なぜなら、どこにあなたのエネルギーを注ぎ込むべきかを自分で判断できるからです。
時間経過に対して安定している、大きなアイデアを見つけることが重要なんです。
それらは結局、“顧客のニーズ”そのものです。
それ以外の要素は非常に激しく変動します。
競合他社が誰であるか、その活動がどのようなものであるかなど、動的に変化するものに基づいて戦略を立てているのであれば、常に戦略を変更する必要があります。
しかし、顧客のニーズは時間が経過しても安定しています。


ぼくたちはついつい、『今後の10年間で、世の中はどのように変わるのか?』ということに意識がいきがちです。

しかしベゾスさん曰く、ビジネスの本質ではそっちではなくて、むしろ『今後10年でも変わらないもの』だと言いました。

これ、まあ読んでからしばらくして冷静に考えればまあたしかにって感じなんですが、読んだ当時はめっちゃ目からウロコでした。


『今後10年間でも変わらないもの』にこそ、ぼくたち人間の根源的な欲求があります。

そして根源的だからこそ、時代の波に左右されることなく、ぼくたちは常にその欲求を抱き続けています。

記事中に出てきた例でいうと、ぼくたちは10年後も確実に『安くて早くて安全なもの』を求めています。

なぜならそれは、ぼくたちの根源的な欲求だからです。

その根源的な欲求を満たすことに例えば10年間の労力と時間とお金をかければ、毎年そのときそのときのトレンドにのろうとして違うことに投資していたひとは、単純計算で10倍の差をつけることができます。


そして、この記事を読みながらぼくが思ったのは、『10年後はどうなっているのか?』という問いは、いまの時代はそのまま『10年後はどんなテクノロジーがやってくるか』という問いになるんですが、世の中にたくさんの価値を長い時代にわたって提供している企業ほど、『テクノロジーはあくまでも手段』という優先順位がハッキリしているよなということ。

目的はやっぱり『お客さんが真に求めている価値を提供すること』であって、人工知能やブロックチェーンを使うことは、やっぱりあくまでも『手段』です。

最初に『10年後もぼくたちが求めている価値』があって、それを提供するために、いま使えるテクノロジーを駆使するのだなと。


だからぼくたちが一番考えないといけないのは、『10年後に変わっていること』ではなく『10年後にも変わっていないこと』です。


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