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「広告」の意義

「広告」って、いますごい嫌われてますよね。

ぼくは使ったことないですが、世には「アドブロッカー」なるアプリもあるらしいです。(しかも有料のものもある!)

アドブロッカーっていうのは、一言でいうと「サイトに出てくる広告を非表示にするアプリ」なのですが、つまりこの世にはお金を払ってでも避けたいくらい「広告」を嫌っている人がいるということ。


ぼくも広告に対して、基本的にはそこまで良い印象は抱いていないですが(デジタルマーケティングの会社で働いておきながら!)、でもどうせいちユーザーとして広告に触れるのなら、なにかしらのメリットを見出そうと思っています。

そっちのほうが、ぼくにとっても、見られる広告にとっても、ハッピーなので。

そして、そのなにかしらのメリットのひとつが、「勢いのある業種を知れる」ということ。


基本的に広告って、「プラスα」的な施策なので、お金に余裕のある企業しか出稿しません。

ひとつ広告が出ている企業を指して、「この企業はいま勢いがある!」というのは、若干解釈の先走り感がありますが(資金調達したベンチャーが、収支的にはマイナスだけど、それをプラスにするために広告をいっぱい出すみたいなこともあるから)、「業種」くらいの粒度であれば、「広告がたくさん出てくる業種=勢いのある業種」と捉えても、そこまで的外れな解釈にはならないと思います。


ただ、これってユーザーから見たときの「対症療法」的な側面も大きいんですよね。

それって広告本来の役割なんだっけ?という。

(勢いを可視化するという意味では、本来の役割のひとつとも言えますが!)


ちょっと話が変わりますが、先日インタビューさせてもらったとある経営者の方が、「広告」に関して「子どもが生まれてから、はじめて広告をありがたいと思うようになった」と言っていて。

というのも、その方は家のPCを奥様と共有で使っているらしく、広告は「奥様のサイトの閲覧履歴」ももとに、広告を表示するんですね。

だから、普段その男性の経営者の方が触れない種類の商品に触れることができて、「こんなベビーカーがあるんだって、すごい興味津々に見てた」と言っていたことが、印象に残っています。

ちなみに、その経営者の方もマーケター出身で、広告のプロの方です。

広告のプロが言った「はじめて(ユーザーとして)広告をありがたいと思えた」って発言、余計に重みがあるなと思いました。


とはいえ、広告の本来の役割って、これなんじゃないかな、とも思います。

1回じぶんが検索した商品を、馬鹿の一つ覚えみたいに何回も広告で出してくるだけじゃなくて、そのユーザーにとって本当は役に立つんだけど、まだ出会えていない未知なる商品との出会いを演出することも、広告本来の役割なのではないかなと。

ちょっとビジネスっぽい言い方をすると、「顕在的ニーズのリマインド」だけじゃなくて、「潜在的ニーズの掘り起こし」こそが、これだけ情報にあふれているいまの時代だからこそ、求められている広告の役割なのではと。


最初に言ったとおり、じぶんがデジタルマーケティングの会社に勤めているので、もう自戒の念以外のなにものでもないんですけど、「こんな商品があったのか!ありがとう!」とか「いろいろ知れて楽しい!」とかって思ってもらえるような広告を、改めてつくっていきたいなと思いました。

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