選挙、を観た。

結局のところ、日本は、巨大なムラ社会でしかなかった。

選挙 CATALOG|映画配給会社東風公式サイト

想田監督の「カメラを持て、町へ出よう」を２度拝読し、ようやくAmazon primeで視聴する。

知のトレッキング叢書 カメラを持て、町へ出よう 「観察映画」論

文章で制作秘話的なエピソードを２度読んでいるので、どのような内容か大枠承知していたが、改めて実際に映像を観ると圧巻の一言。撮影者の想田さんが見事に現場で気配を消していることに本当に驚く。

すべての人がそうではないと思うが…なんとなく、隣（ちかく）の人が、そう言ってるから自分もそうしようか。みたいな感覚が連鎖して出来上がったのが日本の政党なのだと思う、特に自民党は。

よく言えば連帯意識や仲間意識、悪く言えば同調圧力や思考停止。なんだ、結局のところ、日本は、巨大なムラ社会でしかなかったんだ。

そして選挙事務所に集う年配の女性や男性の会話を見たり聞いたりしていると、選挙って大人の文化祭なんだろう。映像の編集がそう見せたのかもしれないが。ここまで鋭く切り出せる作品って、なかなかない。必見！