便所のネズミ[91日連続投稿]
この本の中に李斯という偉人の話が紹介されており、とても考えさせられるものであった。
秦の始皇帝に仕え、その天下統一を補佐した、
李斯
元々は田舎の小役人であった。
そして「自分はこのまま、こんなつまらない人生を過ごしても良いのか」と悩んでいたある日、便所の片隅で人に生えながら汚物を食べ生きる痩せネズミを見かけ、ため息をついたのである。
「俺もこのネズミのような、つまらない存在だ」と。
またある日、穀倉の中でもネズミを見かけるのだが、そのネズミはあり余る穀物を食べて肥え太り、人間の姿にも全く生えることがなかった。
その姿を見た時に、李斯は悟ったのである。
「人生もネズミの生き方も、生きる場所次第ではないか」と。
そして彼は一念発起し勉学に励み、始皇帝に見出され、歴史に名を残す人物になった。
もし「生きる場所」を変える努力をしなければきっとつまらない人生を終えていたという話。
この話からはどんなことでも、自分の力が及ぶ限り努力し、必死になって喰らいついていくべきでその上でどうにもならなければ、李斯のように生き方や環境を変えてしまうことも必要であるということ。
人生をやり直し、新たなチャレンジに踏み出すことは決して逃げることでも恥ずかしいことでもない。
やはり、昔の偉人でさえ「環境」を変えることが大事であると述べている。
これは私たちが所属している組織にも言えることだろう。
自分自身が属している組織に対して今のままでいいのか迷っているくらいであるのであればいっそのこと飛び出し、次の環境で成功するだけの努力を重ねればいい。
人生でより良い選択をする上でこの話はとても面白いと感じたのでアウトプットさせていただきました。