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【GRIT/やり抜く力】トップアスリートはなぜしんどい練習に耐えられるのか #1162
おはようございます。
この歳になって猫アレルギーを克服しつつある森下です。
#猫をもって猫を制す
トップアスリートをはじめ、世界でも活躍するプロフェッショナルな人たちの努力量は半端じゃありません。
本人たちはあんまり自覚はしていないけれども、側から見ていても"良い意味で"「ネジが外れているな」と感じます。
努力を努力と思わない、きついことも前向きに捉えて取り組んでいける力が高いんですよね。
だからこそプロフェッショナルたちは活躍し続けることができているわけなのですが、できれば僕らもそうなれたらいいじゃないですか。
スポーツや仕事、学業でもラクな方に流されずに、コツコツ努力するためのポイントをプロフェッショナルから学んでいきましょう。
<GRIT>
プロフェッショナルな人たちとそうでない人たちをやり抜く力研究した結果、プロフェッショナルな人たちは「GRIT」と呼ばれるものが高いことがわかりました。
「GRIT」は以下の4つの要素から成り立ちます。(4つの要素の頭文字をとってGRITです)
Guts(ガッツ):困難なことにも立ち向かう度胸
Resilience(レジリエンス):苦境にもめげずに立ち直る復元力
Initiative(イニシアチブ):自ら目標を見つけて取り組む自発性
Tenacity(テナシティ) :最後までやり遂げる執念
この「GRIT」を提唱しているのは、ペンシルベニア大学教授のアンジェラ・ダックワース博士です。
GRITは、困難な状態でもめげることなく、自ら目標に向かって最後まで「やり抜く力」のことです。
この辺りはC.ドゥエック博士が提唱している「成長思考(Grows mindset)」と「固定思考(Fixed mindset)」とも関係してきます。
現時点での能力が足りなかったとしても、(正しい)努力を続けていれば成長し良いパフォーマンスにつながっていくのに対して、
能力が足りないのは、生まれつき才能がないからだと諦めていては当然ながら成長はしません。
一方で、少し周りと比較して能力が高いからといって有頂天になっていたり、胡座をかいてしまったりして努力を疎かにしていると、その芽は出ずに成長が止まってしまう可能性が高くなります。
「うさぎと亀」という昔話がありますが、GRITを持ち成長し続けるのはカメさんで、能力の高さにかまけて油断をしたうさぎさんは固定思考。
うさぎさんはどこかのタイミングでカメさんに追い抜かれ、自分の能力に自信を失い、継続していくモチベーションは無くなっていくことでしょう。
<GRITを育てるためには>
しんどいことから目を背けがち、最初は頑張るけど3日坊主で続かないそこのあなた。このGRITを高めていくためには4つのポイントを意識してみてください。
①クイックウィン
②チャレンジ目標を立てる
③(現時点で)出来ないことに挑戦してみる
④GRITが強い人がいる環境に身を置く
①クイックウィン
クイックウィンは「小さな成功体験」のことです。このクイックウィンをたくさん積み重ねていくことで、自己効力感(自分も出来るという気持ち)が高まっていきます。
小さなチャレンジから小さな失敗や小さな成功を経験することで、チャレンジや努力の大切さを身をもって体感することができます。
②チャレンジ(成長・熟達)目標を立てる
目標はついつい「結果」のみにフォーカスした目標を設定しがちです。
順位や成績、〇〇に入学、入社すること、点数や収入…といった具合に。
もちろん「結果」にフォーカスした目標も大切ですが、”結果のみ”になってしまうとデメリットも出てきてしまいます。(図1)
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結果を求めていくことは大事なのですが、それよりも大事なのは結果を出すための「準備」にこだわっていくことです。
準備をすることによって、成長するし自信がついていきます。
結果(成績、評価、優劣)だけにフォーカスするのではなく、そこに至るまでのプロセス(努力、チャレンジ、成長)に意識を向けていくためにも、結果目標だけでなく、チャレンジ目標(プロセス目標、成長目標、熟達目標とも言う)を立てていきます。
結果というのは基本的に環境や相手に左右されることが多いので、コントロールすることが難しいんです。
一方でプロセス(努力するか、チャレンジするか)に関しては自分次第。自分でコントロールすることは可能です。
コントロールすることに集中することで、モチベーションも高まるし、良い集中は持続しやすくなります。
結果よりも、結果に向かうまでの過程が大事だと思えるようになれば、うまくいかないことや、困難がぶつかっても諦めずにチャレンジ、努力することが出来るようになります。
③出来ないことに挑戦してみる
②と重複するところもありますが、挫折や困難を乗り越えた経験を積んでいくことでも、自己効力感は高まっていきます。
今までの人生で「出来なかったこと」が「出来るようになった」経験を振り返ってみることも効果的です。
別に誰もが「それは困難だったね」と思うようなことじゃなくてもいいんです。
例えば「自転車の補助輪を外す時に何回も転んだけど、泣きながら頑張ったら乗れるようになった」とか「たくさん練習して、ベストタイムを出せた」とかでもいいんです。
振り返ってみることで「自分なりに壁を乗り越えてきたから今があるんだ」と思えるようになります。
よく「根拠のない自信」って言ったりするじゃないですか。チャレンジする前から「おれなら出来るかも」と思えるようなやつです。
この「根拠のない自信」というのは、実は根拠があって、その根拠というのが、困難を乗り越えてきた経験から「自分は困難にぶつかっても大丈夫」と思えていることなんです。
とはいえ、自ら進んで困難にぶつかりに行く人はそんなにいなくて、出来ることなら苦労せずにいたいという人がほとんどだと思います。
だから出来ることだけをこなしたりだとか、チャレンジせずに現状を維持しようとしがちです。
なので興味がちょっとあるレベルでもいいので、やったことないこと、まだ出来ないことにチャレンジしてみてください。
興味を持てるものであれば、楽しみながら取り組むことが出来るかもしれません。
④GRITが強い人たちがいる環境に身を置く
人は良くも悪くも置かれている環境から影響を受ける生きものです。良い環境にいれば良くなるし、悪い環境にいれば悪くなる。
NFLのシーホークスのHCだった"名将"ピート・キャロルは「偉大な選手になるためには、偉大なチームに入ること」と話しています。
偉大なチームに入るためにはじゃあどうすんねん、というところはともかくとして…
環境が人に与える影響はかなり大きいわけですね。
ということは、成長思考の人やGRITが高いと思う人と同じ環境にいることで、その人たちの考え方や行動を間近で感じることが出来るわけです。
ただ、自分と考え方や行動が違う人たちと同じ環境にいることはかなりのストレスを感じると思います。
言うなれば、熱めの風呂に入ってる時に早く出たいってなる感じです。
でもそこをグッと堪えて我慢してるとその熱さにもだんだん慣れてきます。GRITが高い人たちの思考と行動が基準になって、当たり前になっていきます。
<まとめ>
① プロフェッショナルな人たちは「GRIT」と呼ばれるものが高い。
②GRITはトレーニングすることで高めていくことが出来る。
どんな分野でも、コツコツ継続して、最後までやり抜くことは大切です。むしろそれだけが成功するための唯一の方法と言っても過言ではないかもしれません!
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森下健(もりしたけん)
1986/10/31 埼玉県三郷市出身。
学生時代は水泳に没頭。専門種目はバタフライ。現在はトライアスロンにハマっている。青春真っ只中。
奥様と息子(7歳)と娘(3歳)の4人家族。横浜在住。
メンタルトレーニングの情報を中心に書きたいと思います。
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