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08_こどもたちの未来のために

今回のnoteおよびマガジンは、2019年8月20日に開催された第7回教育カンファレンスでの発表内容及び、「これからの教育の話をしよう6/インプレスR&D」に寄稿したものです。
GIGA端末のリプレイスを見据えて、改めて2019-2020年のbefore GIGAを振り返りたいと思います。

前回に引き続き、カンファレンス後に依頼された追記の原稿です。
奇しくも、コロナ禍の一斉休校によってICTを推進する機会が訪れました。研修の依頼や外部からの相談が増える中、肝心の足元は…(最終回)


Withコロナ

学校再開後の授業で、100人に1台しかないiPadやGoogleを活用した授業を行う職員の姿も見られるようになりました。

私自身はというと、キャリア教育では研修会で出会った丸谷香織さん(Unicul Laboratory共同代表理事/当時)の協力のもと、大学生と中学生をZoomでつないだキャリア教育を実施しました。よくある活用事例かもしれませんが、市内では初の試みで生徒からも好評でした。

…と、ここまでは比較的うまくいったことばかり書いてしまいましたが、失敗したと反省していることがあります。それは、休校中にICTの活用を一気に進めてしまおうとしたことです。

私のしくじり

周囲に対して、ICTを活用する必要性を、自分なりにロジカルに説明してきました。しかし結果として、休校中に活用されたのは一斉メールのみ。全校生徒分の学びポケットのアカウントを作成しましたが、活用はおろか今まで利用していたタイムライン機能も一時停止することになりました。

他の学校や地域で、ICTを活用した休校対応が進んでいるのを見ると苛立ちと焦りを隠せませんでした。しかし、対応がうまくいった学校の例を聞くと、スピード以上に「対話とビジョンの共有」が重要だったことに気付かされました。

私にはICTが苦手であったり、その効果に懐疑的な印象を持っていたりする人との対話が不足していたのです。

年度末の端末導入を前に「ICTか従来型か?」「オンラインかオフラインか?」というような短絡的な議論になってしまわないかと危惧しています。

今後もよりよい教育環境の実現に向けて、自分たちにできることに地道に取り組んでいきます。子どもたちの未来のために。(おわり)


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