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ビル管理士について

こんにちは!建職バンクです。

以前の建職バンクのnoteでは、ビルメンの上位資格である「三種の神器」について投稿しました。

今回はその三種の神器の一つである「ビル管理士(建築物環境衛生管理技術者)」についてまとめています✨

▼ ビルメン上位資格「三種の神器」とは?(過去の投稿)



ビル管理士とは?

ビル管(正式名称:建築物環境衛生管理技術者)は、建築物衛生法という法律により定められた、ビルを管理する国家資格です。
大きな施設の環境衛生を整え管理する仕事で、取得できれば年収など待遇がアップすると言われています。

具体的に美術館や図書館などの3000平方メートル(学校施設は8000平方メートル)以上の施設に置くことが義務づけられています。

そして以下の工程に従ってビルの管理を行います。

  1. 維持管理業務の計画立案
    ビル管理の具体的案の決定を行います

  2. 維持管理業務の実施
    計画した案を実行します

  3. 測定・検査の実施とその評価
    業務に対する評価を、環境衛生などの観点から評価します

  4. 是正措置
    問題点の是正を行います

またビル管理士になるためには資格を取得する必要がありますが、具体的な方法は以下の2点です。

  • 国家試験(受験資格あり)

  • 講習(受講後に修了試験あり)


ビル管理士の国家試験について

概要

・受験資格:実務経験2年
・受験料:13,900円
・試験会場:札幌市、仙台市、東京都、名古屋市、大阪市 及び 福岡市
・試験日:10月初週の日曜日(2022年度は10月2日
・合格発表日:10月末
・試験時間:午前(9:30~12:30)または午後(13:30~16:30)

実務経験について

国家試験を受けるためには、実務経験が必要となります。
以下に示す用途に使用される建築物において、環境衛生上の維持管理に2年以上従事することが条件です。

【建築物】
1. 興行場(映画館、劇場等)、百貨店、集会場(公民館、結婚式場、市民ホール等)、図書館、博物館、美術館、遊技場(ボーリング場等)
2. 店舗、事務所
3. 学校(研修所を含む)
4. 旅館、ホテル
5. その他1から4までの用途に類する用途。多数の者の使用、利用に供される用途であって、かつ、衛生的環境もアからエまでの用途におけるそれと類似しているとみられるもの。

【環境衛生上の維持管理】
・空気調和設備管理
・給水、給湯設備管理 (貯水槽の維持管理を含む。浄水場の維持管理業務を除く。)
・排水設備管理 (浄化槽の維持管理を含む。下水処理場の維持管理業務を除く。)
・ボイラ設備管理
・電気設備管理 (電気事業の変電、配電等のみの業務を除く。)
・清掃及び廃棄物処理
・ねずみ、昆虫等の防除


試験科目について

試験科目は全7科目あります。

科目毎の得点が各科目の満点数の40%以上であって、かつ、全科目の得点が全科目の満点数の65%以上であることが合格基準です。

  1. 建築物衛生行政概論

  2. 建築物の構造概論

  3. 建築物の環境衛生

  4. 空気環境の調整

  5. 給水及び排水の管理

  6. 清掃

  7. ねずみ、昆虫等の防除

過去51回の平均合格率は18.5%で、試験合格までの勉強時間はおおよそ1000時間と言われています。

合格率の低さや勉強時間の長さから非常に難しく見えますが、過去問と似た傾向の問題や暗記で解けるような問題が多く出題されるため、電験やエネルギー管理士に比べれば難易度は高くない資格です。


ビル管理士の講習会について

・受験資格:学歴・実務経験(詳細はこちら
・受験料:108,800円
・会場:東京、大阪ほか
・所要時間:全101時間

この講習会を受講後、修了試験に合格すると資格を取得できます。
真面目に講習に参加していれば修了試験は難しくなく、確実に資格取得を目指すことができます。


ビル管理士の年収について

建職バンクに掲載されている求人情報をもとに、ビル管理士の年収を算出したところ、約400〜600万円であることが分かりました。

求人のモデルケースとしては、以下のようなものがあります。

【清掃業務スペシャリスト 建築物環境衛生管理技術者】
・年収:400~600万円
・月給:21万4000円
・昇給:年1回
<業務内容>
・管理物件のインスペクション
・新規物件の清掃立ち上げ指導
・新規物件、既存物件の清掃(コストの精査・指導)


まとめ

今回は「ビル管理士」についてご紹介しました。
この資格はビルメン上位資格ということもあり、取得しておくと年収アップが狙えるでしょう。

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