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【データで読み解く地方再生💖】過去最高を達成した地元大進学率:日経新聞解説📰 2023/07/15

日本経済新聞の記事で
注目したい内容がありましたので
記事にしたいと思います💖

長いですが、目次をご活用いただきまして
どうぞ最後までご覧ください!

地元大進学率44%、過去50年で最高(データで読む地域再生)

20年間の伸びは石川首位 
学部増や奨学金優遇で自治体が引き留め

 東京への若者の流出を抑えようと、自治体が地元大学への進学を促す動きを強めている。
地元進学者は就職も地元を選ぶ傾向にあり、人口減対策の一手とする。
過去20年間に出身高校と同じ都道府県の大学に進んだ「地元進学率」を最も伸ばしたのは石川県だった。
少子化で地方大学の経営は厳しく、既存の私立大の公立化も広がる。(関連記事を東京・首都圏経済面に)

 文部科学省の学校基本調査から算出したところ、2022年度に全国で高校から大学に進んだ約62万人の地元進学率は44.8%と1971年度に調査を始めて最高だった。
02年度比で最も伸びた都道府県は石川県で14.5ポイント上昇の47.6%。群馬県と和歌山県も上昇幅が10ポイントを超えた。

 22年度の地元進学率は愛知県が71.6%で最も高い。
東京都や大阪府に次いで大学数が多く、就職先の厚みもあることで地元志向が強い。

 地元進学率が高まる背景には学費や物価の上昇など経済的な事情もあるが、自治体も後押しに力を入れてきた。

 石川県には県内大学を振興する専門部署があり、県内大学と高校生に合同進学説明会などを開く。
「出張オープンキャンパス」として中学・高校で各大学の教授が模擬授業も頻繁に実施し、県内大学の特色や魅力を発信する。

 星稜高校(金沢市)の進路指導の担当教諭、斉藤暁人さんは「以前は偏差値や知名度で県外の進学先を選ぶ生徒が多かった」と振り返る。
大学の模擬授業により「学問の面白さや教授の個性を感じるようで、県内大学に目が向くようになっている」と話す。

 同県内には14大学を含め高等教育機関が多い。これらすべてが「県内大学の学びの充実」(県企画課)のため03年度から単位を相互認定する。
対象の授業数は22年度に計90に達した。就職時の県外流出にも手を打つ。
地元での就職実績を高めようと、県内企業が職業体験を望む学生を迎える「いしかわインターンシップ」を14年度に始めた。

 学生の受け皿となる大学や学部の設置も進学率向上につながる。
和歌山県では和歌山市が21年設置の県立医科大学薬学部など公共施設跡を活用した「まちなか大学誘致」を進める。
群馬県では08年の桐生大学など、短期大学を運営してきた学校法人の大学設立が01年以降に相次いだ。

 一方で地方では定員割れに苦しむ私立大の閉鎖も増え、自治体が運営を継ぐ公立化も広がる。
高知県による09年の高知工科大学(香美市)以降、北海道旭川市が旭川大学を継承して今春開いた旭川市立大学まで12大学に及ぶ。
地元大学への進学者を奨学金などで優遇する自治体も多い。

 マイナビが24年春卒業予定の全国の大学生・大学院生に今春実施した調査によると、地元以外の大学に通う学生が故郷での就職を望む割合は約3割。対して地元の大学に進んだ学生では7割を上回る。
石川県の担当者は「県外に一度出ると帰ってきてもらうのはハードルが高い」と話す。

 国は地方に若者を引き留める側面支援として27年度まで10年間は東京23区内で大学の定員増を禁じる。
しかし、学びの自由を縛るなど批判も強く、情報系の学部・学科で24年度から規制を緩める。
中央大学が45年にわたり東京都八王子市にあった法学部を4月に文京区に移すなど、首都圏の大学は都心回帰を強める。

 法政大学キャリアデザイン学部の田沢実教授は「進学先は将来の希望をかなえるために検討されるべきだ」とし、地方大学が選択肢となるには「各地で大学教育の魅力を高める地道な取り組みが欠かせない」と指摘する。

(地域再生エディター 桜井佑介、石黒和宏)

2023/07/15 日本経済新聞朝刊 1ページ 1496文字

記事に対するコメント📝

国際的な視座であれ、地域的な視座であれ
「優秀な」人材確保は、対象地域の課題として
懸念されていることは事実でしょう

今回記事で取り上げた、地元大学への進学率が過去最高水準という記事ですが

地域の取り組みやなども理解することができた非常に興味深い記事であったように思います

しかし、日本社会ならびに経済が直面している最大の課題は「少子高齢化」なのです💦

そして、親の経済力にある程度依存した
教育格差や機会損失の多さがとても若者の
将来の足枷になってしまっていることに
異論はないはずです

「奨学金」という言葉が多用されてますが
これは率直に述べると、学生用の借金です

返還義務のない対象者もおられると思いますが、私は違います

将来にわたって
奨学金ローンの返済が確定しています

就職活動においても
都会の方が有利に働くことが多いです

もし、同じ額の奨学金を借りてまで
教育を受けるのであれば、よりレベルの高い
環境や自分の将来のために高みを目指したいという意思も尊重されることが望ましい事だと思います

また、そのような成長意欲のある方が
将来的に大きく活躍し、日本経済ならびに
地元活性化のために大きな貢献をするという
可能性も捨てがたいものなのではないでしょうか🥺

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