【グループ会社の会計🌸】本支店間取引をどのように会計処理していくのだろうか？：エッセンシャル会計学 No.35
今回は「本支店会計の基本と本支店間取引」について学習します！
会社の規模が大きくなれば、支店を開設することがあるでしょう！
この場合に、本支店会計が適用されるのです。
主な目的は、①本店だけでなく、支店独自の業績を把握すること
②会社全体の財務諸表を作成すること、の2つが挙げられるでしょう。
基礎的な仕訳例題を演習しながら、本支店会計について理解していくことにしましょう🔥
会計・財務についてもっと学びたい🔥
会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって重要であると感じています。
今後、定期的に投稿していく【エッセンシャル会計学シリーズ】では、会計業務の重要性から経理や財務の役割まで、私が勉強したことをわかりやすくアウトプットしていきたいと思います🔥
さらに、経理業務の具体的な内容や財務業務の目的、簿記の種類と特徴についても詳しく掘り下げていきたいです💛
そして、日商簿記検定2級合格を最終的な目標として会計学を勉強していきたいと思います！
ビジネスにおける財務情報の管理や経営判断の基盤となる知識を身につけるため、ご一読いただけますと幸いです💖
前回のお復習い📑
本支店間取引の基礎🏢
本支店間取引を行った場合、本店側では「支店」勘定で処理し、支店側では「本店」勘定で処理します。
「支店」勘定と「本店」勘定は、本支店間取引を記録するための勘定科目であり、財務諸表には計上されません。
また、「支店」勘定と「本店」勘定は、本店と支店の会計帳簿を結びつける役割を持っており、債権債務の関係にある照合勘定であるため、両者の残高は必ず一致するのです🔥
本支店会計については、とにかく仕訳例題をたくさん演習していくことにしましょう！
次の取引について、本店と支店それぞれの仕訳を示しなさい。
⑴本店は、支店の売掛金1,500円を現金で回収し、その旨を支店に連絡した。
⑵本店は、支店の買掛金2,500円を現金で支払い、その旨を支店に連絡した。
⑶支店は、本店の営業費900円を現金で支払い、その旨を本店に連絡した。
(4)本店は、支店の水道光熱費500円を現金で支払い、その旨を支店に連絡した。
$$
\\解答：本支店会計\\\begin{matrix}\\No.&借方：金額&貸方：金額\\(1)本店&現 金：1,500&支 店：1,500\\(1)支店&本 店：1,500&売掛金：1,500\\ \\(2)本店&支 店：2,500&現 金：2,500\\(2)支店& 買掛金：2,500&本 店：2,500\\ \\(3)本店&営業費：600&支 店：600\\(3)支店&本 店：600&現 金：600\\ \\(4)本店&支 店：500&現 金：500\\(4)支店&水道光熱費：500&本 店：500\\ \end{matrix}
$$
最後に、ポイントを整理しておきます！
➀本支店間取引を行った場合、本店側では「支店」勘定で処理し、支店側では「本店」 勘定で処理すること
②本支店間取引の仕訳は、会社としての仕訳を、本店と支店に分けて考えていくこと
をしっかり覚えておいてください💗
本支店合併財務諸表の作成📑
まずは結論から、合併財務諸表は、以下の3つの手順で作成することになります📝
①本店と支店はそれぞれ別々に決算整理を行い、決算整理後残高試算表を作成する。
②本店と支店の決算整理後残高試算表を合算する。
③「支店」勘定と「本店」勘定を相殺消去する。
合併財務諸表の作成方法は、本支店会計特有の方法になりますが、それほど難しいものではありません。
以下の例題を演習して、この3ステップを確認しましょう！
次の資料に基づいて、本店・支店の決算整理後残高試算表に計上される各金額を求めなさい。
1.本店・支店の決算整理前残高試算表の一部
$$
\\残高試算表\\
\begin{matrix}\\勘定科目&本店&支店&借方科目&本店&支店\\建 物&500,000&300,000&減価償却累計額&125,000&30,000\\支 店&85,000&-&本 店&-&85,000 \end{matrix}
$$
2.決算整理事項
減価償却は、本支店ともに耐用年数20年、残存価額ゼロの定額法により実施している。
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\\解答：本支店合併財務諸表の作成\\
貸借対照表(B/S)\\建 物：800,000\\減価償却累計額△195,000 \therefore605,000\\ \\損益計算書(P/L)\\減価償却費：40,000
$$
問題の決算整理前残高試算表は、本店と支店の決算整理前残高試算表をまとめたものとなります。
また、合併整理仕訳は以下の通りです。
（借）本店：85,000（貸）支店：85,000
このように、内部的な債権債務である「支店」勘定と「本店」勘定を相殺することになります。
この仕訳を行う結果、本支店合併財務諸表には「支店」勘定と「本店」勘定は計上されないのです📝
総じて、合併財務諸表の作成は以下の手順を整理しておくことにします。 ①本店と支店はそれぞれ別々に決算整理を行い、決算整理後残高試算表を作成する。
②本店と支店の決算整理後残高試算表を合算する。
③「支店」勘定と「本店」勘定を相殺消去する。
着実に合併財務諸表を作成できるように学習していきましょう！
複数の支店を有する場合の支店間取引
最後に、支店間取引について簡単に整理します📝
なお、支店間取引の記帳方法は➀支店分散計算制度、②本店集中計算制度の2つがあります！
なお、➀支店分散計算制度は、支店間取引について、取引通りに各支店で会計処理を行う方法です。
そして、②本店集中計算制度は、支店間取引について、本店を経由した取引とみなして会計処理を行う方法となります🔖
以下の仕訳例題を演習して、確しましょう！！
次の取引について、支店分散計算制度と本店集中計算制度それぞれの仕訳を示しなさい。
神戸支店は、静岡支店に現金1,000円を送金した。
$$
\\解答：支店分散計算制度\\
\\\begin{matrix}\\&借方：金額&貸方：金額\\本店&仕訳なし\\神戸支店&静岡支店：1,000 &現 金：1,000\\静岡支店&現 金：1,000&神戸支店：1,000\\ \end{matrix}
$$
$$
\\解答：本店集中計算制度\\
\\\begin{matrix} & 借方：金額&貸方：金額\\本店&静岡支店：1,000&神戸支店：1,000\\神戸支店&本 店：1,000&現 金：1,000\\静岡支店&現 金：1,000 &本 店：1,000\\ \end{matrix}
$$
支店間取引に関する要点整理は、以下の通りです💗
➀支店間取引の記帳方法には、「支店分散計算制度」と「本店集中計算制度」の2つがあること。
②支店分散計算制度の場合、支店間取引は本店において記帳されないこと。
③本店集中計算制度の場合、支店間取引は本店を経由した取引とみなして記帳すること。
この3点を意識して、支店間取引の仕訳をマスターしてきましょう🔥
本日の解説は、ここまでとします！
日商簿記2級を合格できるように、コツコツと努力していきます！
私が考える会計学を学ぶ意義💖
会計知識は、経理や会計士だけが理解していればいいというわけではありません🔥
なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけではなく、営業や管理職、経営全般まで、会社に所属している全て人にとって必須の知識であると考えているからです！
ほとんどすべての会社は、営利団体であると思われます！
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し、事業活動を行い、会社は成長していくことを本質的な目的にしていることでしょう。
私も株式会社に就職を予定している以上、利益の出る仕組み、お金の流れは確実理解をしておく必要があることを自覚しています。
例えば、営業マンだとしても、売上の目標や予算作成に関わることがあると思います！
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も、全て会計が関係しているのです。
また、営業の売上は経理が処理をし、会社の利益がいくらになるかを算出していくことになります！
総じて、会計を知ることで、会社にどれほどのインパクトをもたらしているのかを把握でき、予算の作成においても精緻に行えるようになると言えますね💖
また、数字に強くなり、定量的な分析に基づく思考法やビジネスが行えるようになるでしょう。
そして、会計の知識を洗練していけば将来的に経営者の視点を手に入れることができると思いますので、新規プロジェクトにアサインされたり、昇格のきっかけにもなり得るかもしれません🔥
会計の基礎知識である「財務3表の理解」を中心に理解を深め、財務3表とは何か？
これを見て、何をどう判断するのか？などを考えていきたいですよね
この知識があるのとないとでは、今後の仕事の仕方が大きく変わることに間違いはないでしょう。
これからの時代はグローバルに活躍できる人材というのがより一層求められると思います！
私の投稿でも会計の基礎を身に着けるのであれば、英語も交えて知識をつけると、今後ますます活躍できるフィールドが広がっていくと考えていますので、グローバルスタンダードにも挑戦していくことにしましょう🔥
なお参考資料は以下の通りです。
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最後までご愛読いただき誠に有難うございました！
あくまで、私の見解や思ったことを
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その点に関しまして、ご了承ください🙏
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ほんの小さな事でも学びがあった！
考え方の引き出しが増えた！
読書から学べることが多い！
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大変嬉しく思いますし、投稿作成の冥利に尽きます！！
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