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【観察力】表現力セッション

 美術系のユーチーバー「はるアトリエ」さんが『絵の上達は3つだけ』という気になる動画でアップしています。
 勿論、上達への3項目なのであって実際は【だけ】ではありませんが、ダンスも絵画など同じく(種類は違いますが)表現のひとつなので、かなり参考になると思います。
ポイントは以下の四つ、
・ ①前提:どんな絵が描けるようになりたいのか?
・ ②見る力
・ ③遊ぶこと
・ ④クロッキー(速写・速写画)
 約7分半の動画なので、まずはご視聴ください。
 ※再生速度が1.25倍でUPされています。聞きにくい場合は要速度調整。

 ここでは上達法の一つ目「②見る力「観察力」」について、踊りへの応用としてみたいと思います。

 ダンスでは先生などからレクチャーを受けて「振り入れ」をすると思います。先生の身体等の動きを目で「見て」自身の身体へ動きを「写す」作業をしていきます。最近は動画の場合も多いですね。
 さて、見て身体の動作事象を捉える「観察力」ですが、
・どの部位をどの様に動かしているか?
・部位同士がどの様に連動して動いているのか?
・動きがどの様に連続していくのか?
 を目で観察して捉えていく作業となります。

が、実際に振り写しを行う際に「観察」する人は意外に少ないと思います。
・簡素化した身体の各部位の動きを見る。
・ステップの単位やお決まりのシークエンス単位で見る
 な場合がほとんどです。

 荒い振り入れとしては良いと思いますが、ここで言う「観察力」とはその次の段階です。動画の中でも「モチーフがわかるまでひたすら(観察して)
調べる!」と言っていますが、踊りは立体的な動きの連続でもあるので、「脚を上げる」といった単純な動きであっても三次元的なカーブを描きながら「脚を上げる」ケースがほとんどです。

 絵画の場合は「本来空間が存在しない2次元平面に空間を感じさせる」
様に描かいと伝わらない場合が多いので、モチーフの平面な部分のだけでなく、立体的な構成をも捉える観察力が必要となってきます。例えば、「おかしなところから腕が生えている!」なりかねません。(ただし、上級者の場合は絵は構図を優先させる為に、模様や骨格等を不自然なレベルに描く場合もありますが、それは「あえて・狙って」です。)

 踊りの場合も同じことが言えます。先生の立体的な動きを捉え、自身の身体を立体的に動かす動作を「入れて」いきます。単純に、腕・脚・胴体の動きだけを見るのではなく、胴の部分、骨盤や背骨、肩甲骨や肋骨の向きや動きを三次元で捉える作業が必要となります。

 ダンス教室によっては、アイソレーション(身体の各部分を独立させて別々に動かすトレーニング)を取り入れていますが、この様なトレーニングで自身の各部位の動きのバリーエーションを経験することによって、振りを観察する際の幅が広がります。
 たまに「すぐ振付が覚えられて羨ましい人」がいますが、単に覚えるの
が得意な人とではなく、身体の多様な動きの経験が多く深い人であることがほとんどです。

 なお、視覚による観察力は乳児期が優位で、言葉を覚えるにつれて「観察力」は低下していきます。そんなこともあって芸事は多くの言葉を覚える前の幼い時期から始めさせるのもの、とされています。
 逆に言うと、大人は様々な手段を総動員して「目視による観察」を補う必要が出てきます。それがアーソエーションでボディーコントロールの幅を増やしたり、解剖学で身体の動きの構造を学ぶことであったりします。
 そして最終的には、それらの動きが何を表現しているのか?を観察することにたどり着くはずです。

 表現力(エモーショナル)セッションでは、シークエンスや振り付けをただ振り写しするのではなく、振付家・演出家の意図を汲み取れるよう、様々な角度から振付を理解して自身の踊りに繋げられるようなセッションを実施しています。

【引用動画】:【絵が上手くなりたい人必見】上達のコツは3つだけ。
チャンネル:はるアトリエ
https://youtu.be/NBgfz4WR2Fk

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