見出し画像

【習った技が使えない!? byリーダー】トリートメント

 ペアダンスでは踊り場としてのソーシャル(ミロンガ等)と、レッスンとソーシャル(ミロンガ等)の中間的な踊り場として練習会(プラクティカ)があります。
 このような練習会(プラクティカ等)は主催者によって、レッスン寄りだったりソーシャル(ミロンガ等)寄りだったり様々です。
 また、中にはガイド・プラクティカと言って、インストラクターが常駐していて質問等もできる練習会もあります。
 東京近郊なら、レッスンとソーシャルはかなりの数が開催されていますが、それに比べてると練習会は意外と少ないのが現状です。

 先日、練習会(プラクティカ)に参加していた時にリーダーから質問を受けました。 質問内容は、
「レッスンでいっぱい技を習ったのに、ソーシャル(ミロンガ)で使えないんです。どうやったら使えるようになりますか?」
 、というものでした。
 その時は自分の経験から以下のようにアドバイスしました。

「ソーシャルや練習会(ミロンガやプラクティカ)に参加する前に『技のテーマ』を決めて、3~4曲の塊(タンダ)で一回以上トライしてみるのを習慣づけてみてください。」

 想像はつきましたが、「ある程度慣れているが使えない技」に関しては上のアドバイスで良いかなっと思います。しかし、「レッスンで習った技」をソーシャル(ミロンガ等)の踊り場はで使える様になる為には、それなりの工夫が必要になりますし、カッコイイ技であればあるほど、実践で使えるようになる為には技の構成の把握と前後の繋ぎのヴァリエーションを理解しないと難しいと思われます。

 また、主催者にもよりますが、ソーシャル(ミロンガ等)の踊り場は、お互いが楽しく踊る為の空間なので、不確定要素のある技はあまり使わないで躍ることが求められます。

 そういったソーシャル(ミロンガ等)主旨を守ろうとすると、「安全パイ」な技しか使えなくなるので、踊りが単調になりやすくなるので、本当はソーシャル(ミロンガ等)以上に練習会(ミロンガやプラクティカ)が盛んであることの方が望ましいと思いますが、現状では難しいようです。

 根本的に「レッスンで習った技が実践で使えない」を解決するために、ただ練習量を取るだけでは効率が悪いケースが多いと思われます。
 多くのレッスンでは「シークエンス単位」で教えることが多く、技というより実際は「短い振付」を教えるケースが一般的なので、レッスンの内容をそのまま実践しようとしても取り扱いが難しいのが実際です。

 もしレッスンで習った技を実践で使用したいなら、ざっくりと以下のプロセスが必要になります。

 ①シークエンスの構成を分析して分ける
    A 胆の技
    B 技へのエントリー(技の入口の動線としての振り)
    C 技からのフィニッシュ(技の出口の動線としての振り)

 ②A胆の技、単体の練習

 ③技の前後(エントリーとフィニッシュ)の練習

 曲の途中で入れる場合は、次の技へ繋げる動線として振りに繋げられやすい振りを把握することも重要すし、技が曲の構成上のどの場所に入れ易いか?なども含めて仕上げていくという、ある意味メンドクサイ作業でもあります。特にこういった作業の経験の少ない方が一人(ペア)でやることはあまりお勧めしません。効率も悪いので・・・。

 この動画の様に伸び伸びと踊れて、あれこれ試したりフィードバックを交換でき、長い時間練習できる練習会(プラクティカ)が頻繁にあれば良いのですが、なかなか難しいのが現状です。 
 トリートメントセッションでは、レッスンで習った技が実践で使えないようなケースの分析や分解、練習方法などを、クライアント様が自身の特性や環境に合わせて提案する様なセッションを実施しています。


【引用動画①】
Chicho Frumboli e Juana Sepulveda ballano in Milonga al CUS di Catania 17/4/2010 (Video 2)
チャンネル:erice4ever
https://youtu.be/zfxTmzQM05U


#タンゴ #アルゼンチンンゴ #音楽 #ダンスライフ #ペアダンス
#個人レッスン #個人セッション #総合芸術 #note更新しました #note
#即興 #インプロビゼーション #表現力 #エモーショナルトレーニング #Tango
#音楽性 #ミュージカリティ #トリートメント #アジャスト #Kizomba
#カウンセリング #バレエ #dance #ダンス #ピアノ #ダンス

教材等の資料撮影の経費(モデル代・スタジオ代・撮影器具代)として使わせていただきます。サポートしていただけると助かります!