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苦手な人と上手く付き合うための3つの方法

苦手な人は誰にでもいる。幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、アルバイト先の職場、会社など世の中には、色々なコミュニティーが存在し、誰しもが複数のコミュニティーに所属していることが多いだろう。まず先に言いたいのは、もしみなさんが苦手な人との付き合いによって精神的に苦しくなりすぎるのであれば、その場から立ち去ることをお勧めしたい。小さいころに、みんなと仲良くすることが正義という風に教育されたり、我慢をすることが大切だと教えられると、その場から逃げず、自分を責める傾向がある。

社会の中で生きていく上で対人コミュニケーションを背ざる負えないが、必ずしもすべての人がみなさんを幸せにしてくれるわけではないので、もし自分の人生にマイナスの影響を与え続けると感じた人が目の前にいるのであれば、その人と関わる義務は一ミリもない。しかし、その人の事を誤解している可能性もあることも十分にありえるので、その場から逃げる思考に至る前に、まず相手との付き合い方を改善する3つの方法を共有したいと思う。

自分を第三者の目線で見る

自分自身を第三者の目線で見ることは、自分自身を客観視し、セルフコントロールをする上でとても重要な作業である。例えば、同じ職場に常に感情的に怒鳴り散らかしたり、衝動的に理由もなく怒る同期や上司がいたとする。この時、もしそのまま相手の口から出てくるネガティブな情報を吸収すれば、一瞬で自分の感情が揺れ動き、主観や直感に支配され、怒りや苦しみとして心に現れる。このような心理状態にまで至ると、人は簡単に疲れ、ストレスポイントを被ることになる。外周からの心理的ダメージを軽減するためには、まず自分の感情と理性を分離し、自分の内心の状況を客観的に把握することが、自分を冷静に保つ上で効果的だ。

私は、周りからネガティブな感情を受けた時に、自分の感情を心の中でそのまま描写し続けていることがある。「私は、AさんからXXXという発言を聞き、怒りの感情が芽生えている。なぜなら、AさんのXXXの発言は自分にとって辛い経験を思い出させるトリガーだからだ。だから、その次にAさんが発言したYYYも、自分の怒りの感情だけでなく、苦しい感情も同時に受けている」こんな具合に、自分が吸収した情報と感情を分離させる。一見難しいように思えるが、ひたすら自分の聞いた言葉とそこから生まれた感情を頭の中で唱え続けるだけなので、慣れてしまえば良い脳のトレーニングにも感じてくるだろう。

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相手の意見に対して傾聴する

世の中は、多様性にあふれる社会になり、誰しもが自分らしく生きられるような方向性に向かいつつあるのかも知れない。しかし、その反動によって、相互の意見の食い違いは国境を越え、時には戦争にまで発展してしまうこともある。これは、友人関係や上司部下の関係でも必ず意見の衝突はつきものである。人は、自分の意見を相手に聞いてほしい承認欲求に飢えている場合が多い。そのためか、相手の意見を聞く前にマウントをとってしまう人も多い。このような問題が生じないためにも、傾聴力を身に着けることが大切だ。

傾聴とは、ただ相手の言葉を鵜呑みに聞くという分けではない。重要なのは、自分の精神と態度を100%相手に委ね、全力で相手の意見を理解することだ。もしかしら、相手の意見と異なる場合もあるかもしれない。しかし、相手が持つ100%の意見を理解しようとしないで、次の会話に行くことは非常に危険である。なので、もし同期や友人、上司と衝突をしてしまった場合は、まずは相手の意見を理解し、なぜそう感じるのかひたすら質問をしたり、自分の認識を伝えてあげよう。

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相手の立場で共感をする

英語には、SympathyとEmpathyという単語があり、日本語ではどちらも「共感」と訳されることが多い。しかし、この二つの単語は似て非なる。Sympathyとは、相手に同情することを指し、例えばニュースで電車の人身事故が発生したことを知り、不幸な出来事に対して客観的に思いやることなどがあげられる。一方、Empathyとは、他者が感じている気持ちを自分のものとして感じることを指す場合が多い。例えば、友人が最近パートナーと別れてしまった話を聞き、自分自身がその友人になったかのように、パートナーとの別れた時の感情を共感することなどがあげられる。苦手な人とのコミュニケーションを取る場合、相手の立場で共感するというのは、SympathyではなくEmpathyの方をより大切にしてほしい。

自分の上司がもしいきなりみなさんの目の前で怒り始めたとしよう。この場合、まず相手の立場で考え、なぜ怒りの感情が表れているのか、想像することを試みてほしい。「もしかしたら、今日はたまたま会社に来る前に家庭内で喧嘩があり疲れていたのかも知れない。もしかしたら、最近仕事続きで目の前の些細な間違いでキレているだけかも知れない」自分だったらそんな理不尽な対応はしないだろうと他人事に感じてしまうこともあるだろうが、いつかみなさんも同じことをしているか誰も分からないので、未来の自分のためのシュミレーションだと思って、相手の立場で考えられるあらゆる状況とその際に発生するであろう感情を想像し、共感してほしい。これができるようになるころには、誰に対しても優しい心で対応できるようになっているはずだ。

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最後に

今回、苦手な人との付き合い方を改善するための3つの解決策を提示した。改めて言うが、誰しも苦手な人と交流しなければならない経験をする。その時に、死ぬほど苦しいと思うのであれば、その場から逃げることは正しい判断であり、その勇気に対して自分を褒めてほしい。しかし、その行動に至るまえに、是非上記3つのアプローチを取ってみて、相手との関係改善を試みてほしい。相手は人であり、自分も人である以上、感情的になるのはしかたがない。少しでも周りとの関係で苦しんでいる人がいるのであれば、このアプローチを学び、セルフコントロールできる能力を少しでも持っていただければ幸いだ。

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