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【まとめ】ITエンジニアが周りに邪魔されず本業に集中する3つの方法

ITエンジニアは、会社の誰よりも一点集中して、ITアーキテクチャー、ソースコード、業務内容、ネットワーク、ミドルウェア、アプリ、データなど幅広く情報を収集しながら、ものやサービスに対するアウトプットの最適解を探さなければならない。そのためには、どのような環境が自分にとって一番仕事がしやすいのか改めて理解しておくことが、個人のパフォーマンスの最大化に繋がる。今回は、そんな日々忙しいITエンジニアが本業に集中できるためのTipsを紹介したいと思う。

動画会議の前に、アジェンダを共有する

新型コロナウイルスの蔓延によって、世界中の人は、リモートで仕事をするようになり、ITエンジニアは特にオフィスワークからテレワークに移行しただろう。この時、ITエンジニアにとって、まず最初に出てくる天敵は動画会議(Teams, Meet, Webex, Zoom)の参加だ。

なぜなら、動画会議ツールは、非常に簡単に人の行動を拘束できてしまうが故に、何か簡単な事を決断するためにも動画会議を使ってしまう。本当に対話を通じて議論した方が効率的なテーマであるのであれば、動画会議は非常に有効な手段だが、動画会議の8割以上は正直参加する必要がない。非エンジニアは、対話による課題共有を好むことが多いが、エンジニアは、非常に合理的に動くケースが多い。本来、会議とは、複数人で何かの意思決定の合意をするために行うことが基本的な役目だが、明確なゴールを決めないで会議のための会議をしている会社は非常に多いので、この事実を知っておくことは重要だ。

では、必要最低限の動画会議が会社内で行われるのがあるべき姿だがそんな状況には恐らく10年後も難しいだろう。しかし、1人のITエンジニアとしてなら、この課題を簡単に回避することは可能だ。それは、動画会議前に、相手または自分から議論するテーマを決めてしまうことだ。もっと言うと、Slackやメールで動画会議以外でも決められる事はどんどん文字に起こして決めてしまうことをオススメする。

アジェンダが設定されていない会議は、7割ぐらいの時間を「何を話すかを決める会議」になることがほとんどだ。こんなことは、会議を開きたい人が先に決めれば良いのであって、先手が提示したテーマが本当に会議でしか合意が取れないと思えば、動画会議に参加すれば良い。今の時代、動画会議であれば、録画して見直したり、情報共有ツールは腐るほどあるので、わざわざ全員同じ時間を共有する必要はない。

もし優秀なエンジニアを目指すのであれば、必要最低限のリソースで達成できる工数や手段を考える癖は早めにつけることが重要である。

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極力リモートワークで仕事をする

私は、ITエンジニア職の人、またはそれに近しい仕事をしている人は、できるだけリモートワークをすることをオススメする。なぜなら、他者に邪魔されずソースコードの読み解きをする場所としてリモートがベストだと考えるからだ。もし、光や音などを調整できる自分だけの個室が用意されているオフィスがあるのであれば、出社しても良いかもしれないが、そんなケースは日本では少ないのではないだろうか。

もし直接先輩に何か技術的な相談をしたい場合は、画面共有ほど簡単な方法は存在しない。「いきなり目上の人にSlackや動画会議で質問したりするの苦手」だと思う人は、自分の仕事のパフォーマンスを上げたいという観点を優先したいのであれば、その考え方を見直した方が良いだろう。

最小時間で、関係者の課題が解決される方法を導き出す上で、個人のライフスタイルに最適化できるリモートワークは、アフターコロナ時代にはなくてはならない存在によりなっていくだろう。

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プロジェクトの全体図を把握する

上記2点を踏まえても、まだ周りから意味のない質問や邪魔が入ることは多々ある。しかし、その原因を作っているのは、ITエンジニア自身が自分の仕事しか知らず、会社やプロジェクト全体図を把握していないことかも知れない。もしみなさんのチームにPMやチーム長などがいれば、彼ら彼女らと同等のプロジェクト概要を理解することをオススメしたい。なぜなら、ITエンジニアとしての仕事の一つに開発や運用保守以外にも会社の売り上げに貢献するためのあらゆる行動も含まれているからだ。

ものやサービスを開発するということは、当たり前すぎるが、その先に誰かがそれらを使うのであって、そこから得られた付加価値によって利益が入る。エンジニアは、ただ技術を通じて会社の売り上げに貢献しているのだって、会社内には営業、会計、人事など違う専門性を持った人が会社の売り上げ向上のために日々努力をしている。エンジニアは、1人でもある程度仕事として成り立ってしまう特性があったりするが、基本的には1+1=3の理論で、組織のチームワークによって利益を最大化させる方が、時間的にも収益の観点からも合理的だ。

特に、非エンジニアはエンジニアの助けによって大きなアウトプットを生み出す傾向があるので、もしチームとして何かを達成したいと思うのであれば、エンジニアは非エンジニアが抱えているノルマやゴールも理解した方が良い。

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最後に

ITエンジニアは、ここ100年はずっと学ぶ技術が変われど、多くの企業に重宝される存在であり続けるだろう。しかし、ITエンジニア自身が高みを目指す場合、多くの外的障害によって個のパフォーマンスが低下することが今の現状だ。上記3つのtipsを参考に、少しでも多くのエンジニアが一流になれれば幸いだ。上記のアドバイスとは異なり、会社の業務体系によっては、リモートよりもオンサイトの方が合理的だったり、チームプレイよりも個人プレイの方が正しい選択になる場合は十分にあり得るが、是非自分の今の環境と照らし合わせて、本業に集中できる日常を作るきっかけになっていれば光栄だ。

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