見えない部分って大事
山や川、海などの自然にも興味がある、健康オタク主婦です。
最近、『よくわかる土中環境』著 高田宏臣 という本を読んでいます。
土砂災害が起こる原因について書かれてありました。
土砂災害は、人間の、自然の摂理を無視した一方的な土木作業などが、原因の1つとも言われているそうです。
木を見て森を見ず的な考えで、自然と関わっていくと、土砂災害のような、自然が崩れていくことが、これからも、たくさん起こっていくようです。
本のタイトルにもある「土中環境」とは、著者が考えられた言葉だそうで、土の中の環境は、(見えないから疎かになりがちだけど)見えないからこそ、人間が気づかないといけない場所であり、土の中の環境次第で、目に見える部分(見た目)も変わってくる、という話でした。
土砂災害といえば、山。
山の中の土中環境が悪ければ、土砂災害は起きやすいし、他にも、木が枯れたり、落石があったり、(植物や微生物などの)生き物が育たなくなったりします。
山の中の土中環境が悪くなる原因は、不必要に木々の伐採したり、山を削ったり、盛土をしたり、と元々の山の形や生態を崩すことにあります。
どれも、人間の豊かさのために行うので、豊かさの代償は大きいな、と感じます。
著者が言うには、土石流は、山が自然の状態に戻ろうとする行為ではないか、と(盛り土などで不自然な形にされたので)。
そして、その土石流を抑えるために、人間は砂防ダムなどの不自然な物を作る。
山を削ってコンクリートを入れると、土中環境は悪くなり、ますます土石流が起きやすくなる。
イタチごっこのようにも見える、と。
「氷山の一角」という言葉があるように、私たちは普段生活していると、目に見える部分だけしか見えないので、見える部分だけを大事にして生活しがちです。
見える部分も大切ですが、見えない部分が存在しているからこそ、見える部分も成り立ってる、とも言えます。
家を建てるにしても、基礎の部分や梁や柱は見えません(わざと見せる技術もありますが)。
外観や内装が多少崩れていても家は崩れませんが、基礎や梁、柱などが悪くなっていたら、家はあっという間に崩れます。
人間の身体だって、同じようなことが言えそうです。
見た目を一生懸命磨いたところで、臓器など、体内の目に見えない部分が悪かったら、病気に罹ったり、皮膚が荒れたり、顔色が悪くなったり、太ったり(痩せたり)と中身はもちろん、見た目も悪くなっていきます。
そして、死ぬこともあります。
私は、周りの環境も、自分の身体も、見える部分だけでなく、見えない部分も大切にしていきたいな、と改めて思いました^_^
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