大学院進学の専攻選びについて②

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大学のときが文系で、だから大学院のときも文系でないといけない?
そんな決まりはありません。

大事なのは、学びと研究の内容が、どういう課題解決にターゲットしているか、というところです。

大学院進学(留学の場合も含む)は、自分の将来を見据えて広く専門を捉えれば、より良いチェンスが見えてくるかもしれません。

自分の将来を見据えてって、言うのは簡単ですが、具体的にどう考えればいいだろう? ちょっと事例を見て参考にしてみましょう。

香港出身の友人Cさんがいます。少しCさんの経歴をしてみましょう。
・学部のときは経済学部
・卒業後証券会社に入り、市場データ分析を担当
・金銭感覚とスピード感が非常に求められる環境に苦手だと気づき、様々な可能性を探るために、ニュージーランドへ留学
・データ分析の技術的な面には自分が合うことがわかり、データ分析のEngineerの資格と学位を取得
・ニュージーランドにて技術Consultantとして仕事している

友人のCさんは経済学部出身ですが、修士のときは工学部を選びました。一般的にみると、文系→理工系の転換となりちょっと大胆な挑戦に見えますが、実は結構考えた選択ではないかと思います。

Cさんにとって一番大事なのは、自分にとって良い環境とのところのようです。金融都市の香港の証券会社は、ものすごい金銭感覚とスピード感があると知られています。Cさんはこういう環境から異なる環境に変えたい考えが強く、その考えに沿って次の道を探っていました。
仕事の内容については、データをみるよりデータ分析の技術に興味があるという点も、Cさんは十分に自己分析して、自分の長所とやりがいを感じる仕事を選ぶことは、スマートと思います。仕事は一生続けるので、自分の能力を発揮すると同時にやりがいを感じる仕事に携わることで、より幸福感のある人生になるだろう。
自分の参考のため、私も専攻選びに関してCさんに聞いてみました。当時ビッグデータがまだキーワードになっていないが、Cさんは将来ビッグデータ時代の到来によってデータ分析技術がさらに求められるので発展性があると、自分の考えをシェアしてくれました。確かに、データ分析技術は投資のデータ分析だけでなく様々な場面に利用できるので、技術を抑えれば、発展性は広くあります。このように将来と自分のキャリアを見据えていたところも、今になってとくに関心しました。

以上はCさんの例ですが、まとめてみると、
・大学院進学は学部のときが文系か理系かにこだわらず、自分の実際のニーズにあう専攻選びを前提にする
・自分の性格・才能・興味を軸として(相性)、実経験を参考に専攻を選ぶ
・社会のニーズとキャリアの発展性を合わせてみたうえで、専攻を選ぶ

皆さんの専攻選びによい参考になれば、嬉しく思います。

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