Ken.Matsumoto

農学部大学院卒後、製薬会社の創薬研究所で薬理研究。以降、学術(臨床研究支援・MR教育)…

Ken.Matsumoto

農学部大学院卒後、製薬会社の創薬研究所で薬理研究。以降、学術(臨床研究支援・MR教育)→営業企画(複数領域でブランドマネージャー)を経て、国家資格キャリアコンサルタントを取得。剣道錬士六段にて、70歳までに八段取得を目指して修行しつつ、地域の剣道教室の代表を務める。

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  • 武道に学ぶキャリア形成

    武士道、武道のあれこれを通じて、キャリア形成について考えます

最近の記事

息のあがる稽古・息をあげる稽古

激しい運動をすれば、息があがるのは当然ですが、体力がある若い生徒たちに「息があがる稽古」をするのは、なかなか難しいものです。息があがる稽古をするためには、力の限りを尽くして持てる力を出し切ることが必要です。これが、結構難しかったりもします。 いつもの稽古場にて、Y先生八段に久しぶりに稽古をお願いし、これまでとは違った「息のあがり方」の稽古に自らの上達を感じたのでした。 2021年9月 稽古記録 Y先生 過去の稽古では、肉体的な運動量の負荷により「息があがって」いましたが

    • 武士道に生きた武人 本多忠勝

      #武道に学ぶキャリア形成 11 戦国の武将、武田信玄をして、「家康(徳川家康)には、過ぎたるものが二つあり、唐の頭に本田平八(本田忠勝の通称:平八郎)」と言わしめたほどの良将。 今回は、本田忠勝の言葉からキャリアについて取り上げてみたいと思います。 本多 忠勝(ほんだ ただかつ)は、戦国時代から江戸時代前期にかけての武将・大名。徳川氏の家臣。上総大多喜藩初代藩主、伊勢桑名藩初代藩主。忠勝系本多家宗家初代。本姓は藤原氏。通称は平八郎(へいはちろう)。徳川四天王・徳川十六神

      • 武士道に生きた武人 小宮山友晴

        #武道に学ぶキャリア形成 10 上司から不当な扱いを受けて苦しんでいるとき、あなたなら、どうするでしょうか?さっさと見限り、別の仕事を探しますか?いつか見ていろっと、耐え忍び、巻き返しを図りますか? 悩めるサラリーマンに、小宮山友晴(こみやまともはる)のエピソードは、どのように映るのでしょうか。 もしかしたら、なにがしかの心の変化が生まれるかもしれないと思い、ここに紹介します。主君に殉じた心意気の素晴らしい武人として知られた人物です。 小宮山友晴 : 天正3年(157

        • 武士道に生きた武人 黒田官兵衛

          #武道に学ぶキャリア形成 9 NHKの大河ドラマでV6の岡田准一が演じたことで知られる黒田官兵衛は、名を黒田孝高といいます。 彼の逸話の多くは後世の編纂物に書かれたものであり、信を置けないという意見もありますが、ココではその信憑性は問わないことにしたいと思います。 黒田 孝高(くろだ よしたか、旧字体:黑田 孝高)は、戦国時代から江戸時代初期にかけての武将・大名。戦国の三英傑に重用され筑前国福岡藩祖となる。キリシタン大名でもあった。諱(実名)は初め祐隆(すけたか)、孝隆

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        • 武道に学ぶキャリア形成
          11本

        記事

          武士道に生きた武人 板倉勝重

          #武道に学ぶキャリア形成 8 武人というとイメージするのは、武術に優れた猛者という人も多いでしょうが、聡明であることもまた、武人を武人たらしめる要因ではないでしょうか。 乱世から江戸幕府が始動するまでの難しい時代に、京都所司代に任命された武士のお話です。 板倉 勝重(いたくら かつしげ)は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての旗本、大名。江戸町奉行、京都所司代。板倉家宗家初代。史料では官位を冠した板倉伊賀守の名で多く残っている。優れた手腕と柔軟な判断で多くの事件、訴訟

          武士道に生きた武人 板倉勝重

          武士道に生きた武人 平手政秀

          #武道に学ぶキャリア形成 7 平手 政秀(ひらて まさひで)をご存知ですか? 日本人で戦国時代の武将「織田信長」を知らない人はいないでしょうが、平手政秀をご存知の方は、それほど多くないのではないでしょうか 平手政秀は、幼少期の信長を支え、斎藤道三の娘と信長の結婚を成立させた人物として知られています 平田政秀は、織田信長の父、信秀の懐刀として二番目の家老の座にありました。 信長が奇行を繰り返し、父の葬儀の席でも非常識なふるまいをしでかしたことは、よく知られるところです

          武士道に生きた武人 平手政秀

          ただ真っすぐに上げて下すことの難しさ

          #武道に学ぶキャリア形成 5 一流の人は、何かを継続して行います 三流の人は、「継続」が出来ません 剣道では、初心者も熟練者も等しく同じ稽古をします。 ただ、竹刀を上げて下すだけ! この単純な動きの中に、熟練者と未熟な者の違いが現れます。 剣道八段の先生方は、やはり、この基本の動作が綺麗です ただ真っ直ぐに振り上げること ただ真っ直ぐに振り下ろすこと 私自身、この難しさに気がついた時、大きな成長がありました。 継続して一つことを繰り返す中で、様々な発見があるも

          ただ真っすぐに上げて下すことの難しさ

          風流・優雅には、心の余裕が必要

          #武道に学ぶキャリア形成 4 「忙しい」とは、どういうことでしょうか? 昔のサムライは、「風流」「優雅」を大切にしたと言います これは武士としての品位を保つためですが、それ以上に、雑念を払い、心に余裕を持たせるためでもあったと思われます 剣道でも相手の動きにいちいち反応して、忙しくて一つ一つの動きに反応していては、バランスを崩してしまうため、望ましくありません 「忙しい」というのは、余裕がないことにつながりかねません 高段者審査を控えた剣道愛好家たちがよく話題にす

          風流・優雅には、心の余裕が必要

          遠山の目付とキャリコンの仕事

          #武道に学ぶキャリア形成 3 剣豪の代表格の一人、佐々木小次郎と立ち会った者は、眩しいほどの眼光に射られ、目を合わせていられなかったそうです 対する宮本武蔵の目は、永遠に吸い込まれるような印象を受けたといいます 遠い山を見るが如く、相手全体を視野に入れる、これが遠山目付けです 中心を見ながらも枝葉の動きもしっかり押さえること。 遠山の目付けを意識すると、必然的に姿勢も良くなり、視野も広がり、全体像を把握しやすくなります 相談に来るクライアントは視野が狭くなり、自分

          遠山の目付とキャリコンの仕事

          キャリコンとは「姿勢を整える」仕事

          #武道に学ぶキャリア形成 2 姿勢とは、「姿」に「勢い」と書きます 剣道の達人は、総じて姿勢が良いものです 姿勢の良さは、どんな世界にも通じることであり、立ち姿、服装だけではなく、仕事に生きがいを感じているか、目標を持っているかなど、取り組む姿にも現れます 服装は簡単に直せますが、姿勢とは、日頃から意識していないと、なかなか変わっていかないものです キャリコンとは、その人の姿勢を整える仕事でもあるのかな? そんなことを思うのでした

          キャリコンとは「姿勢を整える」仕事

          「武士道と云うは死ぬこととみつけたり」とスティーブ・ジョブズの講演

          #武道に学ぶキャリア形成 1 「武士道と云うは死ぬこととみつけたり」と云う言葉は、葉隠に描かれたものです 自発的に死を意識することにより、生きる喜びと精神の自由を得ることとも言えましょう 人が生きていく上で直面する避けようのない宿命。 何度失敗しても、たとえ生き恥を晒しても、その時、自分らしい身の処し方とは何か それを武士道は教えてくれています 予測不能な現代を生き抜く必要のある我々にとって、武士道とは、「よりよく生きることを見つける」ことなのかもしれません。

          「武士道と云うは死ぬこととみつけたり」とスティーブ・ジョブズの講演

          武士道に生きた武人 平知盛

          #武道に学ぶキャリア形成 6 #武士道に生きた武人にみるキャリア(生き方)平知盛(たいらのとももり)は、平家の公達として落日を懸命に支え続けた武将であり、平清盛の四男です。彼は、清盛の死後、平家一門の軍事面でのリーダーと目され、勢力挽回に努めます。 しかし、残念ながら最後を迎える時が来ます。 源頼朝の名を受けて攻めあがってきた源義経に惨敗した一ノ谷の戦いにおいて、敗戦の平氏群の中にいた知盛は、海上の船に逃れます。この時浜辺では敵が取り残された彼の馬を捕まえようとしていま

          武士道に生きた武人 平知盛