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風流・優雅には、心の余裕が必要

#武道に学ぶキャリア形成  4

「忙しい」とは、どういうことでしょうか?

昔のサムライは、「風流」「優雅」を大切にしたと言います

これは武士としての品位を保つためですが、それ以上に、雑念を払い、心に余裕を持たせるためでもあったと思われます

剣道でも相手の動きにいちいち反応して、忙しくて一つ一つの動きに反応していては、バランスを崩してしまうため、望ましくありません

「忙しい」というのは、余裕がないことにつながりかねません

高段者審査を控えた剣道愛好家たちがよく話題にする言葉に、「溜め」が必要だということが挙げられます

自分の攻めに対して、相手がどのように反応するかを見極め、その反応に応じて自分も対応し得る状態を維持しておくことが、この「溜め」という言葉の意味ではないかと考えています

小事にこだわると、余裕がなくなり、視野が狭くなります

「忙しいから出来ない」なんてことはなく、優先順位がつけられない、もしくは、優先順位が低いから出来ないのではないでしょうか

忙しい=仕事が多い

ではなく

=余裕がない

なのではないでしょうか

私たちは、日々の生活において「忙しい」などと思わず、集中すべきポイントを把握し、時間や仕事の無駄を省いて、仕事を片付けていきたいものです

私たちキャリアコンサルタントの仕事は、相談者さんの「忙しい!!!」と感じていることを丁寧に傾聴し、相談者さん自らが主体的に優先順位を付けられるように支援し、心の余裕を作っていただくお仕事なのかもしれません。

心に余裕が生まれると、その先には風流・優雅な生活が待ち受けていることでしょう。

自らも、風流・優雅を感じられる「心の余裕」を持ちたいものです。

そんなことを考えました。

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