ワーホリでの留学エージェントの効能と経験談。
僕は、2011年オーストラリアで行う友人の結婚式への参加した。これが、僕にとって成人してから初の海外旅行だった。
それをキッカケにオーストラリアでワーキングホリデー。大学教員生活を経てニュージーランドでのワーキングホリデー。
NZのとある企業からサポートワークビザを貰えることになったが奮闘し破れた。その際、申請への年齢制限に近々達するので念の為取得したカナダへワーホリ。
そしてカナダのユーコン準州で永住権を取得することになった。
エージェントの選びで結果的に自分が得たものは、大きく2つだった。
失敗も次への経験。できることから躊躇することなくコツコツやる。
自分でコントロールできない事へ、心配や悩みがあってもストレスなだけで何も変わらない。できる範囲のことで対処行動をする。
この経緯はいろいろな記事で綴っています。以下の僕の年表的な記事が、最も簡潔なので参照してみてください。
【オーストラリアワーキングホリデーをするために。】
初めての海外旅行を経て、再度オーストラリアへ留学(ワーキングホリデー)がしたくなった。看護師として海外で働ければいいなと思うと同時に、自分の立ち位置(海外移住するため)を知ることが重要だった。
ハッキリ言ってなにから始めるべきか検討がつかなかったので、某協会の無料留学説明会に参加してみることにした。
そこでなんとなく浮かび上がった心配事は、以下の通りだった。
家探し。
語学学校探し。
交通網と乗り方。
社会保険、納税番号の申請。
銀行口座開設。携帯のSIM契約など
説明会で当時聞いていると、この説明会主催の協会でワーキングホリデー留学プラン(?)を申し込むと心配事がなくなるらしかった。
但し費用が150−200万以上となる具合だった。
一応社会人だったので彼らが話す事全てを鵜呑みにせず、無料説明会に感謝しつつも、この莫大な費用を精査し、必要経費なのか吟味することを考えた。
無料より高いものはない。
某協会の説明会後のカウンセリング(契約の勧誘)も自動的に受けた。
なんとか見積もりだけを貰い、無料の説明会を受けたことによる後ろめたい気持ちから、その場の判断で色々と経費が記載された契約書にサインすることなく、退散することができた。
これは後に僕にとって現在の自分を構成していく上で大きな選択だった。
【求めていたエージェントとの遭遇】
説明会を聴いていると、あまりにも海外留学が、攻略本付きで、マニュアルを見ながら日本の有名RPGのような分岐も少ない、エンディングまでー本道の短調なゲームのような気がした。
これでは、ハッキリ言って詰まらないと感じた。
このままだと海外移住という追加費用が嵩むだけで、日本と変わらない単調な生活が待っているような気がした。
友人の結婚式への出席でオーストラリアを訪れた時のような初めてを経験しながら、何とか現地に馴染むようなワクワクがない予感がした。。
やはり心配事を人任せにするのでなく、折角の海外在住を楽しむために自分で解決できる方法はないだろうかと情報収集のためにネットサーフィンをすることにした。
もっとリアルタイムで、できれば選択肢を狭めるような営利的情報によるバイアスがない一次情報を探したかった。
当時は、スマホがガラケーから完全に主流になりつつ時期だった。ウェブページもスマホ向けに簡単に個人が作成する環境が整いつつあり、色々なHPや記事が生まれる黎明期だった。
当時のSEO対策もまだまだシンプルで、今のようなアフィリエイトだらけの中身のない【まとめサイト】も少ない環境が功を奏した。
幸運にも、異質の読み応えのあるページ(ウェブサイト)にたどり着いた。多岐にわたる留学に関する情報が小説やエッセイのような長文で、読み終えるまでエージェントであることがわからないくらいだった。
じっくり記事を読んでみるとこのウェブサイトの作成者の人となりが見えてくる。
どう読んでも自分が持っていたエージェントという概念(自分が感じていた固定観念)を払拭する感があった。
このエージェントは営利さというバイアスがみられなかった。他社と比べて圧倒的に手間ひまをかけている割に金銭的な利潤の少ないことをしている感があった。
看護師として奮闘しながらアセスメントする力を養ってきた自分にとっては最適解だったようだ。このエージェントがすすめる、自身で考察しながら海外に挑戦するという環境がマッチしているようだった。
貴重なお金で相手任せにして解決するのを良しとせず、何をするためにわざわざ日本から出て留学するのか(単なる海外旅行でないはず)を文章の隅々から感じられた。
ここでは、エージェントにおける費用においても基本的に無料(エージェント利用者の語学学校から紹介料のみでサービス提供)というもので、無料説明会でもらった見積もりのような数百万円の留学プランなどほぼ存在しなかった。
冒険心をくすぐるワクワクさせるエージェントだった。
もちろんエージェントなので、最低限利用者が1週間で完全に自立できるサポートがあった。
家探し、銀行口座、SIMカード取得などで自分でできる最低限必要な情報やテクニックの提供だった。
エージェント任せでなく留学や海外での人生で自立することが基本なので、オーストラリアで取り返しがつかないことが起こるのをできる限り避けるためのテクニックも含まれていた。
基本的に自分で見つけ出したり契約するので、手配料やサポート料などがなく費用がかなり圧縮された。
実質、当時は語学学校の費用と宿代や交通費や食費などの必要経費のみで初期の留学準備を行うことができた。
つまり自分でどれだけ必要なのか払いながら把握する。そのためエージェントの手数料がふんだん盛り込まれた明細書などなく、明瞭会計だった。
【最適解だったエージェントによる効能】
語学学校がスタートすると色々なエージェントからやってきた学生と出会うことになる。
やはり話を聞いていると自分が避けていたパック旅行のような手取り足取りの業者任せのお客様コース留学の人もいた。
自分は自分なので、相手がどのような経緯で来たのかは、ハッキリ言って興味がない。
自身が選んだエージェントのアドバイス通り、折角の貴重な留学生活を構築するために色々挑戦してみることにした。
結果はどうであれ、挑戦し続けることが大事であり、生命に危害ない限りやってみた。
この行動指針は、後の海外移住生活につながった。
いつも何かのトラブルが遭遇するのが人生だ。その際に落ち込んで進まないのか、これを機と捉えて対処法を模索し、経験値として蓄えるのか大きな違いだった。
進んでみると意外と大した事でないモノで悩んでいることがわかったり、行動してみることで新たな発見もあり、大丈夫だとわかると海外移住での新しい快感を得られようになった。
おかげさまで、常にAプランBプランと複数計画を立案しつつ、次々とこなしてみる。自分にとってワクワクできることが何なのかを常にマインドすることが身につくようになって来た気がする。
これら上記の経験は、人生のハイライトになってしまうけれど、もっと身近なことは日常茶飯事で起こっている。
例えば、車の故障、レジの値段が違う、配送依頼した商品が届かない、家のヒーティングシステムが故障など、落ち込まず直ぐに請求先やレジスタッフ、大家やメカニックとの交渉や落とし所を見つける作業も一種のエージェントの効能だと思う。
なにも行動しなければ、失敗や成功経験、その問題対処行動が生まれない。これを積み重ねていけば、次への対処行動が見えてくる。これを人任せでいるといくらお金と人材がいても足りない。
さらに自分でコントロールできない事(相手の気持、他社の行動など)へ、心配や悩みがあってもストレスなだけで何も変わらない。自分ができる範囲のことで対処行動をする。
自分で解決できる能力を養うことは海外移住生活で大事なことだおともう。
オーストラリア以降は、ニュージーランド、カナダと国を変えるが、新たなエージェントのお世話になる必要がなくなった。
動き方を身に着けているので、空港に到着してから、自力でコツコツ生活環境を整える事ができるようになった。
結果的に他人任せにしない生き方ができるようになり海外移住生活で納得しながら、費用も時間も節約できるようになった。
空港到着して初日から国ごとの違いで細かな失敗をするものの、そこからの経験を踏まえて、海外移住する上での胆力として養うことができるようになったことは大きいと思う。
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