スッと想像できる比喩の世界
『共感』とは、どのようなものか、説明してください。
と言われて、あなたならどんな説明をしますか?
辞書を引くと、このように書かれています。
わかるような気がするけど、数時間後にまた説明しようと思うと、ちょっと自信がなかなる人も多いはずです。
じゃあ、次のことを想像してみてください。
多くの人はある程度の想像ができて、あぁ痛々しい。と感じることができたと思います。
これが共感です。
難しい言葉を使って説明しても、相手に伝わらなくては何も意味がありません。
自分の話をどの深さまで伝えられているか。
どのくらいの解像度で、その映像を脳に焼き付けられるのか。
それは話し手の話し方次第です。
(もちろん、質問力で引き出すことも可能ですが)
村上春樹の小説の中で、しばらく次の文章が読めなくなるくらい、心に響く喩えがありました。
僕はこの表現を読んで、しばらく放心でした。
ポカーンと口を開け、空想に浸りながらその世界の主人公になったような。
「その手に持つランプが、僕なら何を持っているのだろう?」
「そもそも僕なら、妻のドアの入り口に目を向けているだろうか?」
「その対象が、他人になったときも、もっと明るく照らす照明を持っていないと。」
たった数行の文章で、他のことまで考えさせられる表現力。圧巻です。
知れば知るほど広がる世界。
世界はどこまで続くのか。
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