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アはアーケードのア

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あいうえお順に1タイトル選んでレトロアーケードゲームの思い出を語ります。気長に継続中。途中からあいうえお順に合わせるのを諦めました。
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#シューティングゲーム

アはアーケードのア 第38回『バラデューク』(1985年/ナムコ)

アはアーケードのア 第38回『バラデューク』(1985年/ナムコ)

敵オクティを倒しゲートを目指す探索型シューティングゲーム

 『バラデューク』は80年代後半のナムコで『トイポップ』の次ぐらいに好きなゲームです。当時1コインクリアできるぐらいプレイしたけれど、今遊んでもかなり楽しめますね。これだけの遊びを1スティック1ボタンで実現していることにも改めて驚かされます。

 何でこんなに好きなんだろうと考えるに、銃の反動や低重力空間の独自性は言わずもがなで、基本的に

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アはアーケードのア 第33回『スペースシーカー』(1981年/タイトー)

異なる3つの遊びが盛り込まれたゲーム 『スペースシーカー』は、タイトーから1981年に発売された、3つのまったく異なるシーンから成る戦略(?)シューティングゲームです。

 プレイヤーは、ステージ選択のためのマップ(リアルタイム性がある)と、横スクロールのシューティングと、コクピットビューのシューティングを楽しむことができます。

 当時も思ったし、今も印象は変わらないのですが、ゲームとしては粗い

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アはアーケードのア 第32回『ファイティングホーク』(1989年/タイトー)

アはアーケードのア 第32回『ファイティングホーク』(1989年/タイトー)

そのゲームには任意横スクロールがない 当時あまり遊んでなかった『ファイティングホーク』をアーケードアーカイブスで購入し、久しぶりにしばらく遊んでみました。

 タイトーの『ファイティングホーク』といえば、東亜プランの一連の縦スクロールシューティングをベースとしたシステムが採用されているといって差し支えないと思うのですが、両者の大きな違いの一つが“任意横スクロール”の有無ですね。

 東亜プランのシ

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アはアーケードのア 第31回『フェニックス』(1980年/タイトー)

シールドが何度でも使えるシューティング 『フェニックス』はタイトーが販売した固定画面型のシューティングゲームです。

 ぼくはこのゲームが大好きでした。いろいろ良いところがあって、敵の動きの緩急が大きく、狙い撃つ楽しさがある、破壊演出が独特で重みと壮快さがある、無敵シールドが使い放題、そしてボス戦のおもしろさ等々。

 敵の動きの緩急については、とくにザコの急激な低⇔高速の動きの変化だったり、短時

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アはアーケードのア 第27回『スペースクルーザー』(1981年/タイトー)

アはアーケードのア 第27回『スペースクルーザー』(1981年/タイトー)

“ドラマティックシューティング”の先駆けの一つ 『スペースクルーザー』は1981年にタイトーからリリースされたスペースシューティングゲームです。

 1981年というと、『スペースインベーダー』のブームからまだ2~3年しか経っていない時期ですが、この数年のゲームの変化は凄まじく、ハードウェアとゲームデザインがまさに歩調を合わせ、大きく進化し続けていました。

 そんななか発売された『スペースクルー

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アはアーケードのア 第25回『ドラゴンスピリット』(1987年/ナムコ)

アはアーケードのア 第25回『ドラゴンスピリット』(1987年/ナムコ)

それはナムコにおける『ゼビウス』へのアンサー的なゲームだったのかもしれない 『ドラゴンスピリット』は、ナムコのアーケードシューティングとしては『ゼビウス』以来、当時約4年ぶりに発売されたゲームです。

 ぼくも当時(新バージョンであれば)1クレジットでクリアできた思い出深いゲームです。

 ナムコのシューティングゲーム史をたどってみるに、『ギャラクシアン』や『ゼビウス』辺りまでさかのぼると、それら

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『アはアーケードのア』 第14回『ゼビウス』(1983年/ナムコ)

『アはアーケードのア』 第14回『ゼビウス』(1983年/ナムコ)

ゲーム史において時計の針を大きく進めた作品 地上と空中を撃ち分けて進んでいくゲームシステム、無彩色のグラデーションで表現されたメカニック、絵巻物のように進んでいく背景、神秘的なSE、バックストーリーを感じさせる謎めいた世界観と数々の隠し要素……『ゼビウス』はその後のビデオゲームに大きな影響を与えた黎明期の傑作です。

 『ゼビウス』を初めてプレイしたとき、じつに不思議な気持ちになったことをよく覚え

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『アはアーケードのア』 第8回『グロブダー』(1984年ナムコ)

 地味だが秀麗、何物にも似ていないゲーム『グロブダー』は近未来の戦闘競技“バトリング”を題材とした戦車戦ゲームです。『ゼビウス』『ドルアーガの塔』などで知られる遠藤雅伸さんのディレクション作品です。

 『グロブダー』は商業的にはあまり成功した作品ではないかもしれませんが、ぼくはこのゲームが大好きです。ゲームシステムがコンパクトに完結していて、作者のストイックでサディスティックともいえる独特のセン

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『アはアーケードのア』第7回 『ギャラガ』(1981年ナムコ)

『スペースインベーダー』→『ギャラクシアン』→『ギャラガ』へと至る名作リレー 『ギャラガ』は『ギャラクシアン』の続編にして、「ギャッ!」シリーズの方向性を確立した名作です。今回は『ギャラガ』をメインに、「ギャッ!」シリーズについて書いていきます。

 『ギャラガ』を語るには、その前後のシリーズ作の話も欠かせません。まず『ギャラガ』の元となった『ギャラクシアン』は、『スペースインベーダー』の固定的な

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『アはアーケードのア』 第5回『オメガファイター』(1989年UPL)

『アはアーケードのア』 第5回『オメガファイター』(1989年UPL)

伝説のゲームデザイナー“MTJ”の移籍後第一作 『オメガファイター』は、MTJこと三辻富貴朗(みつじ ふきお)さんがディレクターを務められた、独特のパワーアップシステムを持つ縦スクロールシューティングゲームです。

 三辻さんは『ハレーズコメット』『スーパーデッドヒート』『バブルボブル』『レインボーアイランド』『ヴォルフィード』『サイバリオン』『マジカルパズルポピルズ』など数々のユニークな作品を世

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