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自滅する企業

ウォートン経営戦略シリーズ『自滅する企業』。

 業界トップや華々しく登場して栄華を誇った企業がやがて凋落した原因を"7つの習慣病"とパターン化し、膨大な事例をもとに具体的な症状や治療法について解説しています。

 第6の疾病は「競合近視眼」。
身近な同業者にしか目が向かなくなった状態を近(視)眼に見立て、ライバルではなく別ビジネス(又はパートナー)と見做していた存在に既存市場を奪われた事例を以てその危うさを説いています。

 米レンタカー市場で、業界トップ企業と、その企業への対抗心を内外に露わにしていた2番手企業、更には1、2番手との差別化しか策を講じなかった3番手企業。
この3社を一気に抜き去ったのが決して"同業者"ではなかった、という事例は、様々な業界の3番手企業に危機感・ヒント・勇気を与えてくれます。

 近視眼から脱するための視点は、「自社のサービス(製品)を用いて何を解決しようとしているのか」という顧客視点です。

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