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「それ、、意味ありますか?」

  PRESIDENT ONLINEの最新記事から、 「何故会社は変われないのか」など多くのヒット作を持つ柴田昌治氏(スコラ・コンサルタント代表)による『いちいち「それ意味ありますか」と問うバカな人材を干してきた日本社会のツケ』。

 「なぜその仕事をするのか」(WHY)よりも「その仕事をどうやるか」(HOW)が重視されがちな日本企業。高度経済成長を支えてきた「手っ取り早く手段を手に入れて使いこなし、加工して行動するという応用の器用さと処理能力」(筆者)は、同時に「すぐには解決しない面倒な問題に向き合うことに時間を割くよりは組織人としてまっしぐらに目の前を見て、つくる、売る努力をすることで結果を出す」という「思考停止」と「予定調和」を産んだとした上で、「こうした文化が残る企業はこれからの時代に生き残れない」というのが筆者の主張です。

  筆者は、「予定調和」とは個々の自由裁量やわき見、道草を認めない“閉じた組織”の価値観だとし、問題を掘り下げずに表向きの体裁を整えることを優先するという特徴を挙げています。何か起こるたびに立ち止まり、事実・実態から問題をつかんで究明するという仕事の仕方は時間がかかりすぎるため、そんなことにいちいち手間を取られるくらいならとりあえずその場を収めて先に進むことを優先するということです。

  市場が急成長している時は、“立ち止まること”は即ち後退を意味します。

  そういう意味では、急成長が止まった市場や景気の調整局面で『考える力』を発揮することができる、そもそも何を考えるかという『問い』を立てる力があるかどうかが差になって現れるということなのではないでしょうか。

  そして、組織としての「問いを立て、考える力」とは、『それ、、意味ありますか?』と訊く、一見すると意欲に欠け、面倒臭い社員のもつ問題意識と向き合える受容性と、偏りのないフェアな議論を行なう習慣によってもたらされるのではないかと考えます。

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