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主体性とは何か。 〜メンバーに主体性を持たせる環境作り〜

エンジニアリングの世界に限らず、複数のメンバーを集めて組織を構築していれば、そのメンバーに対して「主体性を持って行動してほしい」と思うことは当然だと思います。しかし、どうしたら主体性が身につくのか、そのためにどのような環境を用意すべきか、そもそも主体性とは、と考えたことはあるでしょうか。

この記事では、主体性について整理し、それがビジネスやチームにどのように影響するのか、そして主体性を持つための方法にまとめます。

主体性とは

主体性とは、自らの意志で行動を選択し、その結果に責任を持つ能力や姿勢を指します。

ただし、これは単に「責任を持つこと」とは異なります。

責任は結果に対するものですが、主体性は行動そのもの、及びその行動を選択する意志に対するものです。

例えば、指示された仕事をただこなすだけでは主体性は生まれません。しかし、その仕事の背後にある目的を理解し、自らの意志で最適な方法を選択して取り組む姿勢こそが、主体性の現れと言えるでしょう。

チームにおいての主体性

主体性はビジネスの現場、特にチームでの活動において非常に重要です。

主体性を持ったメンバーは、チームや組織の目標に対して自ら影響を与える力を持っています。彼らは待って指示を受けるのではなく、自分からアクションを起こすことができるのです。

この観点を捉えると、主体性はリーダーシップと深く関わっていると言えます。リーダーとは、組織や目標に影響を与える力を持った人物と言えますが、これはまさに「主体性」を持って行動する人物とも言い換えることができますし、逆に「主体性」を持って行動する人物は「リーダーシップを発揮している状態」と言い換えることもできます。

メンバーに主体性を持たせるには

主体性はリーダーシップと深く関わっていることは前項で説明しましたが、チームの中でメンバーが主体性を持って行動できるようになるには、本人のモチベーションと合わせて、チームの環境を整える2つの重要な要素を欠かさなようにすべきです。

  • チーム内で信頼を獲得させる
    主体性を発揮するには、前提としてチーム内での相互の信頼関係が重要です。この信頼関係が築かれていると、自らの行動がチームに対して良い効果をもたらす可能性が高いと考えることができ、その結果、主体性を持って行動に移すことができるようになります。

  • 行動の効果の実感
    自らの行動の結果、チームに対する良い効果を感じることができれば、その行動を続けるモチベーションとなります。たとえば、新しいアイディアを提案したメンバーのアイディアが実際にプロジェクトの成功に貢献した場合、そのメンバーは今後も主体性を持って新しい提案をすることが増えるでしょう。このように、主体性による行動が結果として報酬となる仕組みを用意できれば、メンバーはより積極的に主体性を持って行動することができるでしょう。

結論

主体性とは、ビジネスの現場での成功を引き寄せる重要な要素です。待ち受けるのではなく、自ら行動を選択し、その結果に責任を持つことが重要ですが、そこには主体性を発揮するための環境が必要です。

主体性による行動が良い結果を生んでいると実感し、そして、その行動に背後にあるチームの信頼や自身の行動の効果を感じることが、メンバーに主体性を持たせる鍵となります。

本項の内容が、マネジメントの参考になれば幸いです。

参考リンク

チームの信頼に関してはこちらの記事を参考に。

メンバーの行動評価についてはこちらの記事もよろしければ。


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