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聖地巡礼記チベットへゆく⑰海抜5190mの地で意識を失う

チベット(西蔵)へ聖地巡礼の旅

仏教は長い歴史において実は今大きな転換期をむかえている

仏教史において後世語り継がれるであろう時代を僕らは生きているそして歴史の目撃者となるチベットへ行くはシリーズでつづっています是非過去記事からどうぞ!

海抜5190mの地で意識を失う

幻の寺に偶然迷い込み
拉薩にある秘密のパワースポットに行った僕は
高山病に悩まされ痛みに耐えきれなくなり
早めにホテルに戻る事にした

晩御飯をキャンセルし薬局で薬を買い
ホテルに戻った

夕方に幻の寺で起きた出来事は
なんとも不思議で神秘的でもあり
あの寺が持つ裏の顔を 知ってしまった

僕は招かれた客なのか
招かざる客だったのか

少なくとも日本人であの寺に潜入したの人は
かなり少ない・・・いやいないかもしれない
そんな寺だった


最後に高僧ラマに聞いた質問

仏教とは何のためにあるんですか?
は僕にとって最大の興味でもあった

そこまで人を動かす力

仏教とは・・・
チベット仏教とは・・・
信仰とは・・・
一体なんなのだろか

24歳の時に僕はヨーロッパで出会った
名も知らない日本人僧と深夜まで語り合い
僕は失礼ながら
仏教は何のためにあるんですか?と
僧に質問していた

僧は僕に
君がその答えを知りたいなら
チベットへゆけ
と教えてくれた


初めて拉薩に着いた日の深夜
高山病に悩まされ痛みを紛らわす為に始めた
瞑想を通じて意識は高く高く上昇し
泡の中にいるビションの中で
この世のことわりを知る


その時にも同じ質問を投げかけるが
目が覚めた僕は聞いたはずの答えを思い出せずにいた

その答えを
幻の寺で出会った現在の座主は
一言で教えてくれた

その話はこちらをどうぞ↓↓↓↓↓

酷い高山病に悩まされてた僕は
ホテルに戻り薬を飲んで倒れるように寝た

翌日は朝6時のまだ暗い時間帯に
ガイドがホテルに来て合流し車で
拉薩より北に位置する
聖なる湖の納木錯ナムツォ湖に
向かった

1日中車で移動
その為、体を動かさなくてすむ
安心しながら頭の痛みに耐え目を閉じて
車に乗っていた

ガイドが朝食を用意していたので
昨日からあまり食事をしてない僕は
少しだけ食べるようにした

パンを数切れしか食べれない
痛みを和らぐために薬を飲む

薬を飲んで30秒もしないうちに
一気に胃がおかしくなり
車の中でさっき食べたものを
吐いてしまった

着ていたダウンジャケットで
吐いたものを受けてしまい

慌てて車を止めて広大なチベット高原で
また吐く

服もズボンも汚くなり
1枚だけトレーナーがあったので
下着を脱ぎ捨て服をテッシュで拭いて
汚れた服を再び着ることになる

吐いてすっきりしたと同時に
頭の痛みはさらに酷くなる
ガンガン ジンジンと痛い

実は納木錯ナムツォ湖へ向かって
標高を登っている

少しずつ高くなり峠を越えるらしい
一番高い海抜の位置が観光名所になり
車を降りて、峠から
聖なる湖の納木錯ナムツォ湖を眺める事ができる

その峠に石碑があり
そこには海抜5190mと書いてある
富士山の山頂もはるか下

そして石碑には
ひとつの詩が刻まれている

その詩は
ダライ・ラマ六世の詩だった


僕はずっと車の中で痛みに耐え
ようやく峠に着いた

降りて写真を撮るか妻に聞かれ
せっかくなので僕は気力を振り絞り
車を降りた

海抜5190mは想像以上に
寒く風がキツく酸素が薄い
息が切れるし
じっと立ってられない
冷たい強い風に背中を押され
丘の上の石碑を目指す

チベットのカラフルな旗は強い風になびく

石碑に書かれたダライ・ラマ六世の詩を見て
僕は先に車に戻ると妻に告げ
一人先に丘を下り車へ向かう

どこに車があるかも
探すのも辛い
朦朧もうろうとして歩き車を探していたら
急に気分が悪くなり
僕は我慢できず
また吐いてしまった
2度ほど吐く
もう何も吐くものはないが
胃液を出すかのように吐く


急激に目眩がし
あたまがグルグルし
足がもつれ姿勢を崩し
倒れそうになる

右足で耐えようと踏ん張るが
力が入らない
二歩、三歩と倒れそうになりながら
変な体勢でヨロヨロと自分の体を制御できない

意識の中で もう無理だ!倒れる!
動きがスローモーションになり
自分の体が地面に・・・崩れ・・・落ちていく
その瞬間に

車に追突され

僕は意識を失う

海抜5190mの地で意識を失う

チベット拉薩へ行く時に必ず高山病に備えないといけない
僕は甘く考えていたと思う
漢方を飲んで準備したつもりだったけど
自分の体がここまで馴染まず反応を起こすとは思わなかった
意識を失った僕は
またも不思議な体験をする事になる


⑱チベットは訪れる人を選ぶ土地 へ続く

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓過去記事はこちらをどうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓聖地巡歴記 インド編 はこちらをどうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓聖地巡歴記 西安編 はこちらをどうぞ


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